Romarin フランスの草の根となって

住み始めた時は腹がたち、住み慣れると離れがたいフランスにすみ、45年の年月がたちました。日々のことなど綴ります。

東京より

2006年07月25日 | 生活
今年は涼しい東京です。
私が出てくるときのフランスは猛暑でしたのでほっとしています。
それでも湿気がヨーロッパよりは多い気がします。ちょっと動くと汗が出てきますもの。

今日はもやしとインゲン、にんじんをフライパンにしいて、しゃぶしゃぶの肉を乗せ、塩、酒、水、ごま油を振りかけて、蒸し焼きにするというお料理をしました。
簡単で大変おいしかったです。上にみょうが、酢、しょうゆ、砂糖で味付けをしたたれをかけました。

明日は母と妹と川越へいってみるつもりにしています。ちょっと暑くなりそうです。

日本へ出発です

2006年07月21日 | 生活
今日、これから日本に向けて出発です。
8月半ば過ぎにフランスに戻りますので、そのときまで一応お休みと言う事になります。

今日はヴァカンスに出発の人がたいへん多いらしいです。猛暑のニュースで、前回のヨーロッパを襲った猛暑のときに、TGV(新幹線)が故障して動かなくなった事があるので、そのための対策をしていると・・・水をたくさん積んで走りますと言う事でした。

わたしもTGVに乗ってこれからパリの飛行場に向かいますが、止まらず走ってくれるように祈るばかりです。

それでは皆様次回まで!

イタリア/スポレットへ行きました

2006年07月18日 | 音楽
ローマから180キロほど北にあるスポレットに行ってきました。
紀元前三世紀前に出来たウンブリア地方の重要な町です。

町にしつらえられた野外舞台で演奏しました。
3000人の人が聞けるように道路を閉鎖していすが並べてあります。
生の音より、マイクで拡大した音の方が大きく、オーケストラに近い席ではあまり聞こえず、後ろに行くほどよく聞こえると言うまずいものだったようです。

熱演の割りに、前の方の紳士淑女が拍手をしていなかったのが不思議でしたが、そういう理由のようでした。

イタリアのコンサートには男性はタキシード、女性はドレス、それもとても品のいい素敵な着こなしで来ます。見ているだけでいい雰囲気に浸れます。

警備に当たっている警察の人だと思いますが、制服が素敵で、ぴたっとしたしわひとつない制服に制帽をかぶり、それこそ皆さん美男に見えました。

このコンサートはスポレットフェスティヴァルの7月の区切りの終幕コンサートで、コンサートのあと、ディナーに招かれました。
私たち音楽家は庭とバルコンでブッフェ形式。子牛肉のシャンピニオンソース、リゾット、ナスのグラタン、ジャガイモのソテーなどなどおいしいものがふんだんに出ました。デザートも豊富。果物のサラダが人気で出てくるとあっという間になくなり、何度も食べ損ね、最後にやっと新しく来たときに駆けつけて食べることが出来ました。

コンサートの日は朝と午後はフリーでしたので汽車で30分くらいで行けるペルジヤに行ってきました。ここは町全体が美術館と思えるくらい歴史的な建物が並んでいます。建築が素晴らしいですね、イタリアは。ここではジャズのフェスティヴァルもやっていて、昼ころからは人出が増え、町を歩くのもままならぬほどでした。
アッシジも近かったのですが、コンサートもあるしで、今回は私は断念しました。

イタリアは久しぶりでしたが、魅力的な国です。またゆっくり行って見たいですね。



ジダンヌの表明

2006年07月15日 | 生活
ジネジン・ジダンヌのマテラアティへの頭突きの理由を7月12日、フランスのテレビカナル・プリュスとTF1でのべた。

「私がやった行為は許しがたい行為だったと認める。サッカーをしている若者たちに、非常に申し訳ないと思っている。しかし、自分がしたことを後悔していない。もしこうしなかったら彼の言っていることが正しいと言うことを証明することになる」と言った。
マテラッティが何を言ったかに関しての詳しいことは言わなかったが、「母親と妹のことで繰り返し繰り返しいやなことを言ったので、こうでもしない限り、自分を納得させられなかった」

