JR奈良駅
今回の奈良旅行はひとり旅。
耳が良くないので自分からは話しかけないから人と話すことはあるかなぁと思っていました。
一日目の夕方最後のスケッチをしようと興福寺北円堂の前で座っていると通りかかった女の方が
話しかけてきました。石段を上がって私の隣に腰掛けてスーツ姿の60代くらいの方です。
「絵を描いているなんていいわね~」から始まって「今の世の中悲しいことが多すぎる」と。
「そうねぇ」と聞いていると福祉関係の仕事らしい。そのまま家に帰りたくないと散歩してから帰ると
言われます。私は「そうねぇ」としか言いようもない。
「あなた髪は白いけどおいくつ?」「もうじき77、あなたは?」「まだ70前だけど元気に動けるのは80迄よ。今のうちに頑張ってね」と言われます。
「興福寺も新しい建物が出来て変わりましたね」と話を変えると「新しいものばかり増えてどこかの様にテーマパークみたいではね」と言われます。「お寺さんだって経営が成り立たないといけないからやりての所だけが繁盛してね」地元の方にしたら新しいものが出来て人が集まればいいかと思ったらそうでもないらしい。「そうねぇ」ばかり言う私。
スケッチもうまく描けないし立ち上がって「またどこかでね」とお別れしました。
南大門近くの土塀
貴重な夕方の時間まだホテルに帰るのは惜しいのでまた五重塔の前まで行きました。
鹿が集まっています。シニアの男性が何か話しかけて来たけれど聞き取れないので「そうねぇ」と。
軍手の上に薄いビニールの手袋をして慣れた感じで鹿の喉をさすっています。猫と同じだ。
その方が袋からバナナの皮を取り出すと鹿はもう待てないという感じで食べました。
「バナナの皮やキャベツの青い葉も好きですよ」
「観光客がいなくなると集まって違うところへ寝に行くんですよ」話は続きそう。
暗くなってきそうなので「ここからバス停は何処が近いでしょうか」と聞くと「JRの駅なら案内しましょう」と歩きだされたのでついて行きました。
商店街をどんどん歩きながら「この辺は店が沢山あって賑やかでしょう」「賑やかでも資本は京都や大阪の大手が出しているんですよ。地元に金は落ちないです」と。
春日大社の参道だったこの道は倍以上に拡張されたとかで賑わっていますが、問題もあるようです。
私より7歳若い男性は怪我の後遺症のリハビリで毎日の散歩が日課なのだとか。
「若い人がいない街なので年寄りも元気でいないと」と話しているうちにどんどん歩いて「ほらすぐそこがJRの駅」と言って「じゃ、家はここだから」とお別れしました。
膝の為にできるだけバスを使っているのに下り坂とは言え興福寺から歩いてしまった。約2キロ!
色々話しも聞けたけど・・・ホテルの温泉に浸かって念入りにマッサージして湿布を貼りました。
夕方の南円堂
翌朝は始発のバスで興福寺へ行き博物館前でスケッチしました。
昼間は観光客と鹿で混雑している所ですが朝は誰もいない。
座っていたら散歩中のシニアの男性が「いい趣味ですね」と。
「奈良はいいところですね。こんな所を散歩できるのは羨ましい」と言うと
「名古屋だったら1泊ではもったいないから1週間くらいは泊まるといいのに」ですって。
できれば私だってそうしたいけど・・・お財布の都合だってあるのよと心の声。
「JR奈良駅からこっちの方は過疎でね。若い人がいないんですよ。シニアばっかり」
「お役所は箱ものばっかり作って活性化なんて言うけど住む人がいなくちゃどうしようもないでしょう」
「そうですねぇ」と私。
奈良の人って話し好きなのか人懐っこいのかしら。
大仏池
公園事務所の方と話した時のこと。
「貸自転車が置いてあるけど、違う場所に返すことはできますか」と聞きました。
「これは業者に頼まれて場所を貸しているだけで分からないですね。ややこしいようですよ」と。
