Romarin フランスの草の根となって

住み始めた時は腹がたち、住み慣れると離れがたいフランスにすみ、45年の年月がたちました。日々のことなど綴ります。

最近ちょっと気になること

2011年02月20日 | 生活
日曜日の朝はわが町の朝市で買い物をするのが習慣となっている。
教会広場に肉、八百屋、魚屋、チーズ屋など、日常の食生活の
物を売っている。
八百屋などは、自分の土地で作ったものを売るお百姓さんたちの店が
数々ある。ちょっとひん曲がったにんじんや、形の悪いりんごなどが
あるが、新鮮さは抜群である。

小さい広場ながら、4列所狭しとお店が出ている。

ところがこの1,2ヶ月、なんだか店が少なくなってきた。
八百屋がグット減ってきたのだ。

その代わりに洋服やなべなどを売る店が多くなり、新鮮な朝市の
イメージがなくなってきた感がある。

この朝市ではスーパーマーケットでは味わえない会話がある。

  いつもは8時頃に行くのに、今朝は10時過ぎになってしまった。
  肉屋のおじさん・・・「マダムが来たら朝ごはんを食べようと思って待っていたんですよ。やっ          と食べられる!」
  八百屋のおばさん・・・「この2週間いらっしゃいませんでしたね。病気だったんですか?」

などなど。機知に飛んだ会話がパンパン飛び出したりする。

こういう人間的交流をできる場がずっと維持されて欲しいと切実に願う。

コンサート場での事故

2011年02月09日 | 音楽
先週の金曜日にグルノーブルの近くのエシロルという町に
コンサートをしにいった。
年に1、2回はいくところである。

コンサート会場と楽員が入っていく入り口は平らになっている。
ところが一箇所なぜかわずか1cmほど盛り上がっている。
しかも、その場所は真っ暗なので非常に見えにくい。
何人もの人が躓きそうになって、危ない、と言っていた。

休憩後、第二部が始まる直前、大部分の人がすでに舞台に入って
席についていたので、少しあせったのだと思う。
わずかに駆け足気味に舞台へ行こうとした。
その時点でも舞台も入り口も真っ暗。

あっという間もなく、自分が床に腹ばいになっていた。
インストラクターから、楽員たちが駆け寄ってくるのが見えた。

私のヴァイオリンは?  だってすごい音がしたんだもの・・・

駒が飛んで、裏返しにヴァイオリンが横たわっている。
見たくない・・・・きっと表板は食い込んで割れている。


ところが、見てみたら、割れていないばかりか、ひびすら入っていない。
弱音器が少し食い込んでいて、ニスがはげているのと、少しかすり傷がある。

私自身は、両膝がいたかった。

もちろん第二部は弾かず、入念にヴァイオリンを観察したが、ひびはなかった。

帰りのバスの中で、なんとなく肩が重いのと、右腕にわずかな痛みを感じたのが
気になり、霊気を施す。ひざも霊気をしたらほとんど痛みは取れた。

翌日は土曜日だったのでかかりつけの医者には見てもらえず、病院にいく。
若い先生であった。あまり音楽家の腱鞘炎とかは知らないようだ。
とにかく、仕事上の事故だという紙をもらうことができたので少し安心。
なぜなら、仕事上の事故の場合はすべての治療、薬、レントゲンなど、
ただになる。まったく何も払わなくてよい。

土曜日のコンサートは休む。

月曜にかかりつけの医者に行き、今週も休むように言われる。
肩にちょっと気がかりなところがあるらしい。
首のレントゲンと肩のエコを撮ることになる。