HIROZOU

おっさんの夜明け

郷愁

2024-04-14 08:42:45 | 

    

他所様のブログを見て初めて知った方だ

絵本作家さんで僕と同郷の高知県の方なんだけど絵本をみると懐かしくてどこか郷愁を誘う作風ですね

大人の絵本だね

   

高知市には昔から日曜市と言う市が道路端に開かれ

何百店と言う屋台のお店が並んでそれこそ包丁から漬物、お菓子まで何でも売られている

実は僕は一度も日曜市に行った事が無いんです

高知県東部の徳島県との県境の人間にとって身近な都市は徳島市であって高知市は遠い所なんです

それでも高知の日曜市は子供の頃、一度は行ってみたい願望で憧れだったんだね

新社会人になって最初の職場は常磐線沿線でした

上野駅は金の卵の集団就職や大きな風呂敷を担いだ行商のおばさん、東北への夜行列車

古くは戦災孤児に復員兵と言ったすこぶる暗いイメージを持っていました

駅の中も天井が低くて人と人の距離が近くて今でも・・(どうにかならんかな?)と思います

だけれど東京駅とかと違って上野駅はいろんな人の思い出がいっぱい詰まった駅なんでしょうね

夜行列車で故郷に帰省する・・

これも憧れでしたが夜行列車も一度も乗った事がありません

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貧困てんこ盛り

2024-03-22 07:09:30 | 

   

こ・これは暗い内容だ

昔、図書館で借りて少し読んだんだけれどあまりに暗い内容で途中で読むのを辞めたんだけれど

また改めて読み直して見た

高校生の頃だったか「ああ野麦峠」と言う映画を見た

主演のみね、を大竹しのぶでみねのお兄さん役が地井武男だった

製糸工場に女工に出てその過酷な労働環境に体を蝕まれ結核に罹ってしまったみね

余命いかばかりかも無いみねの体を背中にしょって野麦峠を超える兄

製糸工場の労働時間は朝5時から夜10時まで働かされる工場もあり

タコ部屋の様な女工部屋は感染症が流行りやすく絶えず女工の脱走劇が繰り返される

しかし彼女達は親の借金で雁字搦めに縛られていて逃れることは出来ない

それにしてもこの本に描かれている明治から昭和の初めに至る貧困、貧富の差は

凄まじいばかりだ

中には・・ホンマかな?っと思われる記述もある

大地主さんの家に職人が何人か入って地主が職人に無理を通した

地主は職人達に無理を言った手前、職人たちの褒美に小作人の娘3姉妹に夜伽を命じる

娘たちを宛がう様に言われた小作人の親父

断った小作人は小作地を奪われてしまう

こんな理不尽な話がこの本の中にてんこ盛りだ


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乗りたい

2024-03-16 07:12:31 | 

       

昔、橋のない川と言う小説を読んだ

生まれながらに理不尽な差別を受け就職もままならない環境に置かれた人達・・

こういった差別は絶対にいけない

しかし差別はいつの間にか‘金づる,になった

差別と言えば役人にとって黄門様の印籠の様な効果がある

差別を振りかざす権力者がいた、まだいるかも知れない

実際守らなきゃいけない人権はある

それを逆手にとって金儲けする輩もいる

そういう人達って差別が無くなると困るので無ければまた別の差別を探し出して

利権に一口乗ろうとする

わしも一口乗せてくれ

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下半身は正直?

