flatな日々

栃木県小山市の自転車出張修理 星野輪業(HRG)のブログです。
店主の独り言を綴っています。

ボントレガーホイールメンテナンス備忘録

2014-01-05 18:11:00 | 備忘録
栃木県小山市の「自転車出張修理 星野輪業 enjoy bicycle life」です。

今日は昨日メンテナンスで入庫してきたトレックの洗車を済ませ、ホイールとクランク、リアディレーラーの分解清掃。

その中でボントレガーRACE X LITEのメンテナンス備忘録を記しておきます。

このホイール、ハブベアリングはシールドベアリングが前後とも打ち込まれていて、軸にキャップがついています。

このハブキャップがくせ者で、押し込まれているだけなんですが引っ張るだけでは外れません。


用意したのはアクスルバイス(ベンチバイスに挟まっているハブ軸をクランプするものです)と8mmと10mmのアーレンキー、プラスチックハンマーです。


まずフロントです。片方のハブキャップをアクスルバイスで固定します。これはペンチやプライヤーでもいいんですが傷がつく可能性があるのでアクスルバイスを使用しました。
ホイールごと上に引っ張り上げると片方のキャップが外れます。


外れた側のアクスルに10mmのアーレンキーを差し込み静かに叩き込むと



反対側も外れます。思い切りやってしまうと、飛んで行ってしまうので注意です。

後は点検、清掃、グリスアップをして元通りに差し込めば完了です。


リアも基本は一緒です。


反フリー側をアクスルバイスでくわえてハブキャップを外します。

リアはアクスル径がフロントより細いので8mmのアーレンキーでフリー側のハブキャップを外します。



リアはこのキャップの高さが違いますので組み込むときは注意ですね。

ハブキャップが外れればフリーボディーを抜くことができます。

さて、このフリーのラチェット構造に触れておきます。


フリーを抜くとスプラインがついている二つのリングが入っています。
このリングにはお互いが噛合うようにのこぎりの歯のような形状になっています。

そのリングがそれぞれハブ側、フリー側のスプラインに組み込まれて、それぞれのスプリングによって押し付け、トルクがかかる方向だと引っかかり、足を止めると滑るようになっています。





構造が分かったところでフロント同様点検、清掃、グリスアップをしてキャップを左右間違えないよう差し込んで完了です。

シールドベアリングの打ち替えは大変そうなので、こまめな分解清掃をすると長持ちしそうですね。