HBD in Liaodong Peninsula

中国と日本のぶらぶら街歩き日記です。2024年5月からは東京から発信します

湯包 - 忘れかけていた江南地方のごちそう

2021-10-15 | たべる
先日とある宴会に呼んでもらったのですが、行ってみると最近開店したらしい江南料理の店でした。
上海や浙江省、江蘇省辺りの料理です。

上海で暮らした時代に親しみましたので、うれしくなります。

しかも、上海蟹のシーズンです。蟹一匹とまで言いませんが、蟹を使った一皿でも出てきてくれたら最高です。

食事が始まると、ホストは「わかっていますよ」と言わんばかりの心配りで蟹粉豆腐が出てきました。

塩水鴨も獅子頭も紅焼肉といったおなじみの江南料理も、やはり美味しいです。

その後です。

こんなお皿が運ばれてきました。



湯包です。

でっかい小籠包のようなものです。その名のごとく、スープを楽しむまんじゅうです。
上海で暮らしていた頃以来ですので、たぶん13年ぶりぐらいで食べると思います。

こういう食べ物が存在するということすら、あやうく記憶から消えかかっていました。

当時は揚州出身の同僚がいたのですが、地元愛の強い人物で、ぜひ地元名物の揚州湯包を食べてほしい、絶対美味しいからと、専門店に連れて行ってくれたことがありました。

揚州の名物湯包は、揚州灌湯包と呼ぶそうです。

ストローでそっと皮に穴をあけて、ゆっくりスープを吸い込みます。



熱々のスープからはじゅわっと蟹味噌の濃厚な味わいが広がります。

上海蟹の味噌と身をつぶした餡を使っています。
うーん、これは究極のごちそうかもしれません。中国駐在、秋の恵みです。

よくこんな大きな薄皮まんじゅうを、スープを漏らさずに上手に作るものだと思います。
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