平和ボケして何が悪いの

つい先日まで、日本中が集団的自衛権の熱気にあふれていたのに。
あっと言う間に、国立競技場白紙の話になってしまいましたね。
そうしたら、集団的自衛権のお話は小さくなって。
踊らされているような気がします。

私は、戦後70年、日本が戦争をせずに来れたのは、アメリカのおかげではなく、日本人の努力の賜物だと思っています。
なのになぜ、今更、国防国防騒ぐのでしょうか。
気になるんです。
集団的自衛権に反対している人は、国防をなんだと思っているんだ。自分の国を自分で守ることぐらい当たり前だろう。と言っている人たちのことが。
だって、そう言っている人たち、ほとんど自衛隊じゃないんですもの。
本人が、祖父母が両親が兄弟姉妹が夫が妻が恋人が友人が子供が孫が、自分に連なるすべての人間が自衛隊関係者。なんて人が、国防国防言うなら、それは当然だと思うんです。
でもそうじゃない。
アメリカが守ってくれないから、自分たちで守らなきゃって、言いつつ、誰も自分ではない。
誰かの家族、誰かの友人、誰かの恋人に守ってもらう。
おかしくないですか？
集団的自衛権を歓迎する人はまず、ご自分と自分に関わる人たちと一緒に、自衛隊に入隊しましょう。それから国防国防叫びましょう。
それからね。
集団的自衛権が認められたら、自衛隊は尖閣諸島や竹島に赴いて、武力でもって、中国人と韓国人を追い出すんでしょうか。
私はとてもそうは思えません。
自衛隊は南沙諸島に赴いて、中国を駆逐するんですか。
とてもそんなことするとは思えません。
そう。集団的自衛権を行使したからと言って、竹島から韓国が、尖閣諸島から中国がいなくなるわけじゃないんですよ。
あれは、アメリカが戦力足りなくなったときの保険として、日本人を駒として使うための法律。私はそう考えています。
だから、アメリカが戦争する相手しか攻撃しない。そんな法律なのではないでしょうか。
アメリカは中国と戦争しますか。
アメリカは韓国、北朝鮮と戦争しますか。
おそらくしないと思います。
それなのに、なぜあの法律が必要なのか。私にはまったく理解できません。
国民を無駄に論争させて、いったい何がしたいのか。
本当に国防のことを考えるのであれば、どうやったら話し合いが通じるようになるのか。どうしたら、竹島や尖閣諸島を取り戻せるのかを考えたらいいと思います。
対馬の仏像は、関係者の努力で帰って来ました。
武力を使いましたか？
使ってませんね。
国防と言いながら、戦争を望むのはやめましょうよ。
この世から戦争がなくならないのは、それを欲している人がいるからです。
もっと、日本に誇りを持ちましょうよ。
日本が、戦後70年もの長い間戦争をせずに来れたのは、アメリカのおかげじゃありません。
日本人の努力です。
だって、アメリカは現に、ずーーーーーーーっと戦争してるじゃない。
戦後70年間、途切れることなく戦争をし続けてる国ですよ。
そんな国が、他国を守れるわけないでしょう。
自分たちの国ですら守れないから戦争をやめられないんだもの。
日本人の先達たちが努力に努力を重ねたから。
だから、日本は平和なんです。
平和ボケ、おおいにけっこうじゃないですか。
安全なところから、自分に連なる人たちを一切自衛隊に出さずに、国防って言っとけば格好いいなんて人たちより、平和ボケしてる人たちの方が、よっぽど文化的で文明的。そして健全。
私はそう思います。