どうでもいい日記

なんとなく、政治や経済、英語のことなど。
夢は海外移住…か?

爆笑問題+遠藤秀紀「人間は失敗作である」読了

2008年11月30日 22時17分47秒 | 読書
遠藤先生は動物を解剖されてる方で,
骨格等から進化の過程を解明されてる方。
いわゆる“比較解剖学”の権威。著書もけっこうある。

正直,あまり期待してなかったのだが(失礼),
予想外に面白かった。買って損はなかったと思う。
後半,本筋から大幅に逸れて,
基礎科学に対する日本政府への批判に終始してるんだけど,
それすらも面白かった。とても熱い人だ。

科学と技術は違う,という点。
動物園は遊園地ではなく教育機関である,という点。
どちらも理解できる。なるほどなぁと思った。

たぶん,技術は基礎科学の積み重ねから生まれる。
観察結果・基礎研究の地道な累積が文化の厚みとなるわけで,
先生の主張通り,この部分,日本は明らかに遅れてるんだろうな。
カネにならない基礎科学に予算がつかないであろうことは,
昨今の財政事情や,行政改革の方針から容易に想像できる。
それじゃあ新しい技術は生まれないと。うん。納得。

動物園については,
まず,子供のものだという意識を変えるべきなんだよね。
子供にわからなくてもいいのよ。
読んでオオッそうであったかと,大人が驚けるような研究結果,
それを,わかりやすく大量に提供してほしい。
多少理屈っぽくてもいいから,
大人が楽しめる知的エンターテイメントであってほしいな。

人間が異端の動物であるということ,
これは,普通の人なら誰でも思ってることだろう。
脳の大きさ,その進化の速さ,二足歩行による異形,
改めて指摘されると,確かにそうだよねと。

人類はネオテニーだという説を思い出したな。
ネオテニーを訳すと,幼形成熟?
つまり人類は,子供を産める毛のないサル,ってことだ。
だからどうしたと言われれば元も子もないが,
たぶんそこに,人類の進化の秘密が潜んでる。

先生いわく,人類にはもう進化の余地はないとおっしゃる。
ある意味,とても悲観的な結論なのだが,ま,そりゃそうかなと思う。
これ以上の脳の容量増には,体の方が構造的に耐えられない。
理性で御すには,得られた脳みそ(:知性)が過大,ということもある。

人類は将来的に,脳に機械的な補助装置を内蔵し,
記憶量増大や処理速度向上を機械にサポートさせる,
そういう形で進化していくのではないかという先生の見解は,
まさに士郎正宗の世界そのものだ。
SFと,学者の未来予測が合致するのが面白い。

未来の人間は,自身の体に,どんな進化の痕跡を見出すんだろう。
シリコンを摂取しないと生きていけない体になってたりしてな。

この本は面白いです。★★★★☆。

米ドルは基軸通貨の座から降りるか?

2008年11月30日 14時52分10秒 | その他雑考
お願いだから,USBメモリをメモリースティックと呼ぶのはやめてくれ。

例によって,週末集中更新中。
土曜日になるとアクセス数が少し上がる。
皆さん,わかってらっしゃいますな。

かなり旧聞に属することではあるが,
どうやら,中国の農地の私有化が決定したご様子。
これ,かなり重要な話だと思うんだけど,
日本の大手新聞で掘り下げられてたかどうか,私は知らない。
(たぶん知らないのは私だけだろうな)
要は,農村部の労働力=農村部固定,という図式が崩れて,
本当に自由な,13億人の労働力市場ができるってことでしょう。
加えて,土地を担保に資金が動き出せば,たぶんすんごいコトになる。
中国株は買いです。ていうか,お金があったら欲しい。

もちろん,これがすぐによい方向に作用するとは思わない。
むしろ,一時的に中国の農村問題は悪化するかもしれない。
彼らの抱える問題は,経済問題じゃなくて政治問題だし。
もし農民が資金を得たとき,彼らは何を欲しがるんだろうね。
もしかして,武器かな?
中国のコピー品が人民解放軍を苦しめる日がきたりして。
…ちょっと,自己規制枠をはみだしたかも。

