Romarin フランスの草の根となって

住み始めた時は腹がたち、住み慣れると離れがたいフランスにすみ、45年の年月がたちました。日々のことなど綴ります。

携帯電話を新しく買い替え

2011年01月26日 | 生活
もう4年以上使っている携帯電話をついに新しくした。
私にとってはまだまだ使えるものだったが、私の携帯にかけると
がさごそと雑音が入る、物を食べているような、紙を丸めているような
音だよ、との旦那の言葉で、かけたほうも感じが悪いだろうと思い
買い替えを決意。

昨日は夕方ダンスのレッスンがあり、夜は長女の家に、誕生日会の
招きを受けていたのでその空き時間に携帯電話のお店に行った。

とても親切に対応してくれて、私のくだらない質問にも答えてくれて
たまりにたまったポイントで15サンチームの追加料金のみで
新しい電話を手にした。

本当はスマートフォンにしてみようかと思ったのだが(電話本体に
若干のお金を払うだけでプランそのものはまったく同じ)、
地味に普通の携帯にした。
とはいうものの、インターネットもできる。
今朝いろいろいじくってみましたが、とても使いやすい。

日本の携帯電話にはないが、こちらの携帯電話にSMSと言うのがあって、
電話番号を知っていればそこにメッセージを送れるシステムがある。
それが制限なく書ける、インターネットもあるので検索もできる、
E-mailも書ける、など。

それでいままでのプランの値段に3ユーロ足すだけでできる。
とにかく余分なお金はかけたくないので、私にはぴったり。

旦那がiPhoneを買ったので私も欲しいと、一瞬思ったものの、
それを使いこなすために費やす時間、盗まれることの心配
などを考えると、これくらいがいいですわ。

娘の誕生日&マスネ「ウェルテル」

2011年01月25日 | 生活
昨日1月24日は長女の誕生日。
結婚した長女は誕生祝を今日することにしている。
われわれは招かれて彼女の家に行く。

昨夜、早目の夕飯を食べているときにその娘から電話がかかってきた。
ほとんど泣き声近い声を聞いて、「何があったのだろう」とちょっとびっくり。

そうしたら自分の誕生日にハンドバックからiPodを盗まれたと言う。
何故だかすぐ近くに人がいるなぁ、とうっとうしく思っていたら、
それがどうも盗人だったようだ。
最近とみに携帯電話などの引ったくりが多くなっているとのニュース。
暴力を加えられなかっただけ幸いであったが、大事にしていて、好きな曲を
たくさん入れて楽しんでいた彼女にとっては相当の痛手だったようだ。

夜オペラ「ウェルテル」を聴きに行く。
インターネットで買った一番安い席。
ちょうど舞台の真上に当たり、舞台全体をくまなく見ることはできないが、
オーケストラピットも指揮者もよく見えて、なかなかよかった。

劇の本質をよく捉えてある演出だった。

指揮は今年76歳のレオポルト・ハーガー。

久しぶりに見るオペラをオペラらしく振る、しかもダイナミックで
オーケストラ全体に丸い音を出させるいい指揮者だ。

最近の若い指揮者に往々にして見られる小手先の指揮ではなく、
長い間培われた経験にしっかりと根ざされた、しかも若々しく
歌手も歌いやすい、指揮。

マスネの音楽のよさを存分に味わえた一夜であった。

バロックの一週間

2011年01月23日 | 音楽
今週はトン・コープマンを指揮者に迎えての一週間であった。

バッハのカンタータ207aと、モーツァルトのレクイエム。
ノンヴィブラート、長い音の出始めは弱くして音を膨らませる
バロック独特の奏法でこの二曲を弾く。
ノンヴィブラートは清潔な音がし、音が豊かに響く。

テンポはインテンポを維持し、快適である。

私は乗りに乗って弾いて、4日間連続の演奏会で疲れは出たものの、
満足感が大きかった。
同僚のヴァイオリニストは、このバロック風弾き方が気に入らなかったようで、
不満だったといっていたので驚く。
バロックヴァイオリンでなく普通のヴァイオリンでバロック的に弾くのに抵抗が
あったかもしれないが、私は普通のヴァイオリンでバロック的に演奏できたことに
大いなる満足を感じている。
弦楽器が音程がぴったり合ったときの音の幅の豊かさ!何という快感であることか!