イギリスがマテラッティの唇から読み取ったことは「お前はテロリストの売春婦の息子だ」「お前の妹は売春婦だ」など。

このようなことか?との質問に「まあそんなものです」と言ったそうです。

今度はマテラッティ側の話を聞く事になっています。

これはマテラッティ個人の問題であって、イタリアチームとは切り離して考えるべき、という意見と、弁護士のメハマ・ムフの決勝戦をキャンセルすべきだ、と言う意見とがあります。
この後、どうこの問題が展開していくのでしょう。


オランジュのオーケストラピット

2006年07月13日 | 音楽
闇夜に浮かぶ譜面です。

このような譜面台の上についている電気で楽譜を見て弾いています。
外でひくので風が出てくると、洗濯バサミで楽譜をとめます。
風があまりに強いと時々は楽譜と格闘になることがあります。
今年はあまり風が吹かず平穏に過ぎました。

昨日の公演では今年最高気温日中39度になりましたので夜も石段が熱くなっていて大変な熱気でした。

これでオランジュの仕事は終わりましたが、楽しかったですね。この次はいつになるかな。来年はほかのオーケストラだそうです。

苦き決勝戦

2006年07月11日 | 生活
ワールドカップ決勝戦は最悪の結果となりました。


1対1まではよかったです。延長戦も仕方がないです。
でもこれで引退を表明しているジダンヌがレッドカードで退場、しかもあってはならぬ行為で。

決勝戦まで素晴らしい戦いをしてきたフランス、ジダンヌがその筆頭となって活躍し、フランス中が決勝戦のために固唾を呑んで見守る中の信じられぬ出来事。

今日はそのニュースで持ちきりでした。なにを言われたのか、その一言に激しい怒りを覚え、頭突きを食らわせたほどの。そのことについては一切ノーコメントです。「申し訳なかった」と一言いい、なぜかは硬く口をつぐんでいます。

数日後にはその理由を言わなければならないようです。

とはいえ、フランスもイタリアも素晴らしい戦いぶりでした。前半戦はイタリアにおされ気味でしたが、後半戦はフランスがリードしっぱなし。惜しい場面もたくさんありました。

今日はパリ市庁舎でシラク大統領の招きでフランスチームへの昼食会が催されました。シャンゼリゼ通りでの凱旋は取りやめになりましたが、市庁舎の前には人々が集まり、負けたフランスチームの面々に盛んな拍手をしていました。

最初に全員が市庁舎のバルコンに出て挨拶。それから一人一人が挨拶。

キックに失敗したトレゼゲは思わず落涙。チエリー・アンリーが抱きしめていました。ジダンヌにも惜しみのない拍手が送られましたが、愛称ジズーは寂しい笑顔。バルコンから引っ込んでも一人になろうとし、常にうつむき加減。

シラク大統領はまずジズーに賞賛の言葉を送りました。大変温かい言葉でえらいと思いました。あの場面のために今までのジズーの活躍が帳消しになったかのごとくでしたが、ここまで来たのはやはり彼の働きのおかげです。賞賛して切る人はたくさんいますが、本当に惜しい終わり方でした。

ジダンヌは2017年まで、広告の仕事が入っているそうです。このせいで取り消しとかにならないといいですが。


アイーダ・・・ オランジュにて

2006年07月08日 | 音楽
ヴェルディの有名なオペラ「アイーダ」がフランスのオランジュのフェスティヴァルで公演されています。

この写真は先日行われた総舞台練習の時のもの。
オランジュの舞台は大変幅広く、舞台栄えするようにするにはなかなか大変だと思います。やはりアイーダ級のいろいろな舞台装置が使えるオペラを上演するのに適していると言えるでしょう。

