こんにちは、ひかるこです。
今日は、ドイツの犬雑誌その名も"dogs"2016年1、2月号の内容の一部をご紹介します。
誌面の8ページを使って、動物保護施設ティアハイムが直面している問題について特集が組まれていました。
ドイツのティアハイムの最大の特徴は、保護した動物は引き取り手が見つかるまで飼育し、見つからない場合は終生飼育する(死ぬまで飼う)ところにあります。
病気が重たく、治る見込みがない動物は安楽死をさせる事もあるようですが、日本のように健康な動物を殺処分する事はありません。保護する動物は犬猫だけでなく、ハムスターやモルモット、ウサギ等の多くの小動物、馬やヤギといった大動物も対象です。
そして、自治体ではなく動物愛護団体が施設の運営をしており、ドイツ全土で500を超えるティアハイムがあります。
ティアハイムはドイツ語でTierheimと書きます。Tierが動物、heimが家を意味し、直訳すると「動物の家」となり、動物保護施設を指します。これは固有名詞ではなく普通名詞であり、ティアハイムを運営する団体は沢山あります。
記事全文の翻訳ではなく、かなり短くまとめたものです。専門用語や略語などで理解できない部分もあったので、「おそらくこういう内容だろう」と読み取ったものです。間違ってたらごめんなさーい(^^;)
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ドイツには500を超えるTierheimがあり、30万頭の動物が保護されており、そのうち7万5千頭は犬である。Tierheimは経済的に限界がきており、切実に寄付を募っている。
問題点1
無責任な飼い主が多い。動物に費やすお金も時間もやる気もないのに、安易に飼育し、手に負えなくなったらTierheimに預けにくる。
問題点2
飼い主の、犬に対する知識不足。見た目は愛らしくても、気質は扱いづらい犬種も多数いる。そういう事を知らずに写真を見て可愛いからと買い、しつけもせずに飼育するために、犬が突如攻撃的になったと思い、手放す。
問題点3
一般の人たちによる、Tierheimに対する理解の欠如。
Tierheimの現状としては、一般の人へは譲渡のできない攻撃的な犬を数多く終生飼育しているため、もう満席状態である。次を受け入れられる状態ではない。だが、一般の人はそんなことは考えていないため、「動物を飼って、手に負えなくなったらTierheimに預ければ良いや」と思っている。これは一か所のTierheimの現状ではなく、多数のTierheimが抱える問題である。
問題点4
犬を飼う心構え。
あまりに思いやりがない飼い主がいる。物を買うように犬を買ってきて、そのまま忘れるのである。
あるボクサー犬のオスは、3週間も一匹でアパートの部屋に置き去りにされた。ボクサー犬の体重は普通は55キロあるが、発見された時の彼の体重はわずか21キロだった。
問題点5
危険な犬について。
2000年から法律が変わり、咬傷事件を起こした犬を飼う人は新しい賃貸契約ができないと決まっている。
または、体重20キロ以上、体高40センチ以上の犬種も禁止である。飼う場合は必ずリードで繋ぐことと決まっている。危険な犬に関する法律は州によって違うため、確認が必要だ。旅行の際も、旅行先の決まりをよく調べなければならない。
問題点6
他国からの犬の持ち込み。
ギリシャやスペイン、ルーマニアといった外国から犬を連れてきて、Tierheimに預ける人がいる。もし連れてこられても、元の国へ送り返す。(補足 これらの国はかなり野良犬が多い。旅行したドイツ人が憐れに思ってドイツに連れ帰り、Tierheimに預ける事例はかなり頻繁に起きている。)
問題点7
子犬を販売するために他国から密輸するものが後を絶たない。国境線における警察の仕事を著しく増やしている。
先日発見された79頭の子犬達は売れれば200000ユーロ(約2500万円)にもなるという。
問題点8
ベルリンTierheimでは、年間3500頭ものFundhundを引き取っており、それがTierheimの状態を逼迫している。
(この部分がよく理解できませんでした ^^; おそらく、野良犬の保護が大変という話かなと思います。)
問題点9
もちろん、他の動物たちも大変な状態にある。
例えばMeckelenburg-vorpommenにある施設の場合、猫の去勢、避妊にかかる費用は年間で10000ユーロ(約125万円)もかかっている。
問題点10
動物愛護者たちは疲弊している。
現場で働く者たちはBurnout(燃え尽き症候群)寸前である。Tierheimで働く人たちのほとんどは別の仕事を抱えている。もう限界を迎えようとしている。
2016年の予測
政治はこの惨状に目をそむけている。動物の保護には膨大なお金と時間と力が必要である。Tierheim同士で結託して切り抜けていこう。
年間3億ユーロを超える「犬税」による収入を、なぜTierheimに回すことができないのか。
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今日はこれでおしまいです。
次回はこれについての私なりの感想、考察などを書く予定です。