しかしここまでくると,共産党の存在は,冷戦の亡霊っつうか,
ほとんど冗談みたいなもんだな。
政治形態以外は資本主義国とほぼ同一。
武器としての“経済”の使い方なんて,日本以上に上手じゃん。
もし民主化したら,日本は一気に食われちまうかもしれん。
まあ,あまり考えたくない話だけど。

さて。も一つ面白い話が,中ロの間で取り交わされてる。
中ロ間の輸出入代金を,人民元とルーブルでやりましょう,てヤツ。
今までは米ドル介してやってたのを,米ドルやめましょうと。
金額的には大したことないけど,この衝撃はじわっと効いてくるはず。
この動きが世界に波及すれば,米ドルのニーズがガクンと落ちる。
つまり,米ドルの価値が下落するわけだ。

その一方で,先日の日中首脳会談では,
ドルの基軸通貨体制を維持しましょう,てな声明をだしている。
ここまで二枚舌だと笑ってしまう。
日本と中国は,米ドルと米国債を山ほど抱えている。
米ドルが下落するとどちらも大損するわけだが,
中国の場合,一体どちらが本音なのかねえ。
まあ,彼らの場合,うまいこと売り抜けるんだろうな。

いいタイミングで弱いところにつけこむのは,さすが中ロだと思うね。
具体的な対抗策を打ち出せないところに,
米国の凋落傾向の明確化が見て取れる。
米ドルの下落が急激か緩慢か。
相変わらずそれはわからんが,方向は決定したようなもんだ。

とは書いてみたものの,
どうも,米ドルの基軸通貨としての機能が低下しているとは思えないんだなあ。
米ドル/円しか見てないとわからないだろうけど,
米ドルの,他通貨に対する価値は下がっていない。
米ドルより強いのは日本円くらいのもので,
ユロドル,豪ドル/米ドルともに,ずっと弱いまま推移している。
今回の金融危機では,むしろユーロの基軸通貨としての価値,
それが大きく揺らいだ気がする。

基軸通貨としての米ドルのパワーは,日々実感している。
ASEANや中国の会社との決済は,ほとんど米ドルだ。
たまにこっちで現地通貨(バーツとかね)に替える時もあるらしいけど,
手数料が高くて,とても日々やってられるもんじゃない。
逆に言うと,手数料さえ安けりゃ米ドルじゃなくてもいいわけだが,
当然,手数料てのは流通量で決まるんだろうな。よくわからんけど。

ボーッと仕事してる間にも,世界は動いてる。
特に,経済を巡る政治の動きは,こんな時だからこそめまぐるしい。
今後10年,世界経済の勢力地図は,
現時点では想像もできない形に変わる気がする。
なぜあの時に気づかなかったんだと,
あの時のあれがこうなるきっかけだったのかと,
将来,そう思うような事象が今,進行している気がするんだ。
日本の政局なんか嘲笑ってる場合じゃないぞお。

爆笑問題+福岡伸一「生物が生物である理由」読了

2008年11月30日 14時26分48秒 | 読書
福岡先生は,ベストセラー「生物と無生物のあいだ」の著者。
いずれは読んでみたい本なのだが,
本丸を読む前に,肩慣らしとして読んでみた。

たぶん,分子生物学入門講座ってこんな感じなんだろうな。
学問が,入門 → 基礎 → 応用,という過程を経るのだとすれば,
基礎までもいってない気がする。

内容は,高校で生物をやった人なら誰でも理解できるはず。
まあ,だからと言って,買って損したというレベルじゃない。
いろいろと思い出すことが多くて,よい刺激になった。
内容についてはあまり触れたくないかな。
正直,ほとんど記憶に残ってないから(笑)。

