面影

日々の中で心に感じたことを綴ってゆきたい

表彰台を独占せよ 

2010年02月14日 20時38分36秒 | Weblog

 五輪取材のために滞在しているバンクーバー郊外のホテルに、カナダ地方紙のスポーツ・コラムニスト、スティーブ・ミルトン氏が同宿している。朝食の席で隣り合わせた彼に「カナダはこれまで、自国開催の五輪で金メダルを取ったことがないんだって?」と尋ねると、「そうなんだ」と、やや深刻な調子で答えが返ってきた。

 カナダのスポーツ界に実力がないわけではない。2006年のトリノでは金7個を含む計24個のメダルを獲得し、国別では5位。過去にさかのぼっても、多くの大会で金を獲得している。ところが、1976年のモントリオール(夏季)、88年のカルガリー(冬季)に限って、なにやら謙譲の美徳でも発揮したかのように「金メダルなし」なのである。

 今回カナダは、そうした奥ゆかしさを返上することに決めたようだ。05年に国を挙げたスポーツ強化策を立ち上げ、予算をつぎ込んでバンクーバーでの必勝を期す態勢を組んだ。名付けて、「表彰台を独占せよ」プログラム。目標は今大会のメダル総数で1位、金メダル数で上位3カ国に入ること、という。

 そもそも、人は何のために五輪に出るのか。「参加することに意味がある」のか、「勝たなければ意味がない」のか。「国のために戦う」のか、「自分のために楽しむ」のか。

 いずれも、古今東西なかなか答えの見つけにくい問いだが、カナダはここに来て、はっきりと方針を決めたわけだ。五輪は勝つことに意味がある。

 だが、そんなカナダの変身は、近隣諸国の目にはやや喜劇的に映るらしい。カナダ選手団の会見で、米オレゴン州から来た記者がこんな質問をした。

 「カナダ人って、『いい人』というイメージがあったんですけど、それはもう返上ですか?」

 選手団長は苦笑いして「カナダ人はこれからもナイスガイです。ナイスガイとして、勝ちます」

 あらゆる勝負事において、「いい人」のままで勝てるのかどうか、それもまた極めて興味深いテーマではあるが…。

 ともあれカナダ人にとって、なぜ自国の五輪で金メダルが取れないのか、というのは決して愉快な話題ではない。コラムニストのミルトン氏は、「これはちょっとした社会心理学的課題だね」と肩をすくめた。競技が本格化した13日。カナダはまだ金メダルを獲得していない。
表彰台を独占せよ
 (バンクーバー 松尾理也)

(MSN産経ニュース、http://sankei.jp.msn.com/vancouver2010/news/100214/oap1002141712003-n1.htm


スロベニアの美人アルペンレーサー、ティナ・マゼ

2010年02月13日 19時00分44秒 | Weblog

 スロベニアのアルペンスキー代表としてバンクーバー五輪に出場するティナ・マゼ(26)。ルックスでは間違いなく金メダル級だ。五輪は2002年ソルトレークシティー、06年トリノに続いて3回目となる。

 3歳でスキーを始め、15歳にしてW杯デビューと、まさに天才美少女だった。ソルトレークは大回転で12位。トリノでも大回転12位、スーパー大回転39位。3度目の正直で、今回こそメダルを狙う。1月18日に行われたW杯女子回転第7戦では2位に入り、調子は上向きだ。

 W杯は通算8勝で、うち7勝が大回転だが、08年には滑降でも勝っている。まさに雪上最速の美女といったところ。端正な顔立ちに加え、スラリとした体形。モデルの仕事をしたこともあるというのも納得できる。

 愛称は“ティンキー・ウインキー”。当地の子供人気番組「テレタビーズ」に登場する人気キャラクターにちなんでいるという。バンクーバー五輪でも、ダイナミックな滑りとさわやかな笑顔を披露してくれることだろう。

(MSN産経ニュース、http://sankei.jp.msn.com/vancouver2010/news/100213/oaa1002131208002-n1.htm


世界初! 本物色の恐竜

2010年02月12日 09時48分39秒 | Weblog

アンキオルニス、ギズのみんなにご挨拶して。

え? 食べていいかって? ダメに決まってるでしょ、こら!


