いい本だ。とても,いい本なんだけど,
ある程度の経済への理解がないと,読みにくいと思う。
正直,私には,一読してわからないところがあった。
時系列に沿い,歴史的にアプローチしている点が,素人にはありがたい。
“ある程度の経済への理解”というのをどう考えるか,
難解さを補足する書籍として何を挙げるべきか,
そこのところで実に悩む。ま,それはともかくとして。
実は,恥ずかしいことに,
サブプライムローンに関する本を,今回初めて読んだ。
前知識は多少あったけど,それがすっきりとまとまったね。
CDOとかCDSとか,少しだけ仕組みがわかった。
いやはや,実に壮大なババ抜きですなあ。
欧州が米国と歩調を合わせることをしぶるのも,少しわかる。
要するに,一連の騒動は,
米国による自作自演のネズミ講じゃねえの?て感じ。
ていうか,資本主義の本質がネズミ講なんだな。
米国がそれを精製して極めちゃった。
資本主義=ネズミ講=単発的なバブルの発生。
勘違いでもいいの。私がそう思ったんだから。
著者が最も主張したいのは,たぶん二つだ。
新自由主義は終わったということと,
投資で稼ぐビジネスモデルが終わったということ。
ざっくりまとめると,世界経済の中でも,
米国の先行きは特に暗いってことだと思う。
筆者は,米国の不況は,5年は続くという。
実質住宅価格をベースにした展開は,かなり説得力がある。
5年続くということは,その間,新興国経済も不安定に推移する。
正直,これは私の勘よりも長い。
だとすると,ちと困ったことになるな,というのが本音だ。
正直,タイトルは扇情的すぎるかな。
読むかぎり,金融システムが崩壊することはないと思った。
相当な危機にさらされていることは確実だけど,
システム自体はそれほど激しく揺るがないと思う。
最近の日本で流行っている,
“資本主義はもう終わった”という言説を,私は信じない。
ただし,この不安定さと,それに伴う激動,これは20年は続くと思う。
それがどういう形に落ち着くかは,たぶん誰にもわからない。
すなわち,投資の世界は今後,さらに不透明さを増し,
生き抜くのはどんどん難しくなっていく。
お金を運用してお金を殖やすという,
そういう考え方自体がもう古いのかもしれない。
今後,市場としてまともな動きをするのは,
商品とゴールドくらいかも,という気がしている。
そんなことをつらつらと考えさせられた。
★★★★☆。
ある程度の経済への理解がないと,読みにくいと思う。
正直,私には,一読してわからないところがあった。
時系列に沿い,歴史的にアプローチしている点が,素人にはありがたい。
“ある程度の経済への理解”というのをどう考えるか,
難解さを補足する書籍として何を挙げるべきか,
そこのところで実に悩む。ま,それはともかくとして。
実は,恥ずかしいことに,
サブプライムローンに関する本を,今回初めて読んだ。
前知識は多少あったけど,それがすっきりとまとまったね。
CDOとかCDSとか,少しだけ仕組みがわかった。
いやはや,実に壮大なババ抜きですなあ。
欧州が米国と歩調を合わせることをしぶるのも,少しわかる。
要するに,一連の騒動は,
米国による自作自演のネズミ講じゃねえの?て感じ。
ていうか,資本主義の本質がネズミ講なんだな。
米国がそれを精製して極めちゃった。
資本主義=ネズミ講=単発的なバブルの発生。
勘違いでもいいの。私がそう思ったんだから。
著者が最も主張したいのは,たぶん二つだ。
新自由主義は終わったということと,
投資で稼ぐビジネスモデルが終わったということ。
ざっくりまとめると,世界経済の中でも,
米国の先行きは特に暗いってことだと思う。
筆者は,米国の不況は,5年は続くという。
実質住宅価格をベースにした展開は,かなり説得力がある。
5年続くということは,その間,新興国経済も不安定に推移する。
正直,これは私の勘よりも長い。
だとすると,ちと困ったことになるな,というのが本音だ。
正直,タイトルは扇情的すぎるかな。
読むかぎり,金融システムが崩壊することはないと思った。
相当な危機にさらされていることは確実だけど,
システム自体はそれほど激しく揺るがないと思う。
最近の日本で流行っている,
“資本主義はもう終わった”という言説を,私は信じない。
ただし,この不安定さと,それに伴う激動,これは20年は続くと思う。
それがどういう形に落ち着くかは,たぶん誰にもわからない。
すなわち,投資の世界は今後,さらに不透明さを増し,
生き抜くのはどんどん難しくなっていく。
お金を運用してお金を殖やすという,
そういう考え方自体がもう古いのかもしれない。
今後,市場としてまともな動きをするのは,
商品とゴールドくらいかも,という気がしている。
そんなことをつらつらと考えさせられた。
★★★★☆。