Ciao♪
今日は、ドイツの犬雑誌その名も"dogs"2016年1、2月号の内容の一部をご紹介します。
誌面の8ページを使って、動物保護施設ティアハイムが直面している問題について特集が組まれていました。
ドイツのティアハイムの最大の特徴は、保護した動物は引き取り手が見つかるまで飼育し、見つからない場合は終生飼育する(死ぬまで飼う)ところにあります。
病気が重たく、治る見込みがない動物は安楽死をさせる事もあるようですが、日本のように健康な動物を殺処分する事はありません。保護する動物は犬猫だけでなく、ハムスターやモルモット、ウサギ等の多くの小動物、馬やヤギといった大動物も対象です。
そして、自治体ではなく動物愛護団体が施設の運営をしており、ドイツ全土で500を超えるティアハイムがあります。
ティアハイムはドイツ語でTierheimと書きます。Tierが動物、heimが家を意味し、直訳すると「動物の家」となり、動物保護施設を指します。これは固有名詞ではなく普通名詞であり、ティアハイムを運営する団体は沢山あります。
記事全文の翻訳ではなく、かなり短くまとめたものです。専門用語や略語などで理解できない部分もあったので、「おそらくこういう内容だろう」と読み取ったものです。間違ってたらごめんなさーい(^^;)
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ドイツには500を超えるTierheimがあり、30万頭の動物が保護されており、そのうち7万5千頭は犬である。Tierheimは経済的に限界がきており、切実に寄付を募っている。
問題点1
無責任な飼い主が多い。動物に費やすお金も時間もやる気もないのに、安易に飼育し、手に負えなくなったらTierheimに預けにくる。
問題点2
飼い主の、犬に対する知識不足。見た目は愛らしくても、気質は扱いづらい犬種も多数いる。そういう事を知らずに写真を見て可愛いからと買い、しつけもせずに飼育するために、犬が突如攻撃的になったと思い、手放す。
問題点3
一般の人たちによる、Tierheimに対する理解の欠如。
Tierheimの現状としては、一般の人へは譲渡のできない攻撃的な犬を数多く終生飼育しているため、もう満席状態である。次を受け入れられる状態ではない。だが、一般の人はそんなことは考えていないため、「動物を飼って、手に負えなくなったらTierheimに預ければ良いや」と思っている。これは一か所のTierheimの現状ではなく、多数のTierheimが抱える問題である。
問題点4
犬を飼う心構え。
あまりに思いやりがない飼い主がいる。物を買うように犬を買ってきて、そのまま忘れるのである。
あるボクサー犬のオスは、3週間も一匹でアパートの部屋に置き去りにされた。ボクサー犬の体重は普通は55キロあるが、発見された時の彼の体重はわずか21キロだった。
問題点5
危険な犬について。
2000年から法律が変わり、咬傷事件を起こした犬を飼う人は新しい賃貸契約ができないと決まっている。
または、体重20キロ以上、体高40センチ以上の犬種も禁止である。飼う場合は必ずリードで繋ぐことと決まっている。危険な犬に関する法律は州によって違うため、確認が必要だ。旅行の際も、旅行先の決まりをよく調べなければならない。
問題点6
他国からの犬の持ち込み。
ギリシャやスペイン、ルーマニアといった外国から犬を連れてきて、Tierheimに預ける人がいる。もし連れてこられても、元の国へ送り返す。(補足 これらの国はかなり野良犬が多い。旅行したドイツ人が憐れに思ってドイツに連れ帰り、Tierheimに預ける事例はかなり頻繁に起きている。)
問題点7
子犬を販売するために他国から密輸するものが後を絶たない。国境線における警察の仕事を著しく増やしている。
先日発見された79頭の子犬達は売れれば200000ユーロ(約2500万円)にもなるという。
問題点8
ベルリンTierheimでは、年間3500頭ものFundhundを引き取っており、それがTierheimの状態を逼迫している。
(この部分がよく理解できませんでした ^^; おそらく、野良犬の保護が大変という話かなと思います。)
問題点9
もちろん、他の動物たちも大変な状態にある。
例えばMeckelenburg-vorpommenにある施設の場合、猫の去勢、避妊にかかる費用は年間で10000ユーロ(約125万円)もかかっている。
問題点10
動物愛護者たちは疲弊している。
現場で働く者たちはBurnout(燃え尽き症候群)寸前である。Tierheimで働く人たちのほとんどは別の仕事を抱えている。もう限界を迎えようとしている。
2016年の予測
政治はこの惨状に目をそむけている。動物の保護には膨大なお金と時間と力が必要である。Tierheim同士で結託して切り抜けていこう。
年間3億ユーロを超える「犬税」による収入を、なぜTierheimに回すことができないのか。
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今日はこれでおしまいです。
次回はこれについての私なりの感想、考察などを書く予定です。
Ciao♪