HBD in Liaodong Peninsula

中国と日本のぶらぶら街歩き日記です。2024年5月からは東京から発信します

鹵菜粉 - 本場広西チワン族自治区の桂林米粉を食す

2021-11-03 | たべる
桂林米粉といえば中国を代表するファストフードのひとつです。

太い米粉を使った汁麺です。
どこの街に行っても見かけます。

ただ、僕はどうも相性が悪いというか、美味しさを感じないので、ほとんど食べることがありません。
完全に好みの問題です。

しかし、数日前に手にした当地邦人向けフリーペーパーで、本場の桂林米粉を紹介した記事を見かけました。



本場の桂林米粉は汁なしで、混ぜ麺であると。しかも本場では桂林米粉とは呼ばずに、鹵菜粉であると。

そして、北京には広西出身者が経営している料理店があって、そこで食べる鹵菜粉が本場の味であると。

ふーむ、それなら一度試してみる価値があるかもしれません。今まで僕が食べていた桂林米粉はニセモノであって、本物の味を知らずに低評価を下しているとすれば広西に失礼です。

そこで、休日の昼どきにさっそくその店を探してみました。



日壇のすぐ北側です。
大使館が密集しているエリアに隣接しているだけあって、各国料理や地方料理が並んでいます。



ホールで接客をしているのは、愛想のよい小柄な白髪の女性と中学生ぐらいの男の子です。
二人が接する様子から、おばあちゃんと孫とみました。

おばあちゃん店員に「桂林米粉ある?」と尋ねると、メニューを開いて「あるよ。これだよ」と鹵菜粉を指してくれました。記事のとおりです。

おばあちゃんの発音は南方の訛りですので、広西出身でしょうか。
となると、経営者であるお父さんとお母さんは厨房にいるのでしょうか。



出てきました。これが正宗桂林米粉です。

たしかに汁なしです。弾力のある太めんとトッピングを混ぜて勢いよくすすります。



味も触感も、たしかにこれまで食べてきた桂林米粉とは異なります。こっちの方が美味しいです。

記事にあるように、味の染み込んだ酸豆角と香ばしい揚げ大豆がよいアクセントになっています。辛みはありません。大蒜も入っていません。

なぜこの正宗の汁なしタイプではなく、スープ入りの桂林米粉が全国区になったのでしょうか。

メニューブックにはこれ以外にも珍しい広西料理らしきメニューが並んでいました。
次回は友人と一緒に夜に来店して、いろいろ試してみようと思います。

さまざまな地方料理があるものです。

やはり中国は広いな、と思います。
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