(概説)かつての業務用ブリッジは信号発生部、ブリッジ部、平衡検出部の三部分から成っていました。これはそのブリッジ部分です。平衡を取るのは本当はXY方式でやったほうが便利です。
(概説)老舗中の老舗GR社のCブリッジです。このブリッジは1.2F(即ち120万マイクロF)まで測れ、印加電圧を変えられ、リーク電流も測れるというスグレモノです。
ケミコンは業務用の機械では特性が悪くなっているか否かにかかわらず、時期が来れば交換する場合が有り、ジャンク屋で見かける綺麗な中古ケミコンはだいたいがこういうオサトのものでしょう。一方、私が愛用するテクトロのオシロは1957年製造のものですが(当然オール真空管)、ケミコンを交換した形跡は見当たらず半世紀の年月に耐え完動です。またSP600をメンテする人はじわじわ電圧を上げればケミコンの交換は必要無いとも言います。結局、要はウルサイことを言わなければ、そしてチェックさえすれば使えるということでしょう。
尚、諸兄にご注意申し上げたいのは、簡易型の容量計で測定したとき、容量が表示より減ってなかったり、むしろ多い場合は、損失が増えている可能性も有って要注意です
(概説)Lの測定では、高周波で使う場合はどちらかといえばQメーターの領域で、低周波用のインダクタンスのQの値を測定することはあまり有りません。Cの測定の場合、ケミコン以外は損失を測ることはあまり無く、(どっちみち損失は極少ですから)、ブリッジまで持ち出すことがあまりないかもしくは必要ないので、こういう機械で安直に済ませてしまっても実用上大差ないものです。
全ての突起を含むサイズ/重量 13W 16H 29D 3.6Kg
(概説)標準器のメーカーとして有名なESI社の製品で、信号発生器、検出器が別に必要です。それもESI社から出ています。標準コンデンサーにバリコンがパラになっているので、校正が容易です。
(概説)ヴェテラン向きのブリッジです。
オークションでは、ポピュラーなメーカーのもの人気が有ります。多分小型だからでしょう。然しながら、技術雑誌を見ていますと、自室に測定器を並べた写真がたまに掲載されていますが、だいたいヴェテランの所有するブリッジはアマチュア用の小型のものでなく、こういう古典的な機械が映っているものです。これより古いタイプの横河BVZ103がたまに出品され5万円くらい行くようです。
外部入力、外部アンプの接続が容易というのは大事なことで、この点がローコストのものの不満な点であります。大雑把に言えば、太いターミナルが沢山あるものが使いやすい、と言えます。
トランスの巻き数比、インピーダンスを測ることが出来ます。
標準コンデンサーは勿論低損失のものが用いられますが、測られるコンデンサーのほうが更に低損失である場合があります。そうした場合も測定出来るようになっています。
(概説)武末数馬先生はかつて、マニアとは“技術のことが分らない人々”、と言い、一方、アマチュアのことは“技術的にしか考えない人間が多い”と云われた。この人を“頑固”として好まない人は決して少なくなかった。そういえば、加銅鉄平氏を嫌う人も少なくない。両者に共通するのは理論に厳格ということだ。趣味の世界では 優しいうえにも優しい人 が好まれる。
オーディオマニアが理解しにくいのが、インピーダンス という概念だ。これを理解したときにはもしかするとオーディオマニアではなくなるかも知れない。感覚的な話に耽溺するマニアの世界はそれなりに楽しいものなので、数学や物理を好み交流理論を理解するのは誰にでも勧められることではない。耳だけを判別器とし、古典直熱管を無帰還シングルで作り続けるのだってれっきとしたホビーの世界なのである。
閑話休題:これはオークションではあまり出品されず、ゆえに入手も容易でない。米国では時折出品されるが、送料が150~250ドルくらいにはなってしまうのでトータルで500ドル以下になることは無く、それが AS IS とあっては躊躇せざるを得ない。
今では インピーダンス スペクトラムアナライザー と称するものがアジレントから出ている。スペアナの機能を持つと同時に周波数によるヴェクトル インピーダンスの変化をモニターにディスプレーする便利な機械だが、まだかなり高価であるだけでなく、途方も無く大きい。だが、いずれはこなれた価格になるだろう。
4800Aが測れるのはインダクタンス、キャパシタンス、それに抵抗である。測定器は5Hz~500KHzの発振器を内蔵し、それを定電流電源として、試料に直列に入れて測定する。ブリッジと似ているが、ブリッジよりは測定周波数が遥かに広い。また、ブリッジより正確さが劣るが、慣れるとブリッジより使いやすいと思うようになる。高抵抗の周波数特性が意外に悪いのはこの機械を使って初めて知った。
(概説)ヤフオクで内容を知らずに買ったものです。BOONTONのものなら立派でないワケが無い。と思いました。マニュアルさえ手に入れば何とかなります。だいたいにおいて海外の老舗のものはマニュアルが殆ど手に入るので、それが国産の機械との大きな違いです。
測定器も作っている某メーカーにマニュアルを頼んだときは、何と“ノウハウの流出を恐れ云々”と来たものです。流出を恐れるほどオリジナリティーのあるものを作ってるとでもいうのだろうか???。HP、テクトロ、フルークが出すのに、それに追随するメーカーが言うセリフじゃぁありません。
こういうトークというのは担当者は案外本気で言ってるものなのです。