名古屋の伏見にあるキャノンギャラリーへ写真展を見にゆきました。
野町和嘉氏の「Under Ethiopian Skies」
エチオピアの風土や生活、風習を取材したもので、写真の内容は良かったのですが、気になるのはこのサブタイトルが「EOS-1D X, EOS 5D Mark III x PIXUS PRO-1 特別企画」となっているところ。
つまり写真の入力から出力まで、すべてキヤノンでまかなってますよ、と言っているわけです。
いきおい作品の仕上がりまで注意深くチェックしてしまうわけですが、プリントは全体的になんだかデジタル臭くて、私は好きになれませんでした。
輪郭強調が強すぎるかんじで、少し不自然。「デジタルもここまで来たか・・・」という感嘆句にはまったく届かない仕上がりでした。(個人の感想です)
でもモノクロは雰囲気良かったですよ。
それからお隣のショールームには EOS-1D X のデモ機が置いてあって、自由に触ることができました。
「試作機ですので、画像データのお持ち帰りはご遠慮ください」というようなことが書いてあるタグがついていて、なんだかイイモノ触らせてもらった感満点で、得した気分。
そしてキヤノンギャラリーから 1 ブロック下がったところにある富士フィルムフォトサロン名古屋へ。
今ここでは名古屋ハッセルブラッドフォトクラブ写真展が開催されています。
ハッセルブラッド並びにカールツァイスレンズをこよなく愛する方々、つまりはお金持ち写真クラブの作品展ですね。
講師あるいはリーダー格と思しき方の作品は、さすがに立派なものですが、ハッセルで撮ったというだけの初心者級の作品も多く、まあその他多くのアマチュア写真クラブと同程度といった印象でした。
不思議だったのは、ハッセルと言えば中判カメラなのに、中判らしいシャープネス、解像度、粒状性、豊富なトーンや空気感などをまったく感じなかったこと。これは全作品共通のことでした。いつも感じる「中判はやっぱりいいなあ」どころか、これなら自分の K-5 でも張り合えるのでは、と思ってしまうほど。(個人の感想です)
ツァイスの良さも感じられませんでした。(個人の感想です)
どうしたんでしょう?なにかプリント時に問題があったのでしょうか?
PENTAX Q
02STANDARD ZOOM
今日の二つの写真展を見て思ったのは、K-5 が 5D Mark III や、ハッセルと十分渡り合える性能を持っているのではないかということ。
Mark III のプリントは、残念ながら私の好みではありませんでしたが、それを差し引いても、K-5 のプリントと圧倒的な差を感じることはありませんでした。
もちろん極限的な性能では両者に及ばないこともあるのでしょうが、全紙程度のプリントならそれほど差はないのかも・・・
・・・とはいうもののやっぱり気になる Mark III 、触ってみたい D800 (デモ機さえありませんからね)。