このいいことなんか何もない世の中で

生きていても何もいいことがない目的も何も分からないこの世界で、毎日なんとか楽しく生きていく。

バスケット・ケース

2014年07月12日 | 映画・DVD
1982年。

私の中では70年代ホラーブームの中の一つ
という印象だったが、意外と新しかった。
どうやらまであるらしい。

ホラーファンなら、籠の隙間から覗く不気味
な目
が描かれたジャケット写真をお目にかか
ったことがある方も多いと思う。

カルトな名作としてタイトルは知っていたが、
恥ずかしながら、ちゃんと観たのは初めて。

ここ数年、こんな70から80年代の作品をDVD
(BD)化する(レンタル化する)流れがあるよね。
是非「X線」とかも置いて欲しい。
センチネル」とか…ま、これは無理か。

ストーリーはこんな感じ。

奇形児として、2人くっついて生まれて来た
兄弟。
下半身は一つ、上半身は2つで、兄の方が弟
の脇腹に上半身がくっついたような形になっ
ている(カタカナの「ト」みたいな)。

これを手術で(本人たちの意志を無視して)分離
したのだが、弟は上半身だけの化け物となった
兄をバスケットケースに入れて、分離手術を
した医者に復讐に行く...
というストーリー。

兄が動くシーンは、あの粘土細工を動いてい
るように見せるテクニックそのまま。
どういうものかというと、静止画像ベースで、
粘土細工を少しづつ少しづつ動かし、それを
連続して流すことで、カクカクではあるが、
動いているように見せるってアレ。
(菓子の「○っちょ」)

ま、そのシーンはアレだけど、その他のシーン
は生物に見せるよう精一杯のテクニックを駆使
していて、なかなか感心させられる。

あの時代のテクニックで、兄の表情を丁寧に
作りこんでいる辺りには感動を覚えた。

優れたCGで作り上げられた「リアル」さ
だけではない、ってことかな。

兄を慕い、懸命に尽くす弟に比して、兄の方は
歪んでいる

弟を妬み、暴れる辺りに悲哀を感じる。

非常に個人的な話だが、主人公の男性が昔の
親友にそっくりで(逝去)、いろいろ思う所が多
かった。いい奴だった

映画は、まぁ、62点

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