1億5500万年前の恐竜ですけど、なんと身近な風貌。
まるで鶏の大きさになったキツツキですよね。

恐竜は化石や想像図でしか見たことないですけど、こちらはアメリカの研究チームがアンキオルニスの体表の隅々からメラノームのサンプル29個を採集し、今の鳥の羽毛と比べて昔の色の分布を特定。それを元に生存当時の本当の色に再現したものですよ。研究成果は『Science』に掲載中です。

論文を共同執筆したエール大学鳥類学者リチャード・プラム氏は、翼や足の模様は観賞用にわとりのシルバースプパングルド・ハンバーグに似てると言ってます。ご先祖様なのかも!

先月下旬『Nature』に世界で初めてカラー特定に成功した茶褐色の中華恐竜のニュースがありましたが、あれとは別物ですね。あちらは体の一部しか再現できなかったのに対し(写真はここ)、こちらはオールラウンドでマッピングできてます。

ああ、人参・じゃがいも・エシャロットと一緒に厚手の鍋でコトコト煮込んだらどんなお味になるものやら。


[National Geographic] 関連:恐竜の色は何色? | WAOサイエンス倶楽部スタッフブログ


  Jesus Diaz(原文/satomi)

(MSNデジタルライフ、http://digitallife.jp.msn.com/article/article.aspx/genreid=120/articleid=501971/


石川佳純が福原愛下し初優勝

2010年02月11日 20時39分53秒 | Weblog

 卓球のジャパントップ12が11日、東京・代々木第2体育館で行われ、女子は、16歳で全日本選手権ジュニア女子シングルス4連覇の石川佳純(ミキハウスJSC)が、福原愛(ANA)を4―1で破り、初優勝。 男子は、全日本選手権シングルス4連覇の水谷隼(明大)が、張一博(東京アート)とのフルゲームの接戦に勝ち、初めて制した。

(niftyニュース、http://news.nifty.com/cs/topics/detail/100211237216/1.htm


やっぱり効果あり?“風邪にはネギ”という言い伝え

2010年02月10日 15時49分16秒 | Weblog

昔から言い伝えられている食べ物と病気の関係。先日、その中でも代表的な「ネギは風邪にいい」がマウスを使った研究により、科学的に正しいことがわかったそうだ。発表したのは富山大大学院医学薬学研究部の林利光教授。すぐに風邪に効くというわけではなく、インフルエンザウィルスなどに対する体の備えを強化する働きがネギにはあるようだ。では、他の言い伝えはどうなんだろうか。数ある知恵袋的な食物と健康の関係、実証されてるもの、あやしいものを「食と健康」ガイド、南恵子氏に解説してもらった。

今回の発表に対して、南氏の見解はこうだ。

「私も今回のニュースには注目しました。これまでもネギは風邪にいいと言われていましたからね。今回の発表では特定の成分は報告されていませんでした。もしかすると新しい発見もあるのかもしれませんが、これまでもネギ類になどに含まれる硫化アリルが風邪の症状改善に役立つと言われていました」

ちなみに硫化アリルというのは、タマネギなどに含まれる刺激物質で、みじん切りにしたときに涙を出させる成分である。どうやって食べると効果的なのだろうか。

「ネギの白い部分に硫化アリルが多く含まれています。硫化アリルは熱に弱く水に溶けるので、あまり加熱しすぎないほうがいいですね。例えばお味噌汁ができ上がって最後にたっぷり刻んだ白ネギを入れるといいですね」

ネギ以外にも昔からの言い伝えで、風邪にいいとされる食品はいくつもある。卵酒、生姜、ニンニク、梨、りんご、ニラ、みかんなどあげればキリがない。こういった言い伝えはどのように生まれてきたのだろうか。

「昔は、医療も発達していませんでしたし、庶民がお医者さんにかかるというのも経済的にたいへんだったんですね。だから、手近にある食べ物で手当していこうというとしたんではないでしょうか」

これらは民間療法といわれているが、南氏は昔の人々がどうやって病気と食物の関係を見つけてきたのか解説する。

「あれは効いた、これは効かないという試行錯誤もあったでしょうし、動物がある物を食べるのを見て、人間にも応用してみたっていうこともあるんですよ」

今回のネギのように民間療法が正しいということが科学的に実証されたが、その他のものも鵜呑みにしても大丈夫なのだろうか?

