HBD in Liaodong Peninsula

中国と日本のぶらぶら街歩き日記です。2024年5月からは東京から発信します

炒餅 - 北方独特の麺料理

2021-01-24 | たべる
僕はよく麺料理の店を利用するのですが、ときどき見慣れない炒めた麺料理を食べている客を見かけます。
とても美味しそうです。

何という料理なのだろうと思い、店員に尋ねてみると、炒餅(チャオビン)だと言います。たいていの店にはメニューにあります。
試しに一度頼んでみました。



これが炒餅です。
値段もボリュームも拉麺と同じぐらいです。

一見焼きそばのようですが、麺が違います。
炒餅の麺は捏ねた小麦粉を一度焼いた上で短冊状に切ったものです。ただ引っ張って伸ばす拉麺や切るだけの刀削麺よりひと手間かかっています。

この麺に、キャベツやネギ、肉を加えて炒めます。味付けは醤油であっさり目です。

恥ずかしながら、初めて知りました。
大連や上海では見たことがありません。

どうやら、北京や河北省、河南省、山西省などの北方で食べられている料理のようです。やはり中国は広いということしょうか。こういう麺食文化もあるのですね。

炒餅は麺の弾力が強く、もちもちしています。
焼きそばのようにスルスルと入ってきません。悪く言えば、粉っぽい感じでしょうか。
食べ進めるとあごが疲れてきます。

また、他の麺と違って味が単調な感じで、最初は美味しく感じるのですが、次第に飽きてきます。
途中から黒酢を加えて味に変化を付けます。
これは現地の人もやっているようです。

この炒餅のみで1食を完結させるのは、アリはアリですがちょっと寂しいかな、という印象です。なにかもう一工夫ほしい、そんな感じです。
他のおかずを食べながら、炒餅を主食に、ならよい組み合わせだと思います。

北方ではこんなにメジャーな麺料理なのに、他の地域で見かけないのはなぜでしょうか。
それはきっと、北方以外の地域ではメニューにしても支持が得られないから、と推測するのは乱暴でしょうか。
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