待ちに待ってたNHKの音楽番組『NHK MUSIC SPECIAL 藤井風、届け世界へ』が10月14日に放送された。
風くんがTVに出るのならNHKに出て欲しいと前々から思っていた私。
でも風くんはYouTubeを拠点に活動するミュージシャンだからTVに出ることは今後も少ないだろうと思っていた。
それが今回の”Free"ライブ関連でメディアにこんなにたくさん出演するとは・・・。NHKも朝のニュースでも取り上げてくれたしこの流れには正直驚いた。
しかしNHKはそこで終わらなかった。ミュージシャン藤井風に密着し音楽ドキュメンタリーとして特番を組んだのだ。
私はこの特番を見ておそらく風くんのTV出演は今回で一旦一区切りすることになると思った。
NHKに出て欲しかった私の願いがこんなに早く叶うとは・・・。テレ朝はいち早くミュージシャン藤井風に注目していたが
NHKは日本を代表する一流アーティストとして太鼓判を早々と押したのだ。まだデビューして2年目で特集されるなんて異例のことだ。
私は番組開始から涙が出てしまった。開始早々風くんを見て何で自分泣いてんねん?って思ったけど。汗
"Free"ライブでの『優しさ』のアカペラから始まったこともある。雨の中での風くんのライブが甦ってしまった。
それから中村蒼くんの優しい語りがこれまた親近感が湧いて泣けるのよ~。
NHKの特番に風くんが出ている感動と喜びが涙となって自然に流れてきた。ありがとうNHK!!グッジョブNHK!
NHKは8月から取材を始めていた。リハーサルの様子、"Free"ライブ当日の模様、地元岡山の自宅の喫茶店からのインタビュー。
放送時間の45分はあっという間に終わった。もう15分延長しても良かったかなと思ったよ。笑
今回の特番は私が思っている以上に風くんの心の葛藤が大きかったことを知らされた感じだった。
風くんはあのひ~れぃ場所でたった一人で挑むライブを行う決断は簡単にできなかったと思うし、やるからには相当の覚悟と勇気が必要だった。
番組内で風くんは『こんなところでおのれだけでする人いないですよ おのれとの戦いです おのれだけっすね』そう言ってたよね。
広大なスタジアムの下見で傘を差してトラックを歩いていた風くんが印象的だった。何を思っていたのだろう。
『燃えよ』のフレーズのように『簡単じゃないかもね』『でも難しくはない』そんな思いの繰り返しだったのかなぁ。
コロナの感染拡大で無観客開催になってしまったことで一体どれぐらいの人が見てくれているか届けられるか見えない緊張感も増してきたはず。
風くんがこれまでに感じたことのない不安と重圧の中で歌い続けていたこと。ずっとその不安と戦っていたこと。蒼くんの語りが胸を打つ。
蒼くんは風くんのことを『風』と呼んでたね。まるで風くんを見守るような語りが嬉しかった。
ダチオさんや宮地さんが撮ってきた舞台裏の風くんは明るく茶目っ気があって飾らず周りから愛されるごくごく普通の24才の青年の姿が映し出されていた。
ダチオさんや宮路さんの映像は風くん愛に満ちていた。リハ中も楽しそうだった。大好きな風くんがいっぱい詰まっていて見ていてほっこりした。
そんな舞台裏を見ていると風くんは失敗も恐れず、持ち前のポジティブさと冷静さで臨機応変に行動しているように思えた。
感覚でスムーズに軌道修正も余裕で出来る人なんだと思えた。
でもそうじゃなかった。私たちと変わらないもがいている風くんがそこにいた。
風くんも私たちと同じ弱さもあるんだ。失敗を恐れ余裕がないほど追い詰められたり持ち前のポジティブさと冷静さを見失うことがあるのだ。
スムーズに軌道修正ができないこともあるんだ・・・。見ている側からわからなかった風くんの苦悩が映像で映し出されていた。
それだけ日産スタジアムでライブをやることは前代未聞のことなんだと思った。簡単じゃ無かったのだ。
風くんがリハで調子が悪い日『今日はあんまり調子良くない日 やだよ』
『だって今日(ずっず氏が)めっちゃ見てくるんやもん』風くんは自分を見失ってここまでナーバスになることがあったことも意外だった。
そんな風くんを見ていて込み上げるものがあった。込み上げながらも黒マスクで顔を覆ってピアノ弾いている神業に私は驚いてました。笑
でも風くんの心の葛藤を見ていても、私は"Free"ライブの本番を見ていて確信した。
歌唱力、演奏スキル、アレンジ、リズム感、本番での強い精神力、彼にしか表現できない独特の世界観。全て秀でてる。
特番を見て、風くんは日本だけで踏みとどまるようなミュージシャンではないと思ったし世界標準レベルのミュージシャンだと思った。
