よしーの世界

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経団連と増税政治家が壊す...   上念司

2022-03-31 06:38:10 | 
本書のタイトルは「経団連と増税政治家が壊す 本当は世界一の日本経済」というものです。著者の「財務省

と大新聞が隠す 本当は世界一の日本経済」の続編ですね。テレビや新聞を読んでいては分からない、日本経

済の失速の原因がとてもよく分かります。例えば東芝が「DRAM」に拘るばかりに、天才研究者・舛岡富士

雄氏の発明した「フラッシュメモリ」の技術をサムスン電子に供与してしまいサムスンは世界一のフラッシ

ュメモリメーカーになってしまったという事実。


例えば2017年に三菱東京UFJ銀行の本店九階には五人分の個室があり、相談役、特別顧問がいて責任を持

たずに報酬を得、銀行経営に強い影響力を持っていたという事実。日本の大企業には社長経験者の相談役、

顧問が居て会社の経営に口出しをしているために、サラリーマン社長は頭を抑え付けられ、力を発揮できない

という。


確かに経団連や大企業の実力者がテレビ等に登場する時に、お年寄りが多いのはこういうことだったのかと大

きく頷いてしまった。そして彼らは省庁のシナリオ通りに増税の必要性を率先して唱える。増税によって日本

経済がドンドン疲弊しているのに。


著者は今すぐに緊縮政策を止め、デフレから完全に脱却し、規制を最低限にして、既得権益を持った大企業も

中小企業、ベンチャーと公平に競争する環境を整えるべきだと提言しています。私たちも情報をキチンと選択

し、考え、次の選挙に備えることが肝要だと思います。


  経団連と増税政治家が壊す 本当は世界一の日本経済    上念司     講談社+α新書
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