Romarin フランスの草の根となって

住み始めた時は腹がたち、住み慣れると離れがたいフランスにすみ、45年の年月がたちました。日々のことなど綴ります。

今週のお仕事

2006年03月30日 | 音楽
なんとフラメンコの音楽です。
Carmonaというギタリストの作曲です。
題名は「Sinfonia Flamenca」

楽譜を見たときは「うーん、ひらめきがないなあ」と思いました。
弾いたらますます、エスプリがない。
一回オーケストラの練習。一回ギタリスト、歌、バイオリン、打楽器というCarmona のグループと合わせ。
指揮者が合わせられない。約一時間、われわれは、しまーっとしながら弾いたり見たり。でも、こういう音楽って、グループのみんなは耳で聴いて弾いていて、オーケストラのことを考えてないのですよね。(ちょっと指揮者を弁護)
明日本番なのにどうする????

フラメンコのダンスは明日朝ゲネプロでしかやらないのかな?
今日は男の人だけが一部だけ踊っていました。

オーケストラ無しでやった方がいいのではないかしら。
われわれはむちゃくちゃ速いテンポで弾きまくらされました。
どんなだったか明日の夜またコメントしましょう。

りんごの木を剪定

2006年03月27日 | 生活
今年の春はゆっくりとした歩みでやってきました。
日本も同じようですね。

今日はなんと20度にも気温が上がり、一挙に春めきました。
このように暖かくなると、着るものも軽くなり、庭仕事をする気が出てきます。

先週は、バラの木、りんごの木を主人が剪定しました。
このりんごは「ゴールデン」で、植えてから時々実はなったものの、ほったらかしにしていたのでほとんど実がならなくなりました。

3年前だったか、あまりに実がならないので、主人が木を見ながら、「もう、この木は切ってしまおう」といったら、その年は100個以上も実が!

実は主人の実家はりんご園でしたし、彼のいとこも今りんご園を続けています。そのことをいとこに話したら、「実はそうなんだ。もう切ってしまおう、と思うと突然生命力を盛り返す」と言ったのです。
植物は人間の言葉がわかると言うことを聞きましたが、本当かも、と思わせる出来事でした。

ちなみに、りんごはコンポートにして保存し、りんごのタルトなどに使って重宝しています。

今週のコンサート

2006年03月19日 | 音楽
今週はつらく厳しい週でした。

プログラム

ラヴェル:シェーラザード(ラヴェルの最初のオーケストラ曲)
デゥティーユ:交響曲第一番
デゥティーユ:ミステール・デゥ・ランスタン(Mystère de l'instant)
ラヴェル:ラ・ヴァルス

プログラムはとても素敵なのですが、何しろ指揮者が自分の要求する音楽を振ることが出来ない。口では説明できるが体で示すことが出来ない。

いつもは整然と整った演奏をするわれわれのオーケストラがめちゃくちゃな音になってしまいました。本当に迷惑な話です。
合わないのがわかっていてあわせることの出来ないストレス。
毎日くたびれてヴィタミンCを飲んでいました。

昨日今日と二回の本番が終わりほっとしています。
今日はさすがに二回目で、オーケストラの方で表現をしようとして、少しはましな演奏になりました。でもこれでは本末転倒ですね。何のために指揮者がいるのだか。

今日は愚痴になってしまいました。ひとりの悪い指揮者のために大勢の人間が犠牲になる・・・ちょっと政治の世界と似ていなくもありませんね。

新しく買った中古車?!

2006年03月10日 | 生活
はい!ご覧の通り今度の私の生活の仲間に加わった「KA」です。
いままでのプジョー205はなんと17年も走り続け、20万キロを突破しました。
まだよく走りますがさすがに力が弱くなってきたので、そろそろ買い換えたいなと思っていました。

今回は新聞広告とインターネットで個人売買によって買いました。広告を見ていいな、と思ったところに電話をかけ、車を見るためにランデヴーを取ります。
たいていはスーパーマーケットの駐車場。そこで今までの車の修理の紙を見せてもらったり、試運転したりします。

一回はちょっと・・・という感じの車でしたので、考えてまた連絡するといって別れました。二回目は20代の若い女性の車でした。お父さんもついてきていました。これはなかなか運転し心地がよくて、その場で買うことに決断。
その日はその場で別れ、その後に、売買に必要な用紙をそろえ、代金も持ってこちらの所有となりました。

個人的に売り買いをすると役所関係の仕事をしなくてはならないので面倒ですが、インターネットでかなりの部分まで出来るようになったので昔に比べるとほんとに楽になりました。
前はわざわざ役所に出向いて列を作って順番を待ち、たいていは書類にミスがあったり足りないものがあったりで、2,3度は出直さなければなりませんでした。
今度は車の登録も市役所で出来るようになったので本当に助かりました。

我が「KA」は、98年の車。実は大分距離を走っているので気になりました。11万キロ。でもそうとは思えない走りっぷりだし、値段も手ごろでしたので気にしない気にしない。
快調に走っていますよぉ。

新聞広告と老人

2006年03月04日 | 生活
前回の新聞広告の記事で私が言いたかったことが伝わりにくかったみたいです。

わたしはよく覚えていないのですが、主人の記憶によると、フランスに来た当時、アパートとか車の個人的な広告はあまりなくて、もっぱら、先のブログで御紹介した出会いを求める広告が多かったらしいです。

いま日本で出会い系サイトとか言うと、いかがわしく、まじめでない印象がありますが、フランスにおける新聞広告の出会い欄は、いたってまじめに思われます。
若い世代の広告はほとんどありません。離婚した人、連れ合いと死に別れた人、老後を一人で過ごしている人などです。

日本でこの手の記事がないのはなんだかんだ言っても、家族の絆が深いからではないでしょうか。そして地域社会の絆というのもこちらよりはずっと深い気がします。もしかしたらおせっかいなこともあるかもしれませんが、とにかく人との触れ合う機会が日本の方が多いような気がします。

子供が独立して、自分は退職すると、世間からはもう用のない人間と見られる傾向が、こちらにはあります。老人を敬うという気持ちがないのです。年をとったら邪魔物扱いを受けることが普通です。

子供と同居することはまずないといっても過言ではありません。

新聞広告は、そういう孤独な人たちがパートナー探しをしていると思います。
まあ、いまのこの時代ですから、ふざけたものもあるでしょうが・・・

われわれが退職したときに、日本人であり、老人であったら、どういうことになるだろうか?とちょっと考えるこのごろです。