flatな日々

栃木県小山市の自転車出張修理 星野輪業(HRG)のブログです。
店主の独り言を綴っています。

TIMEのヘッドセット

2017-01-13 18:27:00 | 備忘録
栃木県小山市の「自転車出張修理 星野輪業 enjoy bicycle life HRG」です。

今行っているOHの車両、TIME ZXRSのヘッドセットは、クイックセットというもので従来のAヘッドとは違っています。



ヘッドチューブ長が決まっているのでコラムに雄ねじが接着されています。



ヘッドチューブに収めた状態。



雌ねじが切ってある上部ヘッドセットをねじ込むことでFフォークのガタをとります。付属している2本の棒をヘッドセットに差し込んで回します。

付属しているスペーサーも考えられていて、内側にOリングが仕込まれています。





これで水分の浸入を防いでいるんですね。

さて、あと少し・・・






ではでは

ROTORクランク

2017-01-09 17:07:00 | 備忘録
栃木県小山市の「自転車出張修理 星野輪業 enjoy bicycle life HRG」です。

昨日オーバーホールのためドック入りしてきましたTIME、少しばかり特殊な部品もあったため備忘録として取外し方法を記しておきます。

ROTOR 3D &Power2Max取外し



クランクのドライブ側についているフィキシングボルト(赤色)を8mmアーレンキーで取り外し、さらに内側についているリングをシマノのロックリングリムーバーで外します。





再度フィキシングボルトをねじ込みその上から取り外したリングを取り付けます。



この状態でフィキシングボルトを半時計方向に緩めると、四角テーパーBBのワンキーリリースのように、アクスルからクランクが外れてきます。





さらにユニットをクランクから外すため(ユニットを外さないとチェーンリングのアウターが外れません)付属の工具を使って



クランクに留めているロックリングを外します。36mmのスパナはなるべく力点を伸ばすために使用しました。



やっと外れたので気が抜けて写真がありません(^^;)

あとは洗浄して再組立てです。(後日・・・)


このTIMEはDi2仕様になっていますが、アップデートを購入時からされていないとのことでしたので、現在の設定の確認とアップデートのためPCと接続です。



ジャンクションの空いてるポートにPCからのコードを接続します。



あとはPCがなんじゃかんじゃやってくれます。各部品のアップデートと設定の確認が終了しました。

大方の分解は本日完了!明日から洗浄・組み立てとなります。






ではでは

ボントレガーホイールメンテナンス備忘録

2014-01-05 18:11:00 | 備忘録
栃木県小山市の「自転車出張修理 星野輪業 enjoy bicycle life」です。

今日は昨日メンテナンスで入庫してきたトレックの洗車を済ませ、ホイールとクランク、リアディレーラーの分解清掃。

その中でボントレガーRACE X LITEのメンテナンス備忘録を記しておきます。

このホイール、ハブベアリングはシールドベアリングが前後とも打ち込まれていて、軸にキャップがついています。

このハブキャップがくせ者で、押し込まれているだけなんですが引っ張るだけでは外れません。


用意したのはアクスルバイス(ベンチバイスに挟まっているハブ軸をクランプするものです)と8mmと10mmのアーレンキー、プラスチックハンマーです。


まずフロントです。片方のハブキャップをアクスルバイスで固定します。これはペンチやプライヤーでもいいんですが傷がつく可能性があるのでアクスルバイスを使用しました。
ホイールごと上に引っ張り上げると片方のキャップが外れます。


外れた側のアクスルに10mmのアーレンキーを差し込み静かに叩き込むと



反対側も外れます。思い切りやってしまうと、飛んで行ってしまうので注意です。

後は点検、清掃、グリスアップをして元通りに差し込めば完了です。


リアも基本は一緒です。


反フリー側をアクスルバイスでくわえてハブキャップを外します。

リアはアクスル径がフロントより細いので8mmのアーレンキーでフリー側のハブキャップを外します。



リアはこのキャップの高さが違いますので組み込むときは注意ですね。

ハブキャップが外れればフリーボディーを抜くことができます。

さて、このフリーのラチェット構造に触れておきます。


フリーを抜くとスプラインがついている二つのリングが入っています。
このリングにはお互いが噛合うようにのこぎりの歯のような形状になっています。

そのリングがそれぞれハブ側、フリー側のスプラインに組み込まれて、それぞれのスプリングによって押し付け、トルクがかかる方向だと引っかかり、足を止めると滑るようになっています。





構造が分かったところでフロント同様点検、清掃、グリスアップをしてキャップを左右間違えないよう差し込んで完了です。

シールドベアリングの打ち替えは大変そうなので、こまめな分解清掃をすると長持ちしそうですね。