Romarin フランスの草の根となって

住み始めた時は腹がたち、住み慣れると離れがたいフランスにすみ、45年の年月がたちました。日々のことなど綴ります。

娘との会話

2007年02月24日 | 生活
上の娘はパリに住んだり、こちらに戻って来たりの生活で、今日は実家に戻ってきました。下の娘は街中にアパートを借りてすんでいますが、姉が帰ってくるというのでこれまた家に戻ってきました。

久しぶりに、家族4人での夕食。

娘たちの最初の話題。
「最近政治に興味を持ってきたの」
というわけで、フランス大統領選挙間近ということでその話題。

大統領選挙が近づいてきて、テレビでは毎月曜日に候補を一人ずつ呼んで、二時間以上にわたって、テレビ局に呼ばれた一般市民と質疑応答をしています。
それ以外の番組でも候補者はいろいろな形でフランス国民に自分の政策をアピールしたり、ほかの候補と討論したりしています。

社会党候補のセゴレンヌ・ロワイヤルと、RPR(共和党)候補のニコラ・サルコジが
有力ですがその二人への批判ないしよい点など話しました。

次に娘たちの世代の若者の中で日本ブームが起こっている事について。
とにかく日本語に興味を持つ子供たちがものすごく多いのです。しかも日本語を使う仕事に尽きたいと熱望する子が数え切れないほどいます。

上の娘の分析によると、漫画の影響ではないか、という事です。
彼らの小さいころは、学校から帰ってくる4時半から始まる「クラブ・ドロテ」という番組がありました。
そこでは子供向けにドロテという歌手が歌ったりゲームをしたり、漫画を見せたり。
この漫画ですが、「ドラゴンボール」をきっかけとして、日本のいろいろな漫画が次々に放映されたのです。フランスでは日本の漫画の権利を獲得して放映するのがもっとも安上がりだったらしいです。
この漫画を見て育った彼らが、日本への興味を抱くようになったのではないか。

それから禁煙のはなし。

学校での哲学の授業についてなど。

多方面にわたって娘たちと議論ができた事に大きな喜びを覚えた一日でした。

フランス人の冬休みの過ごし方

2007年02月15日 | 生活
今、フランスは冬休み。
この冬休みは夏休みと同じくらいの重要なお休みです。

まずはフランス人にとってヴァカンスは一番大切なもの。
すべての行動はこのヴァカンスをいかに過ごすかにかかっています。

幼稚園の時から学校は8時半-11時半そして昼休み。
午後は13時半-16時半という時間帯が中学の終わりまで続きます。
幼稚園児、小学生にとってこのリズムは大変だと、何度叫ばれた事か。

学校の授業は半日にして、ヴァカンスを少なくすればいい、という事を言うのですが、

「ヴァカンスを削るなんて、問題外!」

という声があまりに多く、実行されません。

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この2月のヴァカンスはいわゆる冬休みですが、スキー休みとも言います。

フランスのアルプスだけでなくシャンベリーやヴェルコールなどの低い山の所にも星のごとくスキーのステーションがあります。

ここに1週間とか二週間単位で山小屋、もしくはアパートを借りて、家族で過ごすのです。

スキー場は物価が高いですから、出かける時に買い物を滞在期間分していく人が多いです。

スキーも、子供はスキー学校に入れて、大人は自由にすべる人もいますし、上手な人は子供を教えながら、サンドイッチを持って一日スキー場でスキーを満喫します。

これが冬のヴァカンスです。

ヴァカンスの期間は地方ごとに少しずつずらしますが、パリジャンも、この辺のアルプス地方に出てきますから、道路がとても混みます。

アパート、山小屋は土曜から土曜日に貸しますので土曜がすごい。
その混雑にも負けず、出かけるのですから、その根性には頭が下がります。

ヴァカンスに対するエネルギーはとにかくすばらしいものがあります。

がっかりだったけれど楽しかった旅行

2007年02月13日 | 生活
やっと休み。フランス人にとっては大事なスキー休みです。

息抜きにどうしても出かけたくて 旦那さんがお休みの日曜に南仏の方に出かけました。

雨が予報されていたので、せめておいしいものを食べよう と意気込んで行ったんです。
フランスは日曜日はレストランはたいてい閉まっているので、 どこかレストランつきのホテルにしようということに しました。

ロジス・ドゥ・フランス(全国旅館ガイドみたいなもの)が指定したホテルは 部屋は最低限のものしかないけれど、一応きちっとして いる代わりにレストランがとてもいいのでマルセイユ近く オーバーニュという町の近くにこのロジス指定のホテルを 取りました。

入り口は合格。部屋は小さくてがっかり。暖房が上にあるので、部屋が暖かくないし、なんだかのどが痛くなる空気。

まずアペリチフでも、と思って下に行って、テレビを見ながらビールを。

シラク大統領夫人の特集をやっていました。
なかなか興味深いインタビュー番組。
シラク大統領にも別個に婦人についてのインタビューを
していました。

話が横にそれた・・・

なんだか痩せていて首が前に突き出して背中を丸めて歩く おじさんがいて、せかせかとしている。

レストランがあく時間になったのでレストランに入りました。
内装は素敵。でも誰もいない。
少し経ってから年配の御夫婦が入ってきただけ。

先ほどのせかせかおじさんが、「demi pension(夕食つき)で泊っているのですね?」と聞くので「そうです」と答えると、
「メニューは前菜がクリュディテ(いろいろな生野菜の盛り合わせ)、メインディッシュは豚肉のからしソース。付け合せはとろけるようなジャガイモ。デザートはりんごのタルト。」

うーん、それじゃ、うちで食べるのとあまり変わらないメニューじゃなか・・・・と思い、「Demi pension扱いでなくていいですから、ほかのを頼めますか?」
「ご覧のように、誰もお客さんがいないのでねぇ、出来るのは限られます。」といいながらもメニューを持ってきてくれた・・・

       しかし

我々がそのメニューを見ている間に、すでに前菜のクリュディテを運んできているではないか!

ま、いいか。と簡単にあきらめる。
味はよかったです。

ワインはこの地方のものを頼みました。「Garlaban AOC」です。なかなかいけました。

ゆっくりと飲みたかったのに、せかせかおじさんが周りを うろうろして、いかにも早く出てくれといわんばかり。

7時半に食べ初めて8時半には食べ終わっちゃって、がーん。
どうしてこんなことになるんだ。
とにかくゆっくりとおいしいものを食べておいしいワインを 飲んで、という夢はもろくも崩れたのです。

写真はホテルレストランです。




またタバコのお話ですが・・・

2007年02月03日 | 生活
2月1日から、フランスでは公共の場所での喫煙は禁止となりました。
これに関して、タバコ屋さんのストがあったことは以前のブログで御紹介いたしました。

しかしこの2月1日には禁煙が実行に移されました。喫煙室を作る事も禁止です。
ですから、皆外に出てタバコをすわなくてはなりません。

パリのデファンスという高いビルが林立している地区では30階で仕事をしている人が、エレベーターで下まで行き、タバコをすうのに、少なくとも15分は必要、休み時間が足りないなどとの不平も出ています。
人によってはまとめて2本吸うとか。

タバコローグといって、タバコ専門のコンサルタントがいかにタバコをやめるかなどのコメントがラジオでしょっちゅう流されています。

「タバコは人を殺す」と、タバコの箱に書くことが義務付けられてからしばらくたちますが、今、「自由が殺される」ともささやかれています。

タバコの次は何が槍玉に挙げられるか・・・・アルコールか、砂糖か・・・・