「中には、贅沢を戒めるものや信仰的な意味のものもありますから、全てが科学的に正しいとは言えません。けれども、長い間言い伝えられてきた民間療法や食べ合わせの中には、理にかなっていて見習いたいものがたくさんあります。ただし、今回の報告ではネギの抽出物についての実験で、食べ物として食べる場合は、薬のような効き目を期待しすぎないことです」

長い歴史のなかで、科学的な考察も重ねることで、間違った言い伝えは淘汰され、有効なものが残っていく。おばあちゃんの知恵袋ではないが、年長者にこれまでの民間療法をもういちど詳しく聞いてみたくなってきた。

【All About 専門家ニュース:All About ニュース編集部】

(niftyニュース、http://news.nifty.com/cs/entame/showbizddetail/allabout-20100210-20100210-4/1.htm


ラッコも胸キュン?うれしいバレンタイン

2010年02月09日 11時31分12秒 | Weblog

 バレンタインデーを前に、大阪市港区の水族館「海遊館」で8日、ラッコ4頭にハート形の氷(大きさ30センチ、厚さ5センチ)がプレゼントされた。

 貝が好物だが、おやつに氷を食べることも。この日は食紅でピンクに着色した氷を飼育員から渡されると、おなかにのせて遊泳。前歯でかじりついたり、石でたたいたりして、ハートをすぐバラバラにした。

 計8個の氷は、オス1頭、メス3頭で仲良く2個ずつに。14日まで、毎日午後1時45分からプレゼントされる。


(niftyニュース、http://news.nifty.com/cs/domestic/societydetail/yomiuri-20100209-00170/1.htm


日本の宇宙開発はなぜ成功し続けるのか

2010年02月09日 11時11分43秒 | Weblog

ロケットの相次ぐ打ち上げ失敗など、2000年前後の日本の宇宙開発は実に厳しい状況が続いていました。ところが一転、ここ5年間は連戦連勝の成果を収めています。その背景には一体何が隠されているのでしょうか。

 ロケットの相次ぐ打ち上げ失敗など、2000年前後の日本の宇宙開発は実に厳しい状況が続いていました。ところが一転、ここ5年間は連戦連勝の成果を収めています。その背景には一体何が隠されているのでしょうか。

 

好調な日本の宇宙開発

 最近、日本の宇宙開発が好調です。宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、昨年、国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」の建設を完成させました。若田光一宇宙飛行士に続いて、現在、野口聡一宇宙飛行士がISSに長期滞在しています。また、H-IIAロケットやその能力増強型ロケットであるH-IIB試験機1号機の打ち上げも連続して成功し、それらによって打ち上げられた月周回衛星「かぐや」や温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」、宇宙ステーション補給機(HTV)技術実証機も成果を上げ、世界各国から高い評価を受けています。

 例えば、いぶきは地球温暖化の要因となる二酸化炭素やメタンガスを観測することがミッションですが、アメリカ航空宇宙局(NASA)が炭素観測衛星「OCO(Orbiting Carbon Observatory)」の打ち上げに失敗してしまった現在、温室効果ガスを観測できる世界で唯一の人工衛星であり、地球温暖化対策への貢献を国内外から期待されています。

 

失敗続きの5年間

 これらの宇宙機システムは、人類が創り出しているシステムの中で最も大規模かつ複雑なシステムのひとつであり、このように連戦連勝の成果を残すことは並大抵のことではありません。実際、過去10年間の日本の宇宙開発を振り返ると、成功続きの5年間の前には苦悩に満ちた失敗続きの5年間がありました。

 まず、1999年11月15日には、H-IIロケット8号機が第1段エンジンの突然の停止によって飛行すべき軌道をはずれ、失敗しました。年が明けて2000年2月10日には、M-Vロケット4号機が第1段ノズル破壊による速度不足によって失敗しました。その後、さまざまな原因究明や対策を行い、H-IIロケットについては後継機のH-IIAロケット試験機1号機を2001年8月29日、M-Vロケットについては2003年5月9日に5号機を打ち上げ、共に成功しました。

 ところが、2003年10月25日には環境観測技術衛星「みどり2」が打ち上げ後約10カ月で運用異常となり機能全損によって失敗、2003年11月29日にはH-IIAロケット6号機が固体ロケット分離の不具合によって予想速度が得られずに失敗、2003年12月9日には火星探査機「のぞみ」が火星軌道投入に失敗しました。

 しかし、2005年2月26日に打ち上げられたH-IIAロケット7号機以降、日本の宇宙ミッションは連続成功に転じ、現在に至るまで10機以上のロケットの打ち上げが成功し、それらのロケットやスペースシャトルで打ち上げられた人工衛星やISSなどもほぼ完璧に成功しています。

 

