HBD in Liaodong Peninsula

中国と日本のぶらぶら街歩き日記です。2024年5月からは東京から発信します

Peter Pan 意大利餐庁 - 久々のイタリアンに感涙

2022-01-05 | たべる
この日記では何度か書いていますが、中国での暮らしが長くなってくると、洋食が恋しくなるものです。

パスタとかハンバーグとかグラタンとかピザとか、そういうやつです。

日本食は何かと食べる機会があります。
日本人同士の集まりはたいていが日本料理店や居酒屋ですし、僕が中国人を食事に招くときも日本食をチョイスします。これは駐在員の必然です。

しかし、洋食はなかなか出向く機会がありません。

先日、久しぶりにイタリア料理店を訪問する機会がありました。

三里屯西五街にある「Peter Pan 意大利餐庁」というトラットリアです。



平屋建てのかわいらしい店です。

客席は満席でした。
場所柄か、若者や西洋人の姿が目立ちます。



この辺りは大使館2区の中心で、EU代表部やスペイン大使館、ドイツ大使館が隣接していますので、外交官たちの利用も多いのでしょう。



どの料理もとても美味しいです。
パスタはちゃんとアルデンテです。

あーこれこれ、こうだよね、という感じです。



これはなかなか幸せです。涙がこぼれてきそうです。

今の僕には最高レベルの美味しさだと思いますが、これが本場イタリアとか日本と比較したときにどの程度のレベルなのかというと、今の僕には判別不能です。
これで満点、言うことなしです。

北京は在留外国人が多い国際都市ですから店舗の数もたくさんあります。
したがって、きっとレベルも高いのだと思います。

よい店を紹介してもらいました。
近いうちに再訪しようと思います。
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焼肉季飯庄 - 北京老子房の老舗

2021-12-21 | たべる
什刹海にある焼肉季飯庄という老舗レストランに行ってみました。

設立は清代の1848年という老舗です。



ここの名物は、大きな石板の上で焼く羊の焼肉です。



分厚く丸い石板を乗せた大きな竈がある専用の焼き部屋があり、火おこしが終わったら店員が客を呼び入れてくれます。



入室時には全員に汗ふき用のタオルを渡されます。
冬の今は必要ありませんが、夏はタオルが必要になるぐらい暑くなるのだと思います。

客はベテラン店員の指示にしたがってタレの付いた羊肉、ねぎ、香菜を順番で石板の上に投げこみ、焼いていきます。







もくもくと香りのよい煙が立ち込めます。

焼きあがるとみんなで石板に箸を伸ばして口に運びます。肉をしょうゆベースの濃厚なタレに漬け込んでいたのでしょうか、濃く深い味わいが染み込んできます。

ニンニクの漬け物やきゅうりは最適な箸休めです。これもまたよし、です。

焼く前はなかなかのボリュームに映り、完食は難しいかと思いましたが、あっさりと自分の胃に吸い込まれました。

なかなかエンターテイメント感があり、楽しいです。

銀錠橋のすぐ近く、前海に面した抜群のロケーションです。



店の目の前は前海です。

北京有数の観光地のど真ん中です。すぐ近くには鼓楼と鐘楼もあります。

今はコロナ禍なので席は空いていましたが、ハイシーズンは相当賑わうのではないでしょうか。

ルーツは通州の季德彩という人物が起こしたそうです。季さんが作った店だから店名は焼肉季というわけです。



北京老子房と国家級非物質文化遺産に登録されているそうです。
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饂飩 - 冬に親しむファストフード

2021-12-15 | たべる
寒くなってきました。

この時期になると、僕はときどき昼どきに饂飩(ワンタン、hún tún)を食べにいきます。

日本でワンタンというと、ワンタン麺に入っている薄くて小さな水餃子のイメージだと思いますが、中国では主食です。
北京などの北方では大きく四角っぽい形に包まれていて、これがダシのきいたスープに入っています。



小麦の厚めの皮に包まれていて、餡には肉と野菜と入っています。
食べ応えがあって、この一杯だけで一食の食事として完結します。こちらでは麺料理のカテゴリーに入るでしょうか。

蘭州拉麺と同じように、注文したらすぐに出てくるので、時間がない時にも重宝します。



ワンタンは雲呑(yún tūn)も書きますが、これは地域的な違いのようです。

上海で食べていた饂飩は皮を折り返して包みこむような凝った包み方をしていましたが、あれは江南地方の様式なのだと思います。

ラーメンもワンタンも、地域差があるものです。
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鹵菜粉 - 本場広西チワン族自治区の桂林米粉を食す

