ヒロシマ平和映画祭 Hiroshima Peace Film Festival

2013年12月、第5回開催!

今回は、過去上映作品のなかから、「今こそ、もう一度」な作品プラスαを上映予定。

ヒロシマ平和映画祭2013 12月に開催

2013年12月、第5回開催。 今年のテーマは「異郷の記憶」。 毎回50本近い作品を上映してきて第5回なので、今回は過去上映作品のなかから、「今こそ、もう一度」な作品を20本程度にプラスαな企画をしようともぞもぞしています。 一部プログラムの隠れテーマは「日本を取り戻す!」です(笑)。

「女が撮る ~序章」

2011-12-11 11:51:49 | 主催イベント
ヒロシマ平和映画祭2011最終日プログラムです。
四作品一挙上映、3人の女性監督が横川シネマにやってきます。

■「女が撮る ~序章」

●会場 横川シネマ
●日時 12/11(日) 13時から

13:00 姉妹よ、まずかく疑うことを習え -山川菊栄の思想と活動 山上千恵子監督/ 2010/ 76 分

14:30 どんずまり便器 小栗はるひ監督/ 2010/ 80 分
・監督来場、トークあり

16:35 さようならUR 監督・撮影・編集・ナレーション: 早川由美子/ 2011/ 73 分
・監督来場、トークあり

18:25 百合子、ダスヴィダーニヤ 浜野佐知監督/ 2011/ 102分
・監督来場、トークあり

各作品解説など、詳しくは以下のサイトで。
http://hpff2011.untokosho.com/program.html#onnagatoru



「ストローブ/ユイレと俺」

2011-12-10 09:05:25 | 日記
 義務教育である小学校と同じ年数、きっちりとバカみたいに在籍した大学時代も終盤に差し掛かっていた九十年代の中頃、東京のアテネフランセでストローブ/ユイレの全作品上映の開催が告げられた。合計20本ぐらいの上映作品数だったと思う。そのことを知るが早いか、即全回券というやつをなけなしの一万円ぐらいで購入し、体調を万全に整えた。全て通ったあげくに、複数回券があまりそうだという友人に恵んでもらったりして、繰り返し通った。卒論を書かねばならなかったが、それとこれとは別である。もちろん、卒論執筆には悪影響をおよぼした。

 何故、ストローブ/ユイレにそれほど期待を寄せていたのか?その名は映画狂の間では伝説だったのである。見ることが出来る機会がほぼ皆無で、唯一1本だけ「アンナ・マグダレーナ・バッハの日記」だけがビデオでレンタル出来た。まず、これがとんでもない代物で、当時はそんなに有名ではなかったグスタフ・レオンハルトがバッハ役、鬘をかぶってチェンバロを弾き倒し、しかも執拗な長回しで撮影されている。そして、アンナ・マグダレーナの日記から抜粋されるナレーションの内容は、これも執拗なまでに金と権力と政治の話のみ。ナレーションが口を開けばバッハをめぐる政治の話(しかも早口)、映像と音はバッハの最高級の演奏をしつこく愛想のかけらもなく見せ続ける。なんだこれは。演出とか、撮影とか、録音とか、そして何よりも映画そのものに思想があった。バッハをこの映画によって俺は知った。今でもバッハといえばここに立ち返ってしまう。いわば唯物論的バッハだ。

 ストローブ/ユイレの名前は「ニュー・ジャーマンシネマを読む」というフィルムアート社から出ていた本に載っていた。そこで彼らの作品紹介や作家紹介を読むにつけ、なんなんだこいつらはと注目せざるを得なかった。大体、この「ニュー・ジャーマンシネマを読む」という本はムチャクチャで、ファスビンダーからヴェンダースといった有名どころ以外の超マイナーなドイツの実験映画作家も平然と載せてあり(ヴェルナー・ネケスとかアレクサンドル・クルーゲとか。ちなみにクルーゲは最近「資本論」を映画化した)、しかも映画のタイトルの内容も解説も訳がわからないものばかり。ドイツ人の撮る映画というのはどうやら別の原理が働いているのだと感じたものだ。しかし、その中でもとりわけ訳が分からないのがストローブ/ユイレだった。第一、この人たちドイツ人ではない。アルジェリア戦争徴兵拒否でフランスで軍法裁判にかけられそうだったストローブがつれあいのユイレとドイツにとんだから、ドイツで映画を撮る事になったようだった。そして、彼らの映画のタイトルがやたら長く、しかも内容が全部政治的ときている。しかし、政治的といっても映画は文学を原作としたものが多く(古典から現代の作家まで)、一筋縄ではいかない。どうも映画に何の説明的な描写もないらしく、愛想のないこと甚だしいという。だが政治的。なんだこれは。近づくのは容易ではないな、そもそも日本でそんなにみることも出来ないだろう、と感じていた。

 そして、そのストローブ/ユイレを全作品ぶっ通しで2週間ぐらいかけて観る機会に授かるわけだが、これがもう、ゴダールですら足許にも及ばないほど過激なブツだった。彼らの映画のタイトルのひとつに「早すぎる、遅すぎる」という作品があるのだが、なんというか、そういう映画である。そして、映画を見るという事に取り憑いているあらゆるバイアスを取り払うかのように何も説明しないが、そこには歴史と言葉と世界が確実に開けているのである。とにかく頑固な映画である。捌きのノブ氏が「抵抗の塊」と評したが、まさにそうである。観る我々にも当然抵抗してくる。それを分からないと投げ出したり、分かった気になるのは可能であるが、そんなこともストローブ/ユイレは構ってくれない。逆にこんなことを言っているように思える。お前らには言葉があるから理解は出来ると。

