よしーの世界

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その「1錠」が脳をダメにする   宇多川久美子

2022-01-29 08:39:10 | 
何とも刺激的なタイトルです。とても丁寧で優しい語り口調の本書ですが、医薬業界にすれば看過でき

ない内容で、あまり売れてほしくないのが本音でしょう。サブタイトルが「薬剤師が教える薬の害がわ

かる本」となってます。そして著者の「薬剤師は薬を飲まない」(廣済堂出版)は10万部を突破して世

間の関心の高さを示していると思います。


私も降圧剤を飲んでいますが、かつては「年齢+90」ないし160が最高血圧の上限で服用する必要がなか

ったのです。今は健康診断の度に医師に服用を強く勧められて拒める環境になく、体質改善の為に生活習

慣を変えるべく努力し続ける毎日です。今はかなり落ち着いてきているので、将来的には服用を止めよう

と心に決めています。


日本人は薬が大好きや、薬は石油から合成されているという文言は改めて考えさせられるものです。日本

人は世界でも珍しいほどの長寿命で、医学の貢献も寄与しているのは確か。ただ巨大化した医薬業界が売

り上げの為に莫大な宣伝費をかけ、政官界を巻き込み、過剰な薬の使用を推し進めているのも事実。


日本人は自分の考えよりも、情報に踊らされる傾向が強いと言われます。しかし薬に副作用があることは

取り上げられることが少なく、その影響も分からないことが多い。健康で長生きするために薬を服用せず

に生活習慣を変えることを著者は勧めています。第6章では一生、薬のいらない身体になるとして、様々

な提言をしています。老いてから後悔することないように、今から備えたいものです。


     その「1錠」が脳をダメにする   宇多川久美子         SB新書
コメント (2)
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