連続成功を支えるものとは

 なぜJAXAは失敗続きの5年間から脱却し、連続成功に転じることができたのでしょうか。

 まずは、何よりも宇宙開発に携わる関係者が、それぞれの失敗対策に全力を投じ、地道に個々の技術を向上させてきたことなしには成しえなかったでしょう。しかし、それだけではないと思います。

 わたしは、JAXAにおいて、失敗したH-IIロケット8号機を含め、H-IIおよびH-IIAロケットの開発や人工衛星およびISSに搭載するソフトウェアの検証などに従事してきました。新人のころには、上司にあたるプロジェクトマネジャーから「ロケットを構成する数十万点の部品の質をそろえるのは“ムカデ競走”と同じ。飛びぬけて頑強な部品はいらないが、弱い部品があってはいけない。すべての部品が高い体力で足並みをそろえられるよう常に考えなさい」と教えられました。これらの経験から言っても、宇宙機システムのような大規模・複雑システムの開発は、それにかかわるヒトやモノの規模が大きく、組織体制や開発プロセスの違いがその成否に大きく影響します。

 実際、JAXAは2005年4月に「ミッションサクセスのための開発業務改革実施方針」を公開し、業務改革の1つとして、ミッションの成功に向けたシステムズ・エンジニアリングを積極的に取り入れ、その体制強化を目的とした組織や開発プロセスの改正、手法の開発や教育体系の整備を行いました。組織トップのコミットメントによるこの改革が現在までの日本における宇宙開発の連続成功の大きな要因になっていると考えています。

 

日本のSEと世界のSE

 ここでいうシステムズ・エンジニアリングとはどのようなものでしょうか。英語ではSystems Engineeringであり、宇宙分野では「SE」と略します。一般に日本でSEというと、対象とするシステムは情報システムであり、その設計や開発のプロジェクト管理などを行う業務を指すことが多いです。例えば、「彼はSEをやっています」という言葉には「彼はIT業界で働いている方です」という意味が含まれているように思います。

 それに対し、世界的なシステムエンジニアリングの国際団体であるINCOSE(International Council on Systems Engineering)によると、システムとは「多くの要素や部品が相互に絡み合って定義された目的を成し遂げるためのものであり、ハードウェア、ソフトウェア、人、情報、技術、設備、サービスおよびその他の要素を含む」と定義されています。つまり、情報システムのみが対象ではなく、宇宙航空システムや発電システムといった技術システムから、金融システムや行政システムのような社会システムも含まれます。

 また、システムズ・エンジニアリングとは、「システムを成功裏に実現するための複数の分野(ディシプリン)にまたがるアプローチおよび手段」と定義されています。本連載においてはINCOSEの定義を採用します。

 

システムズ・エンジニアリングはなぜ必要か?

 では、システムズ・エンジニアリングはなぜ必要なのでしょうか。

 大規模・複雑システムをつくる場合、そのシステムには数多くのステークホルダーが存在します。システムズ・エンジニアは、システムズ・エンジニアリングによってステークホルダーすべての利害関係を明らかにし、それぞれの視点に立って全体最適化を図りながら顧客や利用者が望んでいるシステムを実現できます。

 例えば、顧客や利用者が真に必要としているシステムを明確にし、システムを提供する組織が望む品質、コスト、納期のバランスを取り、システム創出に従事する各個人が行うべきそれぞれの手順と全体像を示すことができるという点で、システムズ・エンジニアリングは有用です。オーケストラの指揮者の役目を「聴衆の聞きたい音楽をつくり出すために、決められた数の演奏者と限られた時間の範囲内で、各演奏者の能力を最大限に引き出すこと」とした場合、システムズ・エンジニアは、必要とするシステムをつくり出すための指揮者の役目を担っているといえるでしょう。

 システムズ・エンジニアリングは40年以上の歴史があります。世界初のシステムズ・エンジニアリングの標準は1969年に米国が空軍向けに制定したMIL-STD-499であり、同時期に行われていた人類初の月への有人宇宙飛行計画「アポロ計画」はシステムズ・エンジニアリングによって成功したといわれています。システム開発全体を複数の段階に分け、各段階で審査を行って次に進む「段階的プロジェクト計画」方式などはアポロ計画で確立され、今でもほぼ同様の方式が世界中の宇宙ミッションに適用されています。米国では、システムズ・エンジニアリングに沿った教育がマサチューセッツ工科大学(MIT)、スタンフォード大学、海軍大学院、空軍工科大学などおよそ80校以上の研究教育機関で体系的、実践的に行われています。

 