公園事務所の方ですかと聞いたらそうだと言った人です。業者に場所を貸しているだけだから知らないとはどういうつもり。缶コーヒー片手にのんきそうに話す人、事務所の前の観光客用の貸自転車、少し勉強して欲しいものです。そんなことは言えないから「ああ そうですか」とだけ。
ここでいただいたパンフレットはしっかりした冊子になっていて地図にはトイレの場所が大きく書かれて分かりやすそうなのですが、地図の上が東になっています。左が北なので南大門や大仏殿も横向きの絵になっています。これは分かりにくい。他でいただいた地図はどれも上が北になっています。
なぜこうなったのでしょうね。
このあと汗をふきふきブツブツ言いながら歩いた道はとっても暑かった。
ひとり旅だから話しかけやすいのか色々な方と話しが出来ました。
興福寺の金堂の再建が昨年なされたのに私と話した方達はあまり喜んではおられない風でした。
「千年たてば風格も出て・・・」と言えば「いや〜今の建物千年はもたんでしょう」と言う方も。
住んでいる方から見ると・・・短い話だけでは分からないことがあるようでした。
旅は風景や人とも出会って緊張感がいっぱいです。
特に失敗もなく無事に帰宅できたので今回は大成功と言える旅でした。
奈良の旅は終わります。
長かったですよね~・・・お付き合いいただき有難うございました。
今回の奈良旅行はひとり旅。
耳が良くないので自分からは話しかけないから人と話すことはあるかなぁと思っていました。
一日目の夕方最後のスケッチをしようと興福寺北円堂の前で座っていると通りかかった女の方が
話しかけてきました。石段を上がって私の隣に腰掛けてスーツ姿の60代くらいの方です。
「絵を描いているなんていいわね~」から始まって「今の世の中悲しいことが多すぎる」と。
「そうねぇ」と聞いていると福祉関係の仕事らしい。そのまま家に帰りたくないと散歩してから帰ると
言われます。私は「そうねぇ」としか言いようもない。
「あなた髪は白いけどおいくつ?」「もうじき77、あなたは?」「まだ70前だけど元気に動けるのは80迄よ。今のうちに頑張ってね」と言われます。
「興福寺も新しい建物が出来て変わりましたね」と話を変えると「新しいものばかり増えてどこかの様にテーマパークみたいではね」と言われます。「お寺さんだって経営が成り立たないといけないからやりての所だけが繁盛してね」地元の方にしたら新しいものが出来て人が集まればいいかと思ったらそうでもないらしい。「そうねぇ」ばかり言う私。
スケッチもうまく描けないし立ち上がって「またどこかでね」とお別れしました。
南大門近くの土塀
貴重な夕方の時間まだホテルに帰るのは惜しいのでまた五重塔の前まで行きました。
鹿が集まっています。シニアの男性が何か話しかけて来たけれど聞き取れないので「そうねぇ」と。
軍手の上に薄いビニールの手袋をして慣れた感じで鹿の喉をさすっています。猫と同じだ。
その方が袋からバナナの皮を取り出すと鹿はもう待てないという感じで食べました。
「バナナの皮やキャベツの青い葉も好きですよ」
「観光客がいなくなると集まって違うところへ寝に行くんですよ」話は続きそう。
暗くなってきそうなので「ここからバス停は何処が近いでしょうか」と聞くと「JRの駅なら案内しましょう」と歩きだされたのでついて行きました。
商店街をどんどん歩きながら「この辺は店が沢山あって賑やかでしょう」「賑やかでも資本は京都や大阪の大手が出しているんですよ。地元に金は落ちないです」と。
春日大社の参道だったこの道は倍以上に拡張されたとかで賑わっていますが、問題もあるようです。
私より7歳若い男性は怪我の後遺症のリハビリで毎日の散歩が日課なのだとか。
「若い人がいない街なので年寄りも元気でいないと」と話しているうちにどんどん歩いて「ほらすぐそこがJRの駅」と言って「じゃ、家はここだから」とお別れしました。
膝の為にできるだけバスを使っているのに下り坂とは言え興福寺から歩いてしまった。約2キロ!
