ほしちゃんの「続・なるようにしか、ならん」。

安くてウマいもんと料理と旅行と音楽と競馬が好きなサラリーマンの暮らしを、ありのままに綴ります。

第82代ダービー馬には、リアルスティールを指名するのだが…

2015-05-30 23:59:59 | 競馬

東京単身赴任だった昨年は、ダービーウイークには家族の元へは帰らず府中で日本ダービーをライブ観戦した。弥生賞・皐月賞と惜敗続きだったワンアンドオンリーが、府中ならあの末脚を爆発させる!と読んで本命視。最後の直線ではまるで真横で電動ノコギリが回っているかのような大歓声の中を
「ノリ!(横山典弘騎手の愛称)ノリ!そのまま!ガマンしろ!」
と絶叫し続けた。追いすがる皐月賞馬イスラボニータを振り切り、栄光のゴールへ飛び込んだあの感動は忘れられない。
やはりダービーだけは、競馬ファンにとって特別だ。私自身2005年のディープインパクト以来のダービー馬指名に成功したワケだが、やはりダービーだけは単勝を当てたい。本命が2着なら馬連は取れるが、やはり単勝がほしい。

あれから1年。月日の経つのは本当に早い。2012年生まれ・6,897頭の頂点を決める日が今年もやってきた。
実は、皐月賞前までダービーの本命はリアルスティールで決めていた。2月のあの共同通信杯を、デビュー2戦目にもかかわらず遊びながら走って勝った印象が強烈だったのだ。
前走・皐月賞でも当然本命視したのだが、あのドゥラメンテのとんでもない脚の前に2着に甘んじてしまった。小回りゆえ早め先頭に立ったのは勝ちにいくためには当然だが、4角で6頭分ほど外にふくれたドゥラメンテがあれほどの脚を使うなどと、誰が予想しただろうか。

この2頭が3着以下に付けた差は決定的だったため、ダービーも当然この2頭の争いだろうと予想する。
皐月賞のあの脚を考えればダービーもドゥラメンテで仕方ないのだが、一抹の不安がある。そう、皐月賞の4角で見せたあの外へのふくらみに象徴される、クセの悪さである。
もちろんクセの悪さは闘争心の強さの表れであり、それらが全て競走に仕向けられた時の破壊力はすさまじいものがある。
しかし「運のいい馬が勝つ」と云われるダービーだけに、何があるか分からない。

最も懸念されるのは、大観衆に沸く正面スタンド前からの発走だ。3歳の多くの若駒達があの大歓声に平常心を失った。忘れもしない1997年、本命シルクライトニングは落鉄。落とした蹄鉄を踏んでケガをしてしまい、競走除外となってしまった。
2000年のラガーレグルス。皐月賞ではゲートで立ち上がってしまい発走出来ず。ラガーがらみの馬券、約65億円が紙クズになってしまい、中山競馬場で暴動が起きてしまった。
JRAもさすがに学習し、ダービーの一週間前のオークス当日にラガーレグルスは大観衆の前で昼休みに「公開ゲート練習」を試みた。しかしやはりうまくゲートには入れず、ゲート再審査は不合格、ダービー出走はかなわなかった。嘲笑するファンに佐藤哲三騎手が食ってかかる一幕もあった。
それほどまでに、大舞台の発走前というのは極度の緊張状態なのである。

ドゥラメンテが、明日まともに走れば突き抜けて当然だ。JRAが付けた119というレーティングは、現時点ではディープインパクト・オルフェーヴルを超える。それだけJRAも認めるほどの強さ、という証だ。
しかし、前述の怖さもあるのでどうしてもリアルスティールを本命にせざるを得ない。リアル自身が強いのは分かっている以上に、ユーイチをそろそろダービージョッキーにしてやりたいのだ。
相手だが、この2頭で上位は決まりのため3着争いに過ぎない。皐月賞で3着以下だった馬はそれほど魅力を感じないので、新興勢力のレーヴミストラル・サトノラーゼンが本線だ。
ちなみに私は、3連複でリアル・ドゥラの2頭軸総流しも買っている。どうせなら人気薄が来てほしい(笑)…