2021-11-03 | たべる
桂林米粉といえば中国を代表するファストフードのひとつです。

太い米粉を使った汁麺です。
どこの街に行っても見かけます。

ただ、僕はどうも相性が悪いというか、美味しさを感じないので、ほとんど食べることがありません。
完全に好みの問題です。

しかし、数日前に手にした当地邦人向けフリーペーパーで、本場の桂林米粉を紹介した記事を見かけました。



本場の桂林米粉は汁なしで、混ぜ麺であると。しかも本場では桂林米粉とは呼ばずに、鹵菜粉であると。

そして、北京には広西出身者が経営している料理店があって、そこで食べる鹵菜粉が本場の味であると。

ふーむ、それなら一度試してみる価値があるかもしれません。今まで僕が食べていた桂林米粉はニセモノであって、本物の味を知らずに低評価を下しているとすれば広西に失礼です。

そこで、休日の昼どきにさっそくその店を探してみました。



日壇のすぐ北側です。
大使館が密集しているエリアに隣接しているだけあって、各国料理や地方料理が並んでいます。



ホールで接客をしているのは、愛想のよい小柄な白髪の女性と中学生ぐらいの男の子です。
二人が接する様子から、おばあちゃんと孫とみました。

おばあちゃん店員に「桂林米粉ある?」と尋ねると、メニューを開いて「あるよ。これだよ」と鹵菜粉を指してくれました。記事のとおりです。

おばあちゃんの発音は南方の訛りですので、広西出身でしょうか。
となると、経営者であるお父さんとお母さんは厨房にいるのでしょうか。



出てきました。これが正宗桂林米粉です。

たしかに汁なしです。弾力のある太めんとトッピングを混ぜて勢いよくすすります。



味も触感も、たしかにこれまで食べてきた桂林米粉とは異なります。こっちの方が美味しいです。

記事にあるように、味の染み込んだ酸豆角と香ばしい揚げ大豆がよいアクセントになっています。辛みはありません。大蒜も入っていません。

なぜこの正宗の汁なしタイプではなく、スープ入りの桂林米粉が全国区になったのでしょうか。

メニューブックにはこれ以外にも珍しい広西料理らしきメニューが並んでいました。
次回は友人と一緒に夜に来店して、いろいろ試してみようと思います。

さまざまな地方料理があるものです。

やはり中国は広いな、と思います。
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湯包 - 忘れかけていた江南地方のごちそう

2021-10-15 | たべる
先日とある宴会に呼んでもらったのですが、行ってみると最近開店したらしい江南料理の店でした。
上海や浙江省、江蘇省辺りの料理です。

上海で暮らした時代に親しみましたので、うれしくなります。

しかも、上海蟹のシーズンです。蟹一匹とまで言いませんが、蟹を使った一皿でも出てきてくれたら最高です。

食事が始まると、ホストは「わかっていますよ」と言わんばかりの心配りで蟹粉豆腐が出てきました。

塩水鴨も獅子頭も紅焼肉といったおなじみの江南料理も、やはり美味しいです。

その後です。

こんなお皿が運ばれてきました。



湯包です。

でっかい小籠包のようなものです。その名のごとく、スープを楽しむまんじゅうです。
上海で暮らしていた頃以来ですので、たぶん13年ぶりぐらいで食べると思います。

こういう食べ物が存在するということすら、あやうく記憶から消えかかっていました。

当時は揚州出身の同僚がいたのですが、地元愛の強い人物で、ぜひ地元名物の揚州湯包を食べてほしい、絶対美味しいからと、専門店に連れて行ってくれたことがありました。

揚州の名物湯包は、揚州灌湯包と呼ぶそうです。

ストローでそっと皮に穴をあけて、ゆっくりスープを吸い込みます。



熱々のスープからはじゅわっと蟹味噌の濃厚な味わいが広がります。

上海蟹の味噌と身をつぶした餡を使っています。
うーん、これは究極のごちそうかもしれません。中国駐在、秋の恵みです。

よくこんな大きな薄皮まんじゅうを、スープを漏らさずに上手に作るものだと思います。
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「純情商店街」 - 中国流に解釈された日本文化発信地を知る