日本初のシステムデザイン・マネジメント教育

 慶應義塾大学は2008年に独立大学院である「システムデザイン・マネジメント研究科(SDM研究科)」を開設しました。ここでいうシステムデザインは、「システムの価値、目的、機能、構築、運営、利害関係などあらゆる要因を将来に渡る予測も含めて創造的に考え、総合的にバランスさせ、具体的な姿にすること」を意味し、システムマネジメントは、「その実現のために多様な視点から適切な目標を立て、環境の変化や人間とシステムの関係を含むさまざまな要因を調整し、目的達成に必要なあらゆる活動を整合的に進めること」を意味します。

 システムデザイン・マネジメント学は、あらゆる大規模・複雑システムを創造的にデザインし、確実にマネジメントするための学問体系であり、SDM研究科はその能力を持つ人材の育成を行っています。

 この大学院は、システムズ・エンジニアリングを本格的に扱う日本で初めての研究教育機関で、学生の6割が官公庁、メーカー、通信、金融、マスコミ、法曹、医療、ベンチャーなどさまざまな分野での実務経験者であり、2割が留学生であり、教員のほぼ全員がビジネスや開発の現場経験者であることも特徴です。

 グローバル化や地球温暖化、少子高齢化などによって、明治維新に匹敵するパラダイムシフトが起こっている現在、SDM研究科では学生や教員が実社会の課題を持ち込み、相互に学び、教え合う「半学半教」の精神で課題解決に取り組み、国内外のさまざまな組織と連携しつつ、その成果を社会に還元しています。例えば、昨年末のアラブ首長国における原子力発電システムの国際入札において、個別の製品の性能を売り込んだ日本企業が、人材育成やシステム保守など顧客の需要を把握してシステム全体を売り込んだ韓国に負けてしまったことなどは、システムデザイン・マネジメントに関する研究教育の必要性を示す好例です。

 また、原子力発電システムや宇宙航空システムのみならず、バリアフリーシステムや人体システム、アライアンスシステムなども、多くのものとの相互関係の中で機能するという意味では、大規模・複雑システムであり、システムデザイン・マネジメントによる課題解決の対象です。

 次回からは、システムズ・エンジニアリングをベースにしたシステムデザイン・マネジメントについて紹介するとともに、システムデザイン・マネジメントの手法を取り入れる必要性について、身近な具体例などを用いながら考えていきます。
【神武直彦(慶應義塾大学)】

(ITmedia エグゼクティブ)


(MSNデジタルライフ、http://digitallife.jp.msn.com/article/article.aspx/genreid=105/articleid=497458/


協会にドロを塗っても功労金はもらえる

2010年02月09日 10時52分43秒 | Weblog

 ニット帽にTシャツ、Gジャンスタイル。朝青龍が黒ずくめのラフなスタイルで、ホノルルの空港に現れたという。「またそんな格好で」と、つい反射的にまゆをひそめてしまったが、引退してもう元のつく横綱。1人の民間人として、どんな格好でどこへ行こうと勝手で、常夏の島でせいぜい11年間の疲れを癒やすことだ。

 その元朝青龍に払われる特別功労金が取りざたされている。歴代3位の25回優勝で、功労金は過去最高額の貴乃花の1億3000万円を上回るのではという見方もあった。しかし、協会は10日の理事会で泥酔暴行問題について調査委員会の報告を受けて査定し、大幅減額もあるという。

 それは当然のことで退職金にあたる養老金などは約3450万円という。4日の理事会での処分は事実上の解雇だったが、自ら引退の道を選ばせたのだから、退職金はせめてもの“武士の情け”だ。その上、泥酔暴行問題での虚偽報告で、協会に赤恥をかかせた横綱に功労金など払う必要があるのだろうか。

 4日は理事会とは別に横綱審議委員会が開かれ、横審設置60年にして初めて引退勧告を決議した。理事会に報告する前に朝青龍が引退届を出したため日の目を見なかったが、協会が世論の代表でもある横審の勧告をどれほど重く受け止めているのか。もし、形式にとらわれて多額の功労金を払えば横審の存在意義すら否定することになる。

 協会にドロを塗っても功労金はもらえるという前例をつくるべきではない。世間を騒がせた責任も役員待遇から2階級降格させた師匠高砂親方一人に押しつけず、協会全体の責任として理事クラスも減給などでエリを正す姿勢を見せるべきではないのか。
(今村忠)

(MSN産経ニュース、http://sankei.jp.msn.com/sports/martialarts/100208/mrt1002082335006-n1.htm


