どの本、以来だろうか・・・
おっさんが本を読んで泣かされた
それもわんわんと
玉岡かおるさんの本は立身出世する女性の話が多いが
この‘天涯の船,は明治初期に留学する事になったお姫様の代わりに
お姫様付きの12歳で孤児の下働きの女の子が替え玉に仕立て上げられて
最後にはオーストリアの子爵夫人になると言う話なんだけど
お姫様の乳母からの度重なる壮絶なDVから逃れようと
アメリカ行きの船から海に飛び込んで泳いで帰ろうと決心する
そこはまあ12歳の女の子なんだけど
その時に出会った薩摩出身の高官の息子に助けを乞う・・
「ただで助けてくださいとは言いません、私を買うて。何でもしましさかい」
と訴えかける
あの時代は貧しい女性の売り買いが公然と行われていて
お金持ちとなると何人もお妾さんを囲っていた
日本に残った女の子の妹も芸者に売られる
金持ちの助平じじいに身請けされた妹
しかし生まれて来た子は助平じじいの子供ではなく
金髪で青い目の女の子
妹は助平じじいから逃げて女の子の父の国のフランスに渡る
しかし、フランス人の父はあっけなく死んでしまって
妹、親子は日本に帰される
お姫様にすり替わって乳母に虐待されながらもアメリカで勉学に励む姉
日本で辛苦を舐めながらも生きる妹親子
その間の出来事が涙無くしては語れない
紆余曲折があって孤児になったハーフの妹の娘
短期間だが親子3人で暮らした父が生まれ育ったフランスの片田舎を訪れる
そこで見たものは父が役所に届けた自分の出生届
日本でお金持ちに売られそうになっていた・・・
いや、実際売られたんだけど
妹の娘はフランス人として立派に証明されていた
フェクションだけど
本当は似たようなノンフェクションが存在するんだよな
関連本を何冊か図書館にリクエストしているんだが
・・・
わしっていつ仕事に精を出すんだろう
ようやく涼しくなって早朝ウォークを再開しました。
短距離で馴らしてはいたんですが
今日は汗をかかなかった
何年振り?か
朝ご飯の写真を撮りました