色々話しも聞けたけど・・・ホテルの温泉に浸かって念入りにマッサージして湿布を貼りました。
夕方の南円堂
翌朝は始発のバスで興福寺へ行き博物館前でスケッチしました。
昼間は観光客と鹿で混雑している所ですが朝は誰もいない。
座っていたら散歩中のシニアの男性が「いい趣味ですね」と。
「奈良はいいところですね。こんな所を散歩できるのは羨ましい」と言うと
「名古屋だったら1泊ではもったいないから1週間くらいは泊まるといいのに」ですって。
できれば私だってそうしたいけど・・・お財布の都合だってあるのよと心の声。
「JR奈良駅からこっちの方は過疎でね。若い人がいないんですよ。シニアばっかり」
「お役所は箱ものばっかり作って活性化なんて言うけど住む人がいなくちゃどうしようもないでしょう」
「そうですねぇ」と私。
奈良の人って話し好きなのか人懐っこいのかしら。
大仏池
公園事務所の方と話した時のこと。
「貸自転車が置いてあるけど、違う場所に返すことはできますか」と聞きました。
「これは業者に頼まれて場所を貸しているだけで分からないですね。ややこしいようですよ」と。
公園事務所の方ですかと聞いたらそうだと言った人です。業者に場所を貸しているだけだから知らないとはどういうつもり。缶コーヒー片手にのんきそうに話す人、事務所の前の観光客用の貸自転車、少し勉強して欲しいものです。そんなことは言えないから「ああ そうですか」とだけ。
ここでいただいたパンフレットはしっかりした冊子になっていて地図にはトイレの場所が大きく書かれて分かりやすそうなのですが、地図の上が東になっています。左が北なので南大門や大仏殿も横向きの絵になっています。これは分かりにくい。他でいただいた地図はどれも上が北になっています。
なぜこうなったのでしょうね。
このあと汗をふきふきブツブツ言いながら歩いた道はとっても暑かった。
ひとり旅だから話しかけやすいのか色々な方と話しが出来ました。
興福寺の金堂の再建が昨年なされたのに私と話した方達はあまり喜んではおられない風でした。
「千年たてば風格も出て・・・」と言えば「いや〜今の建物千年はもたんでしょう」と言う方も。
住んでいる方から見ると・・・短い話だけでは分からないことがあるようでした。
旅は風景や人とも出会って緊張感がいっぱいです。
特に失敗もなく無事に帰宅できたので今回は大成功と言える旅でした。
奈良の旅は終わります。
長かったですよね~・・・お付き合いいただき有難うございました。
雨上がりのきれいな空になりましたね。
昨日は朝から広場で伸びた花などを2人で
剪定しました。ゴミ袋が6袋になりました。かなりの時間が..
旅でのその土地の人の会話..一人旅
だと話かけて来る人も..ツアーでは
決してできない事..以前に札幌、小樽
に旅した時は個人旅行で..いっぱい
話す機会があって.今でも忘れられない
想い出になっています。
奈良の方は優しい方が多かったですか?
人との出逢いは旅をもう一つ楽しくして
くれますね♡
脚も痛くならずに奈良の旅..念願の
スケッチの旅..良かったですね♪
素晴らしいじゃないですか ♪
旅先で地元の人と話をするのは楽しみでもあります。
たいてい聞き上手になれて、地元の人の考え方とか、関心事が何かとか…
でも筆が止まってしまうとしたらちょっと痛しかゆしですかね。
文章だけ拝見していてもその場の雰囲気が伝わってきて、楽しくなりました。
次はどこに?
ひろさんは早朝からお出かけになって
静かな内の奈良散策は良かったですね。
また、奈良の旅行先で出会った人々・・・
旅人に気が気軽に声をかけて歓談されたよう!
JR奈良駅の風情ある駅舎、南大門の土塀、夕方の南円堂と
いずれも素敵なスケッチですね。
1泊2日の充実した旅・・・お疲れ様でした!
広場の花の剪定、たくさんの枝の処理もお二人では大変でしたね。
そのお陰で広場のお花はいつもきれいに咲いてますよ。
奈良の旅、少々の脚の痛みは忘れるほど充実していました。
暑さ以外は風景も仏さまも人も優しい奈良でした。
また行きたいなぁと思っています。
思いがけない話が聞けることもありそれはそれで楽しい事です。
つぎは〜・・・行きたい所ばかりあってさて、どこへ?と思っています。
奈良も京都も日本中行きたい所が沢山あって、
先ずは元気でいなくてはと思っています。
私も同じ年齢に達してさぁてこれからどう生きてゆこうかと日々試行錯誤しています、一人での旅は気軽でいいですね私も大好き、残念ながら数年前に足を怪我してからお出かけするのに勇気が要り最近は出かけられてません、
以前は遠くまで一人旅を楽しんでいました、
奈良の人は本当におしゃべり好きなのですかな?東北だとそんなに話しかけてくる人はいないと思います。
ひとりでの旅、自由に動けるのがいいですね。
脚を痛められたとか、残念ですね。早く良くなられるといいですね。
私も1月以来膝が痛くて歩くのに難儀していましたがせっせと治療院に通って
少しは痛いながらも歩けるようになりました。
膝の様子を見ながら出かけようと思っています。
東北の方は話しかけて下さらないかしら・・・
それでもいいですから行ってみたいです。
名古屋からだと・・・遠いですね。