郵便料金大幅値上げは、ペーパーレス化加速の国策か？

何気なくYahooニュースを見て、思わず目を剥いてしまった。

2024年秋をメドに、定形封書の郵便料金が84円から110円。そしてハガキは、63円からなんと85円に大幅な値上げとなるそうな。
先日、私は年賀状印刷に使うプリンタインクを安く抑えるために、自宅のプリンタを使わず「プリントパック」に依頼し２千円少々浮かせたのだが、その努力もたった１年で水の泡となる。
来年も年賀状を出すかは未定だが、おそらく今回届く年賀状には
「値上げのため、年賀状はこれを最後にします」
という方が出て来るのでは、と懸念する。

値上げの理由は言うまでもなく人件費増と郵便物の減少だそうだが、大変申し訳ないが昨今の郵便到着の遅さは目に余るものがある。
私は去年、あるややこしい人物に「（ある商品を）すぐに送り返せ」と云われ、木曜日に郵送したのだが翌週月曜になって
「すぐ送れ、と言っただろう！オマエに社会人としての自覚はあるのか」
と厳しい言葉を浴びせられ、いたく立腹したがその月曜夜に彼が帰宅すると到着していたようで、大きな問題になならなかった。
そいつは今どこでどうしているか知った事ではないが、おそらく東の田んぼで幸せな夫として暮らしているだろう（笑）。
あの時は、急ぐ時には絶対に郵便ではなく宅配便を使うべきだ、と身にしみたのだった。

話を戻して、郵便料金の値上げ。
うがった見方をすれば、これはペーパーレス化を推進する国策ではないか。
まず私信である郵便は、極力メールやＳＮＳで済ませろと。そうすれば、人件費高騰も関係ない。
一方、請求書など大量に郵送せなばならない企業や自治体は大変だ。河野太郎は「ハンコの要らない社会」の実現を目指していたが、未だにハンコのない書類は認めない団体も多い。請求書なども、未だに有印のものを郵送しないと経理部が受けてくれない、という会社もあるだろう。
ところが今回のシャレにならない大幅値上げで、背に腹は代えられず請求書の郵送をあきらめ、メールで送る会社が激増するだろう。
どうしてもハンコが要る、という相手のため、いわゆるデジタルハンコも急速に普及するだろう。
どれ、デジタルハンコ会社の株式でも購入して儲けようか（笑）…