人間の体が分子レベルで入れ替わってるという視点は,面白いね。
細胞レベルじゃなくて,分子レベルなんだよと。
知ってたけど,改めて書かれると,あぁそうだったなぁと。

例えばですね,こういうの考えたことないっすか?
人間,30年も生きてりゃ相当な量の分子が体を通過していってるわけです。
つまり,アナタの体を通過した分子が,食物連鎖を通じて,
今現在,私の体の一部に組み込まれている可能性,
これは確率的にかなり高いはずなのです。特に水分子あたりはね。

これを敷衍すると,過去の偉人とされる方々の体を組成していた分子,
あるいは,死んだ友人の体を組成していた分子,
これが私の体に相当量,組み込まれているはずで,
つまり,彼らは分子レベルでは死んでないんじゃないかと。

もし分子レベルで記憶が保持されるのであれば(んなことありえないが),
人類は少しずつでも賢くなれるんじゃないか,と思ったこともある。
愚かさも分子レベルで遺伝されるから,賢くはなれないんだけど(笑)。
そういうメチャクチャな夢想,思い出しちゃったなあ。

学問のよいところは,大局的な視点を得られるところだと思う。
学問の世界を覗きこんで,日頃の悩みが小さいことだと思えたら,
それはものすごくいい体験だ。
というか,今の私にとって,読書の成否の判断はそこだけ。

小説でも似たような体験はできるけど,
いつからか私は,虚構の世界に没頭できなくなってしまった。
フィクションじゃダメっつうのは,なんだか悲しい。
想像力の減退を感じるね。

以上のような感想を持てたということで,
この本はなかなかよかった。★★★☆☆。

「立ち上がれ日本人」読了

2008年11月30日 13時17分33秒 | 読書
マレーシアの元首相,マハティール氏の著作。
新書でこの手の本が出てるのはめずらしいので,買ってみた。

一読,氏の対中国観に疑問を持った。
私の感覚とは,大きくかけ離れている。
ちょっと,楽観的すぎるかなと。

氏は,中国は戦後,領土を拡大していないと書いているけれど,
フィリピンの例を忘れていると思う。
中国は,米軍の影響力の低下と同時に,
フィリピンから南沙諸島をかすめとった。

また,氏は領土問題のほとんどが経済問題だと言うが,
東シナ海の中国の所業は盗掘レベルであって,
日本国民としては,これを経済問題だとすることに心理的抵抗が大きい。
領有権を明確にする話と,共同開発区域とする話とは別物だろう。
地政学的にみて,日本は明らかに中国の脅威にさらされている。
その事実を軽視しすぎている印象を受けた。

もう一つ,私の感覚との大きな相違点は,
アジア共同体と,アジア共通通貨の創設を推奨していること。
これはまだ早すぎる。
米国の国力低下と,日本の自立への方向性が明らかになるまで,
つまりは,日米同盟がどう変化していくか見極められるまで,
日本として,話を俎上に乗せるのはやめた方がいいと私は思う。

その他については,大筋で意見は同一。
高級品の生産に絞り込み,いわゆるセレブをターゲットとする,
その国家戦略は,わが意を得たりという感じ。

いっそ,マハティール氏を外務大臣に迎えたい(笑)。
年俸1億円くらいでどうだろう。安い買い物だと思う。
優しく穏やかな口調で毒を吐く。私が思い描く,理想の政治家像だ。
氏のような方が首相であったマレーシアがうらやましい。
これが本音。★★★☆☆。

ざっと概観

2008年11月24日 15時08分22秒 | 海外投資
円高の小波がきて,釣り針の先に,魚がかすって行った。
悔しいのなんの。ほんの数銭の世界ですよ。
そこに魚が見えてるっちゅうねん。
逆に言えば,いいところに指してるってことなんだろうねえ。
こういうギャンブル的な楽しみ方もできるけど,王道ではない。
自覚はありますよ。ええ。

オバマ政権の陣容がぼちぼち明らかになってきた。
嫁と協議の結果,オバマの日本語表記は「ォバーマ」に決定。
ちなみに,クリントンの日本語表記は「クントゥン」。
けっこう真面目に考えたんだけど。ダメ?