2021-08-19 | たべる
北京の地下鉄1号線四恵駅近くにある「純情商店街」という名の日本料理店に行ってみました。

この辺りは日本企業や日本人向けの住宅が集まる場所ではありません。
したがいまして、ローカルの中国人向けの日本料理店と睨みました。

住宅街の中にあった店は、レトロと猥雑さと遊び心とオシャレが同居したような、なんとも表現しにくい個性的な空間でした。



座席数は全30席ほどでしょうか。
ところ狭しと個性的なピンナップや置物が装飾されています。

照明は落とし気味で、怪しくもあり、カオスでもありといった雰囲気です。



これが中国人店主が解釈する今の日本のカルチャーということでしょうか。

メニューはこんなファッション雑誌風のメニューブックになっています。







店内は10代と20代の若い中国人客でほぼ満席です。
みんな思い思いのオシャレをしてこの空間での時間を楽しんでいます。

何かのついでに立ち寄ったというより、この店に来ることを目的に来店しているような雰囲気を感じます。
よくわかりませんが、ちょっとした異国体験みたいなものでしょうか。

彼らの目に日本はどのように映っているでしょうか。



僕のような典型的な日本のサラリーマンは場の雰囲気にそぐわず、お呼びでない気がします。こういう進化系の店があるのですね。

北京の若者はこうやってチャイナライズされた日本を楽しんでいることを知りました。





特別美味しい料理が出てくるわけではありません。興味をそそるようなフュージョン系の料理もありません。
飲食そのものというより、空間を楽しむ場所なのだと思います。

いろいろな形があってよいと思います。どんなスタイルであれ、こちらの若者が日本に興味を持ってくれるのであれば歓迎すべきことです。

ところで、「純情商店街」といえば高円寺北口の純情商店街を思い出します。
僕もかつて住んだ町です。この店は高円寺と関係があるでしょうか。

店主に聞いたところ、店主は東京で暮らした経験があるそうで、まさしく高円寺の純情商店街から取ったのだそうです。

狭い店内やチープな丸椅子、ごちゃごちゃとした無国籍な感じは、どことなく高円寺っぽいと言えなくもありません。
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承徳 宮廷に献上された名物蕎麦を食す

2021-07-08 | たべる
承徳は蕎麦の名産地なのだそうです。

中国でも蕎麦を麺として食べるのですね。
麺好きとしては、ぜひ食べてみたいところです。

地元の老字号である蕎麦料理の店、一百家子撥御麺という店に行ってみました。



香りがよくてスープの味付けもあっさりしています。
のど越しがよく、するすると入ってきます。



この店名は、当地の蕎麦を愛したと言われる乾隆帝に由来しているそうです。

清の時代、承徳郊外に張三営鎮とよばれる古い集落がありました。
ここには百十戸の村人しかいなかったことから「一百家子」と呼ばれていました。張三営鎮は白蕎麦の産地として知られていました。
考証によると、1763年、狩猟のためにここを訪れた乾隆帝は白蕎麦粉で作られた麺を食べたところ、これをたいそう気に入り、一百家子撥御麺と名付けたそうです。その後170年以上の間、皇帝の食事のレシピには撥御麺が加わることになったそうです。

一百家子の白蕎麦は普通の蕎麦と違って、伝統的な複雑な作業工程を経ているそうです。



こういう葛切りのようなタイプもありました。こっちも有名なのだそうです。

とても美味しい蕎麦でした。これなら毎日でも食べたいと思わせる味でした。

これを北京で食べられないか、大衆点評のアプリなどで探してみましたが、見当たりませんでした。
やはり伝統的な調理技術が必要だからでしょうか。

一百家子撥御麺は、河北省無形文化遺産リストに登録されています。
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蒙古大営 - ゲルで本格モンゴル料理を楽しむ

2021-04-30 | たべる
朝陽公園内にある蒙古大営というモンゴル料理のレストランに行ってみました。





広い敷地に大小たくさんのゲルが並んでいます。
なんとこのレストラン、大庁(ホール)はなく、客はすべてゲルに案内するそうです。



とても雰囲気があります。

出てくる料理は羊肉が中心です。とても美味しいです。







馬乳の茶です。初めて飲みましたが、やや甘くてコクがあって美味しいです。
モンゴル族はこれが定番の茶なのだとか。



3人編成の楽団がゲルに入ってきて、民族音楽を披露してくれました。
唄を歌いながら、客である我々には盛んに白酒を飲むよう勧めてきます。これもモンゴル流のもてなしなのでしょうか。

