先週、上海を訪問したときの話です。
上海はとにかく近代的で便利な街になったな、という受け止めでした。新しいビルが続々と建設され、快適な生活をサポートする環境も着々と揃っています。外国人を見かける割合も高く、本当の国際都市だな、と思わせます。
特に、地下鉄網の整備ぶりは目を見張るものがありました。上海は市街区がかなり広いのですが、地下鉄を利用すればどこにでも行けそうです。
やはり、都市の規模が大連とはふた回りほど違う印象です。
一方で、まったく変わらない一角がありました。
旧上海城内(今の人民路と中華路に囲まれたエリア)の、昔ながらの中国人居住区です。地下鉄では老西門駅付近です。
(オールド上海です)
僕は上海に住んでいた時代、この付近の雰囲気がことのほか好きで、ときどき遊びに出かけていました。
この一帯は租界時代の中国人居住区で、今もほとんど当時のままの姿をとどめています。生活感たっぷりで、昔ながらの上海の姿です。
煌びやかで近代的な高層ビルも上海らしさですが、こうした下町の庶民の生活感も上海らしさです。
(ところ狭しと洗濯物が干してあります)
今回、6年ぶりにこの一帯を街歩きをして感じたのですが、街で見かけたのは高齢者ばかりでした。
ここで生まれた育った若者は、今や便利で快適な場所に出て行ってしまい、高齢化だけが取り残されてしまった・・・。そんな印象を受けました。
文廟近くにあった当時の行きつけの店に行ってみました。
「孔乙己酒家」といいます。
気のいい夫婦が経営しているカジュアルな紹興料理の店で、10種類以上の紹興酒をリーズナブルな価格で楽しませてくれます。今もやっているでしょうか・・・。
営業中でした。
(6年ぶりの訪問です。ちょっと小じゃれた感じにリフォームされていました)
店名の「孔乙己」とは、魯迅の小説に出てくる主人公です。
インテリ崩れで酒好きの孔乙己は、紹興の酒場で回香豆をつまみながら、財布と相談しながら紹興酒を注文します。
僕も孔乙己と同じ組み合わせで、のんびり紹興酒を楽しんでみました。
(これがその紹興酒と回香豆です)
(紹興酒の甕が並んでいます。地元の愛好者も量り売りを買いに来ます)
街の景色が急速に変わる上海にあって、この一帯だけは別の時計があって、ゆったりとした時が流れているようです。
ずっと変わってほしくない風景です。
やはり、ときどきは違う街に出かけてみるものですね。
上海はとにかく近代的で便利な街になったな、という受け止めでした。新しいビルが続々と建設され、快適な生活をサポートする環境も着々と揃っています。外国人を見かける割合も高く、本当の国際都市だな、と思わせます。
特に、地下鉄網の整備ぶりは目を見張るものがありました。上海は市街区がかなり広いのですが、地下鉄を利用すればどこにでも行けそうです。
やはり、都市の規模が大連とはふた回りほど違う印象です。
一方で、まったく変わらない一角がありました。
旧上海城内(今の人民路と中華路に囲まれたエリア)の、昔ながらの中国人居住区です。地下鉄では老西門駅付近です。
(オールド上海です)
僕は上海に住んでいた時代、この付近の雰囲気がことのほか好きで、ときどき遊びに出かけていました。
この一帯は租界時代の中国人居住区で、今もほとんど当時のままの姿をとどめています。生活感たっぷりで、昔ながらの上海の姿です。
煌びやかで近代的な高層ビルも上海らしさですが、こうした下町の庶民の生活感も上海らしさです。
(ところ狭しと洗濯物が干してあります)
今回、6年ぶりにこの一帯を街歩きをして感じたのですが、街で見かけたのは高齢者ばかりでした。
ここで生まれた育った若者は、今や便利で快適な場所に出て行ってしまい、高齢化だけが取り残されてしまった・・・。そんな印象を受けました。
文廟近くにあった当時の行きつけの店に行ってみました。
「孔乙己酒家」といいます。
気のいい夫婦が経営しているカジュアルな紹興料理の店で、10種類以上の紹興酒をリーズナブルな価格で楽しませてくれます。今もやっているでしょうか・・・。
営業中でした。
(6年ぶりの訪問です。ちょっと小じゃれた感じにリフォームされていました)
店名の「孔乙己」とは、魯迅の小説に出てくる主人公です。
インテリ崩れで酒好きの孔乙己は、紹興の酒場で回香豆をつまみながら、財布と相談しながら紹興酒を注文します。
僕も孔乙己と同じ組み合わせで、のんびり紹興酒を楽しんでみました。
(これがその紹興酒と回香豆です)
(紹興酒の甕が並んでいます。地元の愛好者も量り売りを買いに来ます)
街の景色が急速に変わる上海にあって、この一帯だけは別の時計があって、ゆったりとした時が流れているようです。
ずっと変わってほしくない風景です。
やはり、ときどきは違う街に出かけてみるものですね。