2024-03-15 06:40:26 | 

    

幕末の大奥の話

大奥最高位は公家出身の上臈御年寄り

その権力は大名幕閣の人事をも左右できる、この本の主人公はそんな力を持った綾小路の話

この本を読むと幕末の大奥のいろんな話が分かる

この本は11代将軍家斉から15代慶喜までの大奥の話なんだけど

家斉さんは16人の妻妾を持ち53人の子女を儲けた

政(まつりごと)をやってる暇が無いやん

子の12代家慶さんも家斉公の半分くらい子を儲けているが成人したのは13代家定公くらいだった

12代家慶公の愛妾 お琴の方は家慶公に可愛がられ家慶公との間に4人の子を儲けるが

いずれの子も成人に達していない

家慶公亡き後お琴の方は落飾して名を妙音院と名を改めるが

屋敷の改修にやって来た町民大工の幸次郎と不義密通をする

その件が世間に知れ渡り

お琴の最後はお琴の兄、新宮紀伊藩主水野忠央に首を刎ねられる(諸説あり)

だけれどお琴も哀れだよね

側室に上った時お殿さんはもう50代半ばのヨボヨボのお爺さん(江戸時代)

愛されたとしても、もう加齢臭で汚いただのスケベ爺い

その殿さんも死んでしまって大奥にやって来た大工は筋骨隆々で若々しく才知溢れる大工

大奥の女どもは皆幸次郎に目を突ける

もうお琴さんは周りが全然見えなくなってしまった

もう誰にも口説かれた事の無い生娘がホストに嵌った時と一緒

幸次郎も側室とはいえ元征夷大将軍の子を為した女に手を付けるとは

命を懸けたエッチだね

将軍の元お妾さん且つ尼のお琴さん、でもまだまだ色香むんむん

幸次郎にしてみたらお琴さんとエッチが出来たら喩え火炙りになってもええと思ったんだろうね

お互い下半身の演出効果が抜群だったんだ

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最強のホームレス

2024-03-02 07:58:02 | 

     

この前オンデマンドでリリーフランキー?さん主演の同名のドラマを見て

図書館にリクエストしていたのを読んでみた

両親のDVに耐えかねて13歳で家出をして群馬の足尾鉱山の鉱山跡の洞窟に住み着いたのを皮切りに

あちこちの山川に移り住み

お金も持たずにネズミや蛇、ウサギに猪まで狩猟をして食べる

山のサバイバルから橋の下のホームレスまで経験する

その間ヒッチハイクやソープランドストリップ劇場まで経験するんだが

まあ13歳までも極貧の生活を送っていて

山菜の見分け方やマムシの食べ方を経験していてサバイバルの知識はあったようだけど

それにしても凄まじい経験だね

そして少し現代人?一般人?にしてはこういう生活はある種あこがれもある

煩わしい人間関係を持たずに自然と共に暮らす

少しだけ羨ましい生活だと思わせる場面も満載だ

うちは今年度は町会の役員・・

テレビを見ても腹立たしい話ばかり

あ~あ、山奥の洞穴で一人で暮らしたいわ


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午後も来ない

2024-02-28 13:44:12 | 

           

楽しみにしていた高田郁さんの今日発売の新刊本

いっぱいこの本が棚に置かれていて高田郁さんてどれだけ儲かってるんだろ

これから読む

仕事は・・どうするんだ

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2024-02-27 09:59:39 | 

               

平岩弓枝監修の短編集「武士道春秋」の一篇「餌」

台風で両親を亡くした孫を連れて漁に出た灘兵衛

孫がおしっこをしたいと言うので船べりに立たせ

灘兵衛は孫が船から落ちないように両脇を支えた

と・・突然波が膨れ上がり鮫が現れ孫は「お爺、恐ろし」

灘兵衛はあわてて孫を引き寄せた・・

が途端、剥き出しの下半身が宙に浮いたところ小舟ほどある大きな鮫は孫の下半身を咬み裂いた

上半身だけになった孫の体を抱いて鮫への復讐心に燃える

灘兵衛は船の錨を釣り針にして

「孫よ!餌になれ!」

孫の上半身を餌に鮫を釣り上げようとするんだ

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波乱万丈

2024-02-19 07:41:19 | 

    