配役は次の通り

指揮 ミシェル・プラッソン
舞台 シャルル・ルーボー
照明 ウラディミール・ルカセヴィッチ
装置 エマヌエル・ファーブル
衣装カチア・ドゥフロ

アイーダ:インドラ・トーマス
アムネリス:マリアンヌ・コルネッティ
ラ・サセルドテサ: マリー・ポール・ドッティ
ラダメス:ロベルト・アラーニャ
アムナスロ:セング-ヒュン・コウ
ラムフィス:オルリン・アナスタソフ
イル・レ・ディ・エディト: ダニエル・ボロフスキー

9000人入る巨大なテアトルですが、舞台にいるとせりあがった座席のせいか、とてもそんな人数を収容するようには見えません。

演奏開始は日が完全にくれるのを待って、21:45。
照明のためにこのような遅い時間から始めます。

アイーダ役のインドラ・トーマスは大変美しい顔立ちですが、巨体と言ってもよい体格。スカートの張ったドレスを着ているために、その欠点は隠されて素敵でした。声の質は大変素晴らしい。震えるようなソプラノです。

ラダメスのロベルト・アラーニャは今ではフランスを代表するテノール歌手です。
駆け出しの当時に比べると自信に満ち、きれいに日焼けした素敵な男性。舞台裏で何度もすれ違いました。写真を一緒にとって見たいと思うんですが・・・
アラーニャらしいまあるいチャーミングなテノールで堪能しています。

韓国人のセング-ヒュン・コウが大変に素晴らしい声で、一番の喝采を受けていました。

昨日がアイーダ初日。オペラ終了が朝1時半。
ホテルに2時に戻り、今朝はそれでも7時に目が覚め、友人の車に便乗して、我が家に戻りました。二回目の公演まで2日の休みがあるのです。

10日間のオランジュ滞在で、夜しか練習しませんので、昼間はホテルのプールに行ったり、人によっては自転車を持ってきて自転車であちこち回ったり、テニスをしたりして、半分ヴァカンスの様相です。

でもオペラの演奏というのは集中力を要するので、よく体調と相談しながら行動しないとなりません。なかなか難しいところですが、南仏の空気はなんともいえない魅力があり、快い日々を過ごしています。




オランジュのフェスティヴァルに出かけます。

2006年07月03日 | 生活
今年もまた南仏のオランジュのテアトルでのフェスティヴァルに行きます。
今年はヴェルディ「アイーダ」です。
ミシェル・プラッソン指揮。ロベルト・アラーニャ出演。

7月12日まで。途中7月9日に家に戻ります。
それまでブログはお休みです。

申し訳ありませんが、また皆さんでおしゃべりしてください。
こちらは猛暑です。
オランジュは暑いでしょう。

それではお元気で!

やったぁ!

2006年07月02日 | 生活
サッカーワールドカップ、フランス対ブラジル戦でフランスがブラジルを破りました!ジダンヌのフリーキック、チエリー・アンリーがシュート。
ジダンヌの見事なフリーキックがフランスを勝利に導きました。
バルテーズの活躍も目覚しかったです。

今回のフランスの人選は「年寄りの集まり」と陰口をたたかれていましたが、その「年寄り」たちが活躍し、監督もご満悦です。

このようにフランスが軌道に乗り始めると、どんどん気分が上昇してくる国民性なので、ひょっとして優勝、何てこともありえるかもしれません。

とにかく、フランスの今夜の試合は素晴らしいものでした。ジダンヌのボールをとったときの足の動きが惚れ惚れとしてしまいます。ボールが足に吸い込まれ、くっつく、と言う感じなのですもの。「魔術師」と言われるゆえんです。

これを最後に、ジダンヌは引退宣言をしています。ちらと耳にしたところによると、2017年までコマーシャルの契約が決まっているとか。
お金には困らないですが、あの足捌きを見られなくなるのは残念です。