このブログを通して知り合った、okiさんから送っていただいたチケットで、「北斎展」をみてきました。間近に見た北斎絵画の数々は実にすばらしかったです。
北斎や広重は世界に誇る日本画家ですが、これまであまり真剣に見てきませんでした。様々な場所で目にした広重の江戸の風景画も、自分にとってはさほどひかれるものがあったわけではありません。
北斎の「富獄三十六景」。波の荒れ狂う様をこのように大胆に表現できるおおらかさ、スケールの大きさ。「赤富士」。船上の人々の手さばき、流麗さ。たおやかな表情。教科書等で見慣れていた絵画だったはずなのに、実物は全く違う印象でした。
どんどん作品を見ていくうちに気がついたことは北斎がこれらを晩年に描いたということです。そのほとんどが70歳を過ぎてから亡くなるまでの作品だったのです。なるほど、あの雄大でいて、人の世にこのような緻密な観察は人間を長くやっていないと作品に醸し出せないでしょう。
人間って年を重ねても、もっとすばらしくなれるという「生きる勇気」を与えてくれました。重かったけれど名画シリーズの「葛飾北斎」をおみやげに買ってきました。
okiさん、チャンスをくださってありがとうございました。
実は東京は北斎展花盛りなのでして、三月になると浮世絵専門の太田記念と、三越でも北斎展が開催されるのです。
ところで常設展示に「北斎漫画」展ありましたがご覧になられましたか?
森羅万象を描きつくす、北斎おそるべし。
北斎は常設まで行けませんでした。
北斎はわたしとしては最近にないヒットでした。
太田記念はまだ未踏の美術館です。
いつか行こうと思います。