モンゴル族の友人が連れて行ってくれたのですが、店員もモンゴル族、楽団員もモンゴル族なので、会話はすべてモンゴル語です。
僕にはまったく分かりません。



ゲルの中には飾られているこの人はチンギス・ハンでしょうか。

よい店を紹介してもらいました。
内モンゴルに行かずとも、たっぷり内モンゴルを堪能しました。

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安徽板麺 - 悲しさ誘う出稼ぎ労働者のソウルフード

2021-04-06 | たべる
北京市内で、ときどき安徽板麺という看板を掲げた飲食店を見かけます。

そんな麺料理、あったかなぁ...と思います。
上海でも大連でも見かけたことがありません。

ものは試しです。一度食べてみることにしました。

一番スタンダードなメニューっぽい、正宗安徽板麺を頼んでみました。



小椀12元、大椀でも14元です。安いです。

とても幅の広い平打ち麺です。山梨のほうとうに近いでしょうか。

丸ごとのトウガラシが8本ぐらい入っています。

麺はコシと歯ごたえがあります。
太いので、普通のラーメンのようにつるつるっと吸い込めません。麺のかたまりを口の中に運んで嚙み切ります。

スープは油が多く、味はやや濃いめです。だしは牛と羊でしょうか。様々な香辛料が入っているようで、独特の味わいがあります。



これはなかなか美味です。

しかし、これまで見たことがなかったということは、最近注目されるようになったのでしょうか。

調べてみると、安徽板麺とは安徽省阜陽市を発祥とするローカル麺料理だそうで、他の地域でも店が出るようになったのは比較的最近のようです。

2018年に安徽省10大美食のひとつに初めてランクインしています。

安徽省は上海などの大都市に出稼ぎ労働者「農民工」を送り出してきた場所ですが、中でも阜陽市は農民工が多い場所とされています。

この安徽板麺は、彼ら阜陽の農民工にとってのソウルフードだったそうです。

すなわち、安くて高カロリーで高塩分、太くて固めの麺なので満腹感が得られやすい、しかも手早く食べられる、栄養バランスは後回し、と。
典型的な農民工食、というわけです。

ちょっと悲しさを誘うストーリーです。

米国の黒人労働者が所得問題からジャンクフードを常食するのと似ています。
安徽省の農民工たちはこの麺を食べながら、歯を食いしばって中国の急速な経済発展を底辺で支えてきたのでしょうか。

中国にもこういう近代の食文化がある、ということを学習しました。
でも、そういうストーリーを抜きにしても、十分に美味しく、食べる価値のある麺料理です。

ちなみに、板のように固い麺だから板麺と呼ぶのかと思いましたが、そうではなく、小麦粉の塊を板に叩きつけて捏ねるから板麺なのだそうです。
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孔乙己酒店 - 懐かしい紹興料理の店

2021-03-28 | たべる
北京市東四北大街の孔乙己酒店という紹興料理の店に行ってみました。



紹興は僕にとって思い出深い街で、上海駐在時代には何度も足を運びました。
上海の文廟近くにあった紹興料理店「孔乙己酒家」は行きつけでした(2013年12月8日の日記)。思い出深い店です。

紹興出身の魯迅です。



孔乙己とは魯迅の短編小説に出てくる主人公です。





定番の茴香豆です。小説で孔乙己は、懐に余裕があったらおつまみとしてこの豆を注文します。



これも紹興定番の臭豆腐です。何年ぶりに食べるでしょうか。
紹興酒とよく合います。





紅焼肉も江南地方の定番です。

実はこの店には一度来たことがあります。
2013年の暮れ、大連から北京に出張したときでした。僕の紹興料理好きを知っていた当時北京駐在の友人が連れてきてくれました。





大連には紹興料理の店がなかったので、こうして近くにあるということがとてもうれしいです。

ここも行きつけになりそうです。
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炒餅 - 北方独特の麺料理

2021-01-24 | たべる
僕はよく麺料理の店を利用するのですが、ときどき見慣れない炒めた麺料理を食べている客を見かけます。
とても美味しそうです。

何という料理なのだろうと思い、店員に尋ねてみると、炒餅(チャオビン)だと言います。たいていの店にはメニューにあります。
試しに一度頼んでみました。



これが炒餅です。
値段もボリュームも拉麺と同じぐらいです。

一見焼きそばのようですが、麺が違います。
炒餅の麺は捏ねた小麦粉を一度焼いた上で短冊状に切ったものです。ただ引っ張って伸ばす拉麺や切るだけの刀削麺よりひと手間かかっています。

