ねこなんて大っ嫌い

ってずっと思ってたのに。
死にそうな子ねことの出会いが生きる力を与えてくれました。
バツ2でも結構幸せにやってます!

母 かずえ 外泊許可2日目

2016-04-11 05:55:55 | 母 かずえ
おこたの中でお姉ちゃんの手を枕にぐっすり眠るポンちゃん こら待て~!ままはそんなこと、させて貰ったこと無いんですけどー

入院生活17日目で外泊許可を貰った母かずえ。一日目はお姉ちゃんの心憎い采配で、思いもよらぬ楽しい日を送ることが出来ました。二日目は写真がありません。なので、ポンちゃんの写真を挟んで、お話させてくださいね。

狭い母の部屋で、同じお布団に潜り込んで寝た一日目の夜。夜中に母の気配で目が覚めました。「おトイレ?自分で立てる?」「うん、トイレ。がんばる」そう言って、起き上がろうと一生懸命です。ここで手を貸しては意味がありません。転びそうになったら、その時は私が身を挺して助ければ良い。何度も何度も身体の位置をずらしながら、15分掛けて自力で起き上がることが出来ました。

そうか、ここに手すりがあれば、もっと早く起きられる。次に帰ってくる時までに、必ず取り付けておこう。

今回入院して、一番嬉しかったことは、母がおむつに慣れてくれたことです。これまでおむつの事で、何度大喧嘩したことでしょう。

廊下や洗面所、トイレマット、至るところにこぼしてしまうのです、おしっこを。だから、寝る時だけでもおむつをしようよと何度言っても頑として言うことを聞いてくれませんでした。「モゴモゴして嫌なんよ、なんか気持ち悪いんよ。おむつなんかしとうない」

私が母の立場なら、そんなことで掛ける迷惑をひとつでも減らせるものなら、喜んでおむつをするでしょう。だからどうしても母の気持ちが理解できません。

でも、入院してからは否応なしにおむつです。それにすっかり慣れてくれた母を見て、本当に嬉しかったのです。だから自力で立ち上がるまで15分も待つことが出来たのです。

トイレまでひとりで歩き、ズボンを下ろして事が終わるまで、全部ひとりで出来ました。でもやはり、少々時間が掛りましたので、おむつの中に少しだけ。でもね、それは翌朝目覚めてから交換しても全然問題ないくらいの状態です。これなら手すりをつけてあげれば何とかなるかも。

母と一緒に狭いお布団で寝るのはなかなか辛く、結局トイレに2度付き合った後、もうすぐ夜明けだったので、私は自分のベッドへ移動しました。重度の睡眠時無呼吸症候群なので、C-PAPという機械を装着しなければ睡眠が取れないそうなのです。

元々朝が弱い私は、そのまま眠りこけ、目覚めると11時。え?11時って、いつの?となりましたが、幸い母もまだ寝ていました。昨夜興奮して、就寝時間が遅かったので、眠れたようでした。

慌てて母の元へ。まだ寝ボケているようでしたが、あれからひとりで2回もトイレに行ったことを聞かされ愕然 全く頼りにならない娘です。でも、起きぬけ早々まだお布団に横たわったまま「昨日の桜、きれいやったねー。お刺身もおいしかったねー。海、気持ち良かったねー。夜中に何回も思い出して、嬉しゅうてね、ホントにありがとうね」暫く二人で楽しかった昨日の話をしました。

朝昼兼用の食事は、ご飯とお味噌汁、目玉焼き、納豆、大根おろし、昨夜の残り物のチキンカツとマカロニサラダ。何度も美味しいねぇ、美味しいねぇと言いながら、完食した母かずえ。ずっと笑顔でいてくれました。

「お母さん、また一緒にここで暮らしたいよね?」「うん、暮らしたい」「でも今のお母さんの体力じゃ、ちょっと心配だよね。リハビリ専門の病院があるんだって。だから、そこでしっかり体力つけさせて貰って、それから帰ってこようか?それまでの間に、手すりをつけたり、段差の問題を何とか解決しようと思ってるから。私達も頑張るから、お母さんも頑張ってみようか?」