そしてあれほど圧巻な"Free"ライブが出来るミュージシャンは藤井風しかいない。
風くんについて”天才”という言葉を使うことには賛否あるかもしれないけれど、私は"This is Fujii Kaze”は非の打ち所がない天才だと思っている。
天才=才能があるのに謙虚で驕らず努力を常に重ね人のためになることをし続ける人だと思ってる。 正に風くんはその域に入るミュージシャンだ。
『無駄な曲は一切作りたくない』『一曲でもいまいちやなと思われたら悔しいなみたいな・・・。』
『自分が自信を持って誇れるものだけを何かしら意味のあるものしか出したくないというのは”絶対”ですね』
『いつかNew Yorkに求められるような存在になれたら一番いいかなとは思ってますね。』こんな決意表明を語る人は天才じゃなきゃ言えませんわ。汗
そしてずっず氏のインタビューの言葉がとても響いた。やっぱりずっずさんはすごい人だと思う。ずっずさんは藤井風の一番の大ファンなんだと思った。
ずっずさんが風くんのYouTube動画に出会ったことから風くんの音楽人生が本格的に始まった。
他の音楽事務所からお声がかかっているにも拘わらず、ずっずさんの熱意が風くんや風くんのご両親の心を動かした。
『何なんW』をずっずさんが聴いて風くんの才能を見出して下さって・・・。
絶対”こいつ”だと思ってくれて・・・ずっずさんは本当にお目が高い人だよ。本物を見つけ出す才覚がある人なんだよ。ありがとうずっずさん。
これからも風くんの一番の理解者であってほしい。ミュージシャン藤井風の育ての親であって欲しい。
全く関係ないけど・・・公園の空の下でリハやる時のずっずさんの合図がとてもかわいかった。笑
また風くんの少年時代のことについて・・・。風くんと息子は同年代。風くんの少年時代は私の息子の少年時代と全く違っていた。
風くんは学校から帰ってから外に遊びに行かずにピアノ漬けの毎日。英語も幼少期から教えてもらいながら自然と学んでいった。
そんな風くんと違ってうちの息子は外に出て友達と夕方まで遊んでいるか携帯ゲームをやっていた。笑
風くんにとってピアノも英語も苦を感じることはなく好きだからこそ続けられたし楽しんでやっていたと思う。
子供時代の努力と継続は大人になった時に生かされるんだなぁと風くんを見ていてつくずくそう思う。
小4から作曲をしていて中学から将来英語がのるであろうメロディーみたいなものを作っていたなんて凄すぎ!その曲一度聴かせて欲しいわ。笑
しかも19歳で作ったオリジナル曲があの『何なんW』だなんて、ずっずさんが衝撃受けるのは無理もない。
このフリーライブのテーマは”Free""自由””束縛からの解放” 風くんはみんなをリラックスさせるみんなの力を抜くライブにしたいという思いがあった。
手放しで楽になってもらうみたいな考えがあってそういう感覚をちょっとでもシェアできるようなライブにできたらいいと言っていた。
風くんのそんな思いが伝わった見事なライブでした。
風くんは番組でたくさんの思いを語ってくれた。
『ワシはぼろいピアノで練習したおかげですごい打鍵するときの音とかでこれがビートになると思っていてピアノ一台では普通は物足りないリズムというところはすごい負けたくない』(負けず嫌いなところあり)
『"Free"ライブは自分が相当がんばらんとっていうのは最初から見えていた。自分に何ができるんていうそれを考えないけん。”自分磨き”がんばらにゃいけんっていうのがあった。一人一人聴いてくれる人の心の内側に”ズドーン”と届くように歌いたい』(風くん相当がんばったよ。ズドーンと心の内側に届いたよ)
『これからもいい音楽きかせたらんといけんな親心が芽生えていそうな勢いっすね。』(既に長い先を見据えているんだなぁ)
『いつか子供たちが懐かしく思ってくれたりこの曲あの時のや!ってワシもそういう曲を聴いてすごくノスタルジックになったりするからそうなれたら嬉しいと思う。』(私はその時生きているかしら?息子に託そう)
番組で語ってくれた風くんの思いやありのままの風くんを見ることができました。
風くんがTwitterで語ったように暖かくて愛ある密着番組だったね。だから風くんも心の葛藤を素直にさらけだすことが出来たと思う。
この番組は忘れることのない24歳の風くんの大きな軌跡になったと思います。
最後にビックリしたこと・・・風くんが2リットルのミネラルウォーターをそのまま飲んでたこと!2リットルをそのまま飲む人を見たのは風くんが初めてです。
飲みにくいし重いよね?やったことないからわかんないけど。笑
画像はNHKの MUSIC SPECIALからお借りしました。