某超有名メルマガから引用すると,
今後6ヶ月の間に,以下のどこかで軍事衝突が起こる可能性が高い。
現実的なのは,やっぱ1.と2.あたりですかね。

1.イラン戦争
2.第二次グルジア戦争
3.東欧MD問題=キューバ危機
4.ウクライナ vs ロシアの戦争
5.朝鮮半島
6.パキスタン
7.シリア

ま,戦争がどこで起ころうが,正直,あまり関係ない。
その結果として何が導かれるか。それが問題。
それについては,ぼちぼち考察を重ねるとして。

ォバーマ政権の陣容から推測されるのは,

1.親イスラエル
2.親中国
3.反ロシア
4.反イラン

結果として,アフガンは拡大。イラクは縮小。
そういう推測が成り立ちそうな感じ。

米国の経済が回復するには,5年以上かかるとみた。
GMは破産でほぼ決まりでしょう。
シティがどうなるかわからんが,個人的にも非常に気になる。
欧州は,早ければ来年後半。日本はジリ貧。
個人投資家が打てる手は,かなり限られてきた感じ。

さて,政治の逆襲が始まるのかな?
もうちょい手駒が揃わないと,シナリオは描けないな。

モノポリーに例えると,

2008年11月17日 21時37分51秒 | 海外投資
たぶん,世界経済は今,
複数の通貨が流通するモノポリーになろうとしているんだな。

今までは,一人のジャイアンが印刷機を持ってた。
今は,プレイヤーが各々,自分が持ってる印刷機を使い,
自分が発行する紙幣で取引しようとしている。

なぜそうなったかと言えば,
おそらく,軍事力と経済力が均衡してきた結果だろう。
そういう漠然とした答えしか,思いつかない。

カネと力を持った新規プレイヤーがどんどん入ってきている。
軍事力を背景に,自分の発行する紙幣の受け取りをゴリ押しする。
本当にヤバくなったら,たぶんゲーム盤をひっくり返そうとする。
そういう連中が参加してきてるわけだ。

今までは,米国のゲームだった。
流通紙幣(:基軸通貨)を握る者は,ゲームを制したも同然。
カネが足りなきゃ印刷すればいいんだから,そりゃ最強だ。
ついでに,というか,それゆえに,米国は軍事力も備えてた。
ルールを守らない連中に制裁を加えることができた。

でも,そういう状況は,変わろうとしている。
米国主導のゲームに参加してりゃいいという時代は終わりつつある。
米国にはもう,ルールを決める力もなければ,
他のプレイヤーにルールを守らせる力もないんだ。

外交というのは,どんなルールでゲームをするか,それを決める争いだ。
その争いは,軍事力と経済力で勝敗が決定する。
今後は,国益むき出しの主導権争いが展開するだろう。
軍事力が背景にない通貨は,流通範囲が狭まり,下落していくはずだ。

そういう意味では,日本円の将来は暗いと言わざるをえない。
日本円での支払いに応じてくれる国を増やすには,
一定の経済規模を保ち続けることと,軍事力を保持すること。
たぶん,この二つが必要になる。

この状況が進展した結果は,ほぼ見えている。
混沌。カオス。それしかない。
世界はたぶん,そういう方向に向かっている。
世界は,弱肉強食の時代へと逆行しているんだ。
それに気づかずに手を打たないと,いつか痛い目に遭うかもしれない。
その時に泣いても,もう遅い。

前航空幕僚長の一件

2008年11月16日 09時27分35秒 | その他雑考
どーも。週末集中更新中です。
あちこち覗いて,ようやく人並みの情報量を得られたかなと。
整理するためにも,じゃんじゃかエントリぶちかましてみる。

