さらさら

なーんにもない、平凡な日常です。

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2004’ 追悼

2008年06月21日 10時17分31秒 | 過去のお気楽日記&過去の日記

私は昔、炭酸飲料が苦手だった。


コーラ を飲みはしたけれど、少しづつ飲む事しか出来なかった。
あの強い炭酸が喉を通るのが苦手だったのだ。

学生時代、私はC子と仲良くなった。
多分、きっかけは講義の時の席が隣だった事からだと思う。

彼女はいつも、明るくてカラカラと笑う元気な子だった。
私達は急速に仲が良くなり、一人暮らしをしていたC子の部屋に
私はしょっちゅう泊りに行く様になった。

週末は二人で色々な所に行って、深夜迄遊んでいたりした。

彼女の部屋で缶のコーラを飲んだ事が有る。
彼女はいつも飲み物は 一気飲み だ。
私はいつまでもチマチマと飲むタイプだ。
おまけにこの時はコーラ。
でも、ゴクゴクと気持ち良さそうに飲む彼女を見ていたら、私も何だか
ゴクゴクと飲みたくなった。

最初の一口はすごくきつかったけれど、その時から私は炭酸飲料をゴクゴクと
飲める様になったのだ。

社会人になって彼女は関西に行った。
私は一度だけ、彼女の家に泊りに行った事が有る。
しばらくはそこにいたが、やがて彼女は郷里に戻った。

彼女はいつも 睡眠薬 を飲んでいた。
話を聞いた私は心配して、あまり飲み過ぎない様言ったが彼女は 眠れないのだ と
言っていた。

私が結婚しても、彼女とはメールでやり取りしていた。
仕事の事や愚痴等・・・ 中には 辛いだろうな と感じるメールも有った。

彼女は私の事を 恵まれている とよく言っていた。
それなのに自分は・・・ と。
この頃彼女はネガティブになっていたと思う。
早く結婚したいとも言っていた。
私は彼女に早く生涯の伴侶が現れることを祈っていた。

一昨年位前だったと思う。
彼女から 大怪我をした とメールが入った。
大きな手術もして、すごく辛いと言っていた。

大怪我の経験の有る私は、だからこそアドバイスは出来なかったが 
すぐに改善しない と言う彼女に、


そういう怪我は自分と向き合って 少しづつ治して行くしか無いのだ・・・


と言うメールを返したりした。


目に見えて良くはならなくても、振り返ってあの頃よりは良くなったと言う事が
有るよ・・・ 


と返した。
出来る限り彼女を励ました。

怪我以来、彼女から時折来るメールは愚痴だけになった。
私が励ましを返して、 そうだね と言う時もあったが中々彼女も暗い中から
抜け出せないでいたのかもしれない。

他の友人達も話をしてもそういう状態なので、段々疎遠になっていった。

ある日、私に


死にたい


とメールが来た。
私は


死んだら ~できなくなるよ(笑)


とわざと、なるべく明るく返した。
確か、それだけ。
辛いのに頑張っている彼女に何も言えなかったし、私は死にたいと言う人に
優しい言葉はかけられなかった。
それ以外の事に関しては、 こうしたらどうかな? 位の提案は返していたと思う。

会社もつまらなく、人間関係も上手く行かない と言っていた彼女。
家族とさえもトラブっていた様だった。

それから、彼女のメールは途絶えた。

たまに彼女の事を思い出しては気になっていたが、私もメールはしなかった。
一度だけ、去年だが 元気? と言うメールを出したが彼女からの返事は
無かった。
彼女は私へのメールは会社のパソコンからくれていたはず。
もしかして会社を辞めたのかもしれない と思い、そのままにした。

死にたいと言っていたし、気になって何度か実家に電話をしようかとも思ったが、
家族とも上手く行っていない様だったので、それもしなかった。

数日前、彼女のことを思い出した。
私はまた主人に 友達でこういう子がいたんだよー と言う話をした。


いつも明るく笑う子でね、教授にもすごく気に入られてね・・・


そして今日。
学生時代の友人から電話。

彼女の実家から


喪中のハガキ


が届いたと言う。
亡くなったのは


彼女


病気かもしれない。
でも時間が経ったとは言え、彼女は死にたいって言っていた・・・。
聞く訳にも行かない。
なぜ彼女が亡くなったのかはわからない。

まさか・・・ とも思った


私に何が出来ただろうか。
もっと気を使って彼女に連絡を取れば良かっただろうか。
それは私の奢りだ。

私には何も出来なかった。
彼女自身の問題に入る事なんて出来ない。
解決する事も無理だ。

私に出来る事は、彼女が私にメールで話したいと思った時に、彼女と話す事
だけだった。

彼女の事を考えながら、歩いた。
彼女が万が一・・・ 病気で亡くなったのではなかったならばと・・・ 考えながら
歩いた。
彼女も苦しんだのだと思った。


今は天国で楽になっただろうか。



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