脳腫瘍に負けない!!闇を抜けて君に幸あれ 

48歳で脳腫瘍を発病したパパを応援する妻、ちぇぶの日記です。

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2006-05-14 00:37:26 | 今までのこと
日曜日なので近所の救急病院にいたのは常駐の先生ではなく大学から来ている当直の先生でした。
たまたま現在入院中の大学病院から来ている先生だったので、今日は外泊中で病院に帰ろうとしているところだった。と言う事を話しました。
するとあっさり、
「じゃあ発作がおさまったらすぐ大学にかえった方が良いょ。」と言われました。
病院から病院まで救急車で送ってもらえるのかなあと思っていたら、
そういうことはできない。自力で行ってくれ。ということでした。
意識は戻ったものの、ぼんやりと半分眠ったようで立ち上がることもできないパパを電車に乗せていけということでしょうか。
日曜日なので民間の救急移送車も受け付けてくれません。
これ以上この病院にいても何もしてくれないということがわかりました。
私は困り果て入院している大学の病棟の看護婦さんに電話で相談しました。
やはり救急車は県境を越えることができないため使うことはできないということでした。
でもなるべく早くつれてきたほうがいい。タクシーで連れて来たらどうだろう。
といわれました。
タクシーを呼び薬の影響で眠り続けるパパを乗せて私と娘が付き添って
大学病院へ向かいました。
病院に付くまでの間気が気ではありませんでした。
冷たい雪が降るなか大学病院に到着しました。
「着いたよ」と声をかけると、パパは目を開け
「トイレに行きたい!」と叫びました。
トイレまで運んでいくのはとても無理なので
「看護婦さんが今来てくれるから待って。」
と言いました。
「嫌だ!今トイレに行きたいんだ。そこにトイレがあるんだ。」
タクシーの窓をがんがん叩いて叫びます。
私はこんなパパをはじめて見ました。
嫌な予感がしました。
まもなく看護婦さんが来てくれてストレッチャーに乗せられたパパは
あきらめたようにおとなしくなりました。

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