 ちなみに、ストローブ/ユイレの日本での全作品上映を彼らは「広島と長崎における原子爆弾による死者と、現在の住民に捧げる」と言っていた。今回上映される「アンティゴネ」もブッシュ(親父の方)の新世界秩序によって犠牲となったイラクの死者と住民に捧げられていたと記憶している。耳と眼を凝らしてしっかりと見て頂きたい。私は当然市大に駆けつける。抵抗を止める気はないからである。私は思うのだが、広島はストローブ/ユイレに捧げられておきながら、この映画のような抵抗を捨ててしまおうとしているのではないか?抵抗から遠ざかってしまっているのではないだろうか?抵抗を止めず、また抵抗を取り戻し、抵抗に抵抗されるため、「抵抗としての文化」を語りましょう! (シャリバリ地下大学ガクチョー)

12月10日は抵抗の日 案内

2011-12-10 08:14:45 | 共催イベント
‎(シャリバリ地下大学ガクチョーからのメッセージ)

 いよいよ12月10日から横川シネマにて、広島での「サウダーヂ」の上映が始まります。一人でも多くの広島で暮らす人々に「サウダーヂ」、そして空族の作品を観て欲しいと願ってます。

 そこで、シャリバリ地下大学といたしまして「空族 夜の祭りー無職と平和の夜」をご用意させていただきました。広島では「無職と平和」(「国道20号線」上映)、「無職と平和リターンズー勝手に映画を撮る方法」(「雲の上」上映)に続く空族企画第三弾として、この「無職と平和の夜」をお届けします。御堪能下さい。

「空族 夜の祭りー無職と平和の夜

 「サウダーヂ」がナント三大陸映画祭でグランプリを獲得した。とてもうれしいことだ!空族の作品がより多くの人々の魂に届くきっかけとなればとてもうれしい!しかし、賞を穫ろうと穫るまいと、空族の映画の威力に何ら変わりはない。
私たちにとって空族の作品は、映画が私たちの生にとって一体何であるのか、そして私たちの生活とは何なのかを根底的に考える場を作り出す。空族の作品には私たちの姿が映し出されている。夜の祭りでその喜びと怒りと哀しみと悲しみをぶちまけましょう。そして、ともに生活する仲間と見えない仲間の存在を感覚する祭りにしましょう。

2011/12/10(土)19:00~ 料金:1500円 会場:横川シネマ(082-231-1001) http://ww41.tiki.ne.jp/~cinema-st/

映画:
『花物語バビロン』相澤虎之助監督(1997年/45分)
『rap in tondo の長い予告編』空族制作ドキュメンタリー(2011年/60分)

選曲:
RADIO MAROON(ディスクジョッキー)+スレッジハンマー集団

トーク:
空族(富田克也監督+相澤虎之助監督)+シャリバリ地下大学

CD-R、安全ヘルメット:スレッジハンマー集団

バル:ニュー・シャリバリ

関連情報(抵抗つながり) 12月10日は広島市立大学で以下の企画もあります。

抵抗としての文化を語るⅡ 12月10日 広島市立大学小ホール 13:00~
・ 無料
・『アンティゴネ』 1991年/95分 ストローブ=ユイレ監督
・『ギフト』 2011年/40分 奥間勝也監督
・ シンポジウム「抵抗としての文化の想像/創造へ向けて──オキナワとヒロシマから考える」

抵抗としての文化を想像/創造する──オキナワとヒロシマから

 生きる場を踏みにじり、生きること自体を内側から脅かしつつある歴史の流れに立ち向かう、抵抗そのものであるような文化を、「文化」と呼ばれているものを突き抜ける強度において想像し、創造する可能性を探る映画上映会とシンポジウム。

 今年の山形ドキュメンタリー映画祭で好評を博した、沖縄の気鋭の監督奥間勝也の作品『ギフト』とともに、ギリシア悲劇を題材とした抵抗の塊とも言うべき映画、マリー・ストローブ+ダニエル・ユイレ監督の『アンティゴネ』を上映する。続くシンポジウムでは、沖縄からの監督と研究者を交えて、ヒロシマとオキナワを結びながら抵抗としての文化の可能性を考える予定。広島市立大学社会連携プロジェクト研究とヒロシマ平和映画祭2011の共同企画。

12月4日(日) 『忘れられた爆弾』、『AUGUST』ジャパンプレミア上映

2011-12-04 07:42:56 | 共催イベント


『忘れられた爆弾』
・ジャパンプレミア (日本初公開)
・原題 ”The Forgotten Bomb”
・スチュアート・オヴァーベイ、バド・ライアン共同監督/ アメリカ/ 2010 / 95 分
・13:00 ~ 14:35



『AUGUST』

・ジャパンプレミア (日本初公開)
・東美恵子監督/ ドイツ/ 2011/ 83 分
・監督来場、トークあり
・14:50 ~ 16:45


広島国際青年会館研修室(アステールブラザ7階)で、本日4日、13:00から、『忘れられた爆弾(The Forgotten Bomb)』、14:55から『AUGUST』を日本初公開。

17:00から『女と孤児と虎』、18:30からは『レイテ・ドリーム』を上映し、クム・ソニ監督パフォーマンス、トークと続きます。



12月4日(日) 『アトミック・マム(Atomic Mom)』 ジャパンプレミア上映

2011-12-04 07:28:22 | 主催イベント


『アトミック ・マム』
・ジャパンプレミア (日本初公開)
・原題 ”Atomic Mom”
・M.T. シルヴィア監督/ アメリカ / 2010 / 87 分・監督来場、トークあり

平和記念資料館メモリアルホールで、本日4日、10:00から11:20まで上映。
M.T.シルヴィア監督もアメリカから来場し、上映後は、トークセッション(11:30-12:00)もあります。
広島フィルムコミッション支援作品、日本初公開です。