貧困の泥沼にはまる女たち

2010年02月08日 20時58分36秒 | Weblog

 給与が最低賃金を満たしていない労働者の8割は女性――厚生労働省の調査で、こんな事実が浮かび上がった。

「主婦のパートなら低賃金でも大丈夫だろう」

 かつての“常識”が今や、独身女性やシングルマザーを脅かしている。

 家庭の安全地帯で生きられない女性たちが足を踏み入れるのは、文字どおりの“無法地帯”。一歩踏み外せば、貧困の奈落に墜落しかねない状態だ。

 崖っぷちギリギリを行く女性たちの実情について、現場に聞いてみた。

「精神的に不安定になって心療内科に通っている子が多いんです。2人に1人くらいはいるんじゃないかな」

 キャバクラで働くある20代女性はこう打ち明ける。

 彼女たちを脅かしているもの――それは、店から持たされる携帯電話だ。

「みんな昼夜を問わず、ひっきりなしにメールの着信をチェックするんです。毎日自分を指名してくれるお客様をちゃんと確保してノルマをこなさないと、店に罰金を取られてしまいますから。1日分の給料がとんでしまう、なんていうケースも多々あります。だから、自腹を切って同伴のお客様をつかまえる子も多いですね。同伴前にどこかで夕食をおごって、お店の飲食代、指名料なども全部自分が持つわけです」

「楽して高給」

 そんなイメージのあるキャバクラ嬢たち。今や少女たちの憧れの職業でもある。アイドル並みの人気を誇るテレビタレントがいたり、会話術に学ぶ書籍が出版されるなど、注目度は高い。だが、華やかなのは表側だけ。実態はかなりシビアだ。

 新人の時給はだいたい1500~2000円といったところ。その後、指名の数に応じて時給はアップしていく。だが、店の売り上げが下がればそれに応じて時給も下がることが多く、収入は必ずしも安定しない。

 ヘアメイク代として毎日1500~2000円程度を徴収されるうえ、衣装代も自腹。中には数千円の激安ドレスでしのぐキャバクラ嬢もいるが、同じ服を続けて着ていると、店側から注意されてしまう。

(続きはダイヤモンドオンラインで)
(niftyニュース、http://news.nifty.com/cs/magazine/detail/diamond-20100208-08/2.htm


日本の中高年自殺が多い理由

2010年02月08日 16時46分37秒 | Weblog

警察庁の発表によると、09年の自殺者数は3万2753人と12年連続で年間3万人を超えたという。たしかに、日本は自殺者数が多いと聞くが、この数字は国際的に見てどのくらい多いのだろう?

WHOによると、人口10万人ごとの自殺率の上位10カ国にベラルーシ、ロシア連邦、ハンガリー、ウクライナなどの旧ソビエト連邦諸国や旧ソ衛星国が名を連ねている中、6番目に日本の名前が挙がっている。日本の自殺率が高い背景について、自殺問題に詳しい作家の江上剛氏はこう語る。

「日本の自殺は、他国に比べて中高年男性が多いんです。うつ病を発症しやすい年齢でもあるし、リーマンブラザーズ破たん以降の不安定な経済による事業の失敗や業務への喪失感に加え、責任を1人で抱え込んでしまうからかもしれません」

それでは、ランキング上位を旧ソ連諸国が占めているのはなぜなのか? 防衛医学研究センター行動科学研究部門の高橋祥友教授に伺った。

「日本より上位の国々は、社会変動が自殺率に直接影響しています。91年のソ連の崩壊によって独立した国々、特にバルト3国は独立当初、未来に対する希望が生まれ自殺率が低下しました。しかし、期待していたような変化はなく、夢が絶望へと変わったことで、自殺率が一転して上昇してしまったのです。またアフリカやアジアの場合は、WHOに自殺に関するデータを提出していない国も多い。特に飢餓や感染症などで多くの人たちが死亡する国では、自殺にまで関心を払う余裕がないんです。 ほかにも、中東の国々では、イスラム教の経典コーランに自殺の禁止を明記した項目があるため、自殺率が低いともいわれています」

先進国の中でいえば、アメリカやフランスは日本の半分弱。イタリアやイギリスは4分の1程度の自殺率だという。やはり、お国柄が違うとはいえ、日本の自殺率は群を抜いて高いと言わざるを得ないようです。
(古瀬絵理/フリーアナウンサー)
(R25編集部)

(niftyニュース、http://news.nifty.com/cs/headline/detail/r25-00001286/1.htm