前航空幕僚長の一件。
話は出尽くした感があるけれども,
この騒動は,論点の曖昧さが,とても面白かった。
ちいとばかし長くなるんで,お暇な方だけお付き合いください。

論点を整理すると,
1.氏の論の正否
2.氏の立場でそのような論をぶち上げたことの正否
まずこの二つがある。

これらに加え,さらに論点は増える。
3.文民統制のあり方
4.文民統制と言論の自由の矛盾
5.マスコミ報道のあり方
まあ,おおよそこんなところだろうか。

てなことを踏まえ,思ったことをつらつらと。

氏の論の正否については,
これは個々人は判断すべきものと考える。
個人的には,全面的に賛同できるけど,
まあ,主流ではないわな。

しかし,氏の立場を考慮すると,これは難しい。
政府見解との齟齬があることは明白で,
軍人と行政官との間に,歴史認識に関する溝がある。
これは,文民統制の観点から問題になって当然だろう。
個人的には,いわゆる“村山談話”こそカスだと思うけれど,
それはそれとして,公にしちゃダメな話だったのかなと。

氏は国会で言論の自由をぶち上げたけど,
優先されるべきは文民統制だと私は思うね。
たとえ思っていても,公人として言ってはいけないコトがある。
頭の中で思っているだけなら問題にはならない。
退職後に論文を発表すればよかったんだ。

しかし,氏も大人げないと思うね。
「私が声かければ1,000の論文が集まる」なんて,
これは一種の恫喝だろうよ。
1,000人の自衛隊員が集まれば,ま,クーデターは無理としても,
自作自演の,ちょっとしたテロくらいは企てられる。
政治家もナメられたもんだ。

自分が守るべき者が悪人であった場合,
その護衛を担当する者の心理はどうか,想像してしまうね。
さらに,自分が護衛してやっているにも関わらず,
悪人当人からは,お前の存在こそ悪だ!と言われ続けたら。

どうもね,私なら耐えられないような気がするんだ。
軍人さんて,この世で最も誇り高い仕事だと思うのです。
というか,誇り高く士気を保ってないと,やってらんない。
日本じゃ自衛隊は鬼子扱いだけど,たぶんそれじゃダメなんだ。
軍であって軍とは認めないなんて,冗談もいい加減にしろっつの。
そういう意味で,憲法はいずれ改定しなきゃならない。
ま,それはずっと後でいいと思うけど。

それにしても,特筆すべきはマスコミのだらしなさ。
NHKみたいな公営ならまだしも,
(あれはデータ放送,新聞を読んでるだけだからね)
民放の及び腰のみっともないこと。

この一件は,報道側に明確な主義・主張がなけりゃ伝えようがない。
どの局も,自分達の立場が明確にならないようにビクビクしてたな。
怖くて触れないのが見え見え。キャスターの存在意味なし。
挙句の果てに,氏はカネに汚い,みたいな人格否定に走ってるし。
論点をずらすにも程がある。視聴者をバカにするんじゃないよ。
ニュース番組だと思って観てたら,まるでお昼のワイドショー。
ネットに客を奪われるのもよくわかるぜ。

ま,総じて,日本の軍事に一石が投じられたという点において,
今回の騒動は,それなりに意義はあったと思う。
ただね,それを受け入れる側の国民に大きな問題があるね。
なんのことやら我関せず,てな顔をしてるヤツが大勢いる。
マスコミも大事な点をぼかすから,
この一件が国民自身にどうつながるか,そこが全然わからない。

唐突だけど,やっぱり理想は武装中立なんだろうなあと思ったな。
米国の経済低迷が長期化すると,たぶん軍事費削減の話がでる。
もしそうなると,在日米軍の縮小・撤退の話もでてきて,
中国が大喜びすることになるだろう。
もしかしたら台湾の前に,中国の沖縄侵攻っていう目もでてくる。
彼らは兵隊が何人死のうと気にしない。獲れるまで獲りにくる。
