スエードの革靴を洗った

靴は古いDr.Marten。
いつ買ったかも覚えていない。
もしかしたら10年くらい経ってるかもしれない。
安かったからすぐに壊れると思ったら，
意外と頑丈で，かつ履き心地もよい（異常に重たいけど）。
ぶっちゃけ，捨ててもよかったので，試しに洗ってみた。

今回は，表面の汚れをふき取るのではなく，本当に丸洗いした。
本体へ洗剤を古ハブラシで塗りこんで，さらに洗剤溶液へ一晩つけ置き。
そして，すすぐこと四回，乾燥すること一晩。
金曜の深夜から日曜の午前中まで，これにかかりきり（笑）。

乾燥時には，生乾きを防ぐため，
除湿機の風には直接あてないようにし，
そして乾燥途中，スクワランオイルをティッシュに含ませ，
文字通り，叩き込んだ。
最初はスプレーでオイルを噴霧したのだが，
これが意外と粒が粗くて失敗。斑になってかなり慌てたね。

スエードなので，毛羽立ちがつぶれては元も子もない。
しかし洗えばつぶれることはわかっている。
一度つぶしたそれを，いかに復活させるか。
ということで，完璧に乾燥させた後，紙やすり（800番）をあててみた。

縦にかけ，横にかけ，斜めにかけ，削り跡を徹底的になくす。
問題は縫い目だったな。
縫い糸を削るわけにはいかないから，どうしてもそこだけ色が違う。
番手をかえて，徐々に細かくしていけば，もっときれいになるかも。

おっと，その前に消しゴムで汚れ落としを試みたことも書いておこう。
スエードラバーの素材が天然ゴム100％だからイケると思ったんだけど，
でも，これはあまり効果がなかった。

とりあえず，汚れが落ちて，シワが薄くなった。
時間はかかったが，個人的には大満足。
だけど，手間の割には効果が少ないな。
写真もあるけど，残念ながら光線の具合が違うので，
単純比較できる代物じゃない。
気が向いたら，写真だけ載せよう。

さすがに10年分すべての汚れはとれなかったね。
大切な靴は，日頃のメンテが大事ってことだ。
でも，本当にきれいにしたいなら，洗う以外に方法はないと思う。
匂いもとれてすっきりさっぱり。
洗濯は，楽しい。