この麺に、キャベツやネギ、肉を加えて炒めます。味付けは醤油であっさり目です。

恥ずかしながら、初めて知りました。
大連や上海では見たことがありません。

どうやら、北京や河北省、河南省、山西省などの北方で食べられている料理のようです。やはり中国は広いということしょうか。こういう麺食文化もあるのですね。

炒餅は麺の弾力が強く、もちもちしています。
焼きそばのようにスルスルと入ってきません。悪く言えば、粉っぽい感じでしょうか。
食べ進めるとあごが疲れてきます。

また、他の麺と違って味が単調な感じで、最初は美味しく感じるのですが、次第に飽きてきます。
途中から黒酢を加えて味に変化を付けます。
これは現地の人もやっているようです。

この炒餅のみで1食を完結させるのは、アリはアリですがちょっと寂しいかな、という印象です。なにかもう一工夫ほしい、そんな感じです。
他のおかずを食べながら、炒餅を主食に、ならよい組み合わせだと思います。

北方ではこんなにメジャーな麺料理なのに、他の地域で見かけないのはなぜでしょうか。
それはきっと、北方以外の地域ではメニューにしても支持が得られないから、と推測するのは乱暴でしょうか。
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油溌麺 - 陝西省発のまぜそば

2021-01-09 | たべる
僕はもともと麺好きなので、中国の駐在中は足繁く地元の麺料理の店を訪ねます。

今のところ、油溌麺が一番のお気に入りかもしれません。中国を代表する混ぜそばの一つです。



陝西省が発祥とされています。

まぜまぜして食べます。



油とスパイス、ねぎ、ピーナツ、にんにくが混ざり合って、シンプルですが奥深い味になります。

日本人なら好きになる人が多いと思います。
日本では蘭州ラーメンを出す店が増えてきたぐらいなので、やがて油溌麺が紹介される日も来るかもしれません。
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食其家 - すき家

2020-12-22 | たべる
アパートの近くにすき家があります。
週末に時々出かけて遅めの朝食や昼食に使っています。



牛丼の味は日本で食べるそれとほとんど変わりません。安定の味です。



きれいに、清潔に保たれた店内と気持ちの良いサービスは、いかにも日本企業です。
きちんと教育されているのだと思います。

日本のすき家に比べるとメニューが多いのが特徴です。



日本にはないメニューがたくさんあります。
ラーメンまであります。
この選択肢の多さは、中国で飲食業をやるからには避けられない問題かもしれません。

価格は日本より2~3割ぐらい安い感じでしょうか。
この家賃の高い北京で、この価格設定で収益が得られるのか、多少心配になります。

僕が心配しても仕方がない問題なのですが、美味しいものをリーズナブルに食べてほしいという経営理念の現れなのだろうな、と勝手に思っています。



紅生姜は日本と同じです。
七味唐辛子はなく、その代わりに辛いラー油っぽい調味料が置いてあります。これはこれで美味しいです。
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刀削麺

2020-12-16 | たべる
中国で一番よく見かける麺料理の店といえば、蘭州拉麺だと思います。

上海でも大連でもそうでした。

しかし、北京では山西刀削麺の店の方が幾分多いかもしれません。

山西省が近いからでしょうか。





正宗猪肉刀削麺、16元です。

蘭州拉麺は牛骨スープですが、刀削麺は豚スープが基本です。
昼食でときどき利用しています。

よくこんなに細く上手に削れるものだと思います。

この寒い時期はとくに美味しく感じる庶民の味です。
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東来順飯庄 - 北京の老舗火鍋を食す

2020-12-13 | たべる
東来順という老舗の火鍋店に行ってみました。





東来順の創立は1903年だそうです。
商務部から中華老字号の称号が与えられている名店です。今や国内各地に店舗があるそうです。

看板メニューは涮羊肉(羊肉のしゃぶしゃぶ)です。





四川や重慶の火鍋のような辛くて濃い味付けではなく、あっさりとした透き通ったスープです。

食材本来の美味しさを引き出してくれます。
羊の臭みはまったく感じません。どんどん箸が進みます。

老字号の名店でありながら、店内はいたってカジュアルです。



緑豆のおからから作る「麻豆腐」も北京を代表する地方料理です。

ここも、日本からのお客さんがあったらご案内したい店です。
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