文豪宮尾登美子さんのエッセイ

第一章は満州から引き揚げて高知に帰ってから旦那様の実家で暮らした日々

旦那様の実家な裕福とは言えない山奥の農家で登美子さん自身

畑仕事にリヤカーを曳いて野菜の行商をしたりしていた

登美子さんの生まれ自体(小説の題材で有名」)は裕福な幼少期を送っている

それにしても40歳ちかくになって離婚そして再婚

農家の嫁から直木賞受賞、著作作品が2度の大河ドラマに

一躍、市井の主婦から超有名なセレブ人に

波乱万丈ながら稀に見る才能に恵まれてたんだろうな

僕には人並みの才能も向上心もありません

所謂、怠けもんのアホんだらだす

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読了

2024-01-04 08:21:31 | 

       

この正月休みに‘あきない世傳金と銀,全13巻読み切りました

この話の主人公‘幸,の元々のモデルは松坂屋の前身、いとう呉服店のいとう宇多さんを取り扱ったんだって

名古屋のはなしを大阪にしたんだね

まあ商い話は大阪の船場周辺に話を持って来た方がおもしろいもんね

それに商売って実際、男が取り組むより女の方が向いているんじゃなかろうか

うちのばあちゃんは田舎でただ一軒の洋服屋をやっていた

町でただ一軒だから結構繁盛していて季節ごとに大阪に仕入れに行くんだけど

船場にもよく行ってて店の大将と商談が決まると店の前で‘腰巻,から札束を取り出して

現金払いするんだ

誰も笑う人はいない、もう50年以上前だから

買った商品を風呂敷に包んでそれを両手と肩に背負って地下鉄に乗る

手で物に掴まる事も出来ない

しかし、良くできたもので三つの風呂敷を持って歩いていると必ず

「おばはん、持ちまっさ」

と必ず誰かが両手の荷物を持ってくれる

「おおきにおおきに」と礼を言って歩いているとまた誰かが持ってくれる

僕は恥ずかしくて

「おばあちゃん、チッキ(宅配便の前身)頼んだらええやん」と言うと

「あほぬかせ、チッキ頼んだら銭がいるけど頭下げるんはタダや」

まあ今の時代だったら誰も持ってくれないだろうけど

あの頃は普通だった

それでいて祖母の普段の生活が‘しわい,(ケチ)かと言うとそうじゃ無くて

好物は牛カツに‘ずぼらや,のテッチリ

大阪のコマ劇場に美空ひばりの公演を見に行ったり砂かぶりで相撲を見たり

僕が仕入れについて行くと宝塚のファミリーランドに鬼太郎を見に連れて行ってくれた

削れるものは徹底的に削ってそれでいて使うところは使う

あの頃の年寄りにしたら随分贅沢な生活をしていた

女性のくそ度胸と繊細な感性が商売に向いているんだろう

この本の話の中にも何度も‘図太い,と言う言葉が出てくる

「図太うになりいや」と故郷を送り出され

主人公‘幸,は「図太い」を実践して出世して行く

「図太い」と「偉そう」とは違う

ひかえめでいて言うところは言うやる事はやるひるまない

女性は「図太くて」男は「臆病者」

絶対に商売は女性の方が向いていると思う


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あきない世傳金と銀

2024-01-02 08:36:23 | 

    

あけましておめでとうございます

今年の正月休みはどこにも行かないで(風呂には行く)

この高田郁さん作の「あきない世傳金と銀13巻及び特別巻1巻」読み切ります

たまたまBSNHKの時代劇を見て慌てて買いに行きました。

図書館のリクエストは予約者が一杯でブックオフは売り切れ

仕方が無くて普通の本屋に行ったんですが一冊580円・・

面白いのに安いね

貧乏な娘が9歳で天満の呉服屋に女衆(おなごし)として奉公に上がり

「一生、鍋の底を磨いて過ごす」女衆身分から

生まれ持った才覚と美貌?で御寮さんからやがて女主に・・

大阪物の女性立身出世物語には花登筺さん原作の「細腕繁盛記」なんてありましたが

この物語もおもしろいテレビドラマもおもしろい

お家さん役の高島礼子・・演技が旨いね配役にピッタリ

小さい頃、洋服の仕入れに祖母に付いて船場に何度か行った事があるけど

現在でも服の問屋さんとかあるのかな

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