「マッキーのつれづれ日記」

進学教室の主宰が、豊富な経験を基に、教育や受験必勝法を伝授。また、時事問題・趣味の山登り・美術鑑賞などについて綴る。

マッキーの『四季を楽しむ』:今年もスズムシの鳴き声を楽しむ

2018年08月05日 | その他

 今年も知り合いの田中さんから、スズムシをいただき、鳴き声が最盛期を迎えています。スズムシの飼育は、小学4年生の娘が行っています。

 今年は異常高温が続いています。日本の夏の暑苦しさをいかに緩和して、住みやすくするかを私達日本人は工夫を続けてきました。風通しの良い建物を工夫し、よしずやスダレを使って目隠しと風通しを両立する工夫をしたり、打ち水をして路面の温度を下げたりといった実質的な気温の低下を考えるばかりか、服装・寝具といった皮膚感覚、絵画・書軸といった視覚、そして味覚を楽しむ食事の工夫、風鈴やスズムシの飼育など聴覚に配慮した工夫も行ってきました。





 スズムシは、古くから鳴き声を楽しむ対象とされ、平安時代から貴族階級ではに入れ楽しまれていましたが、江戸時代中期より虫売りの手で人工飼育が始まり、盛んに販売されたそうです。欧米人は虫の鳴き声を雑音として聞くか、鳴いていることすら気付かない場合が多いとされ、その要因は人種的な違いではなく幼少期の話し言葉の環境によるとする説があります。医学者の角田忠信によると、人間は一般には左脳が言語、右脳が言語以外の雑音の処理を行っていますが、9歳までの時期を日本語で育つと母音の音の物理的構造に似た人の感情音や自然界のさまざまな音を左脳で処理するようになり、日本人は例外的に虫の声をはじめ自然界の音を言葉と同様に左脳で聞いているそうです。



 羽は2枚と思われがちですが、羽化直後の成虫個体は4枚あり、その後に後脚で後翅を自ら脱落させます。羽化間もない個体は飛ぶこともあります。なお、長翅型と短翅型があり、飛ぶのは長翅型のみです。飼育を重ねた販売個体は短翅型の割合が多い上、飛翔筋の発達も悪いことが多いため飛ぶことは非常に稀です。夜行性のため触角が長くなっています





 スズムシを飼育している娘は、虫を含む動物がとても好きなので、楽しそうに世話をしています。観察しながら、「喧嘩をしてはだめでしょう!」とか言いながら、可愛がっています。毎年いただくスズムシですが、宵になるときれいな声で鳴き始めるスズムシの声で、涼を取っている私達です。


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