午後、元兄嫁で今は親友となったもこちんが、ケーキを持って来てくれました。マンゴーのババロア?だったのかな。果物好きの母にとっては、とても嬉しいおやつです。おまけにもこちん、プロ顔負けのマッサージ上手なので、母の肩を揉んでくれました。嫁姑の関係の時は、色々あっただろうに、もこちんは本当に優しい人なので、今も母のことをとても気遣ってくれるのです。とても嬉しそうな母。

そうしている内にも時間は刻々と過ぎていきます(お前がもっと早く起きてれば、時間はもっとあった筈?ごもっともでございます~ 返す言葉もございません~ )夕飯は6時には食べ始めなければ午後7時に病院に戻ることは出来ません。

おやつでお腹一杯になった4人で、頭を抱えましたが、母が大好きなお蕎麦屋さんなら、少しは入るかも!と、4人でお蕎麦を食べに行きました。流石にみんな余り食べることは出来ませんでしたが、一応夕食を済ませることが出来ました。

「これからまた病院なんやねぇ。嫌やねぇ」「でもさ、目標があるじゃん!頑張れば家に帰ってこれるんだっていう目標が」「そうよね、このまま死ぬまで病院って言われたら、もうどうしてええか分からんもんね」「そうそう、ここはみんなで頑張んなくちゃいけない頑張り時!人生にはこういう時があるんだよ」そんな会話をしながら病院に着きました。

「良い笑顔ですねぇ、美味しい物、沢山食べてきたんでしょう?」と看護師さんの優しい言葉。パジャマに着替えて寝られる準備を整えましたが、寂しそうな母の顔。「少し談話室で話をしよう」そう言ってみんなで談話室に移動しました。話すことは楽しかった昨日と今日の話。同じ話を何度も何度もしましたが、みんな笑顔でそれを聞いていました。

「じゃあ、面会時間も終わりだから、もう帰るね」「うん、明日仕事なのに遅くまでごめんね」部屋に移動し、母をベッドへ。ところが靴を脱ごうとしません。「ちょっとそこまで見送るから」「こらーーー!ひとりで歩くの禁止って、言われてるでしょ!病院では病院のルールに従って!」「そこまでなら、ええんよ。ええって言われたんよ」自分に都合の良いウソを平気でちょいちょいつく母かずえ。念のために看護師さんに聞きに行きました。

「おひとりでの歩行は、許可されていません。でも、夜中、10回に8回はご自分でトイレに行こうとされるので、私達も気を付けているんです」「本当にご迷惑をお掛けして申し訳ありません」

「お婆ちゃん!やっぱり歩いちゃダメなんだってよ!もう!言われたこと、ちゃんと守んなくちゃダメだよ!お婆ちゃんのこと、今度からジャイアンって呼ぶよ!」やんちゃなことばかりする母を娘は「ジャイアン」と呼ぶと。それを聞いて、大爆笑。テヘペロ野郎?
笑うとこじゃなぁ~い!母かずえ。少しは反省しろ!反省!!

気持ちが決まりました。今すぐはやはり無理があります。老人保健施設ではなく、リハビリ専門の病院を探して頂いて、そこで訓練をして頂く。体力が戻ったら、自宅に戻る。私達はそれまでに出来るだけ環境を整える。

有意義な外泊でした。たくさんの方にご心配、激励のお言葉を頂きました。そのパワーが、私達を奮い立たせてくれました。顔も見たことの無い、ただねこが好きでブログを書いているだけの私に、沢山のお声を掛け、お気持ちを掛けてくださる皆様に、そして密かにここをご覧頂いて、ご心配くださっている皆様に、心から、心から感謝申し上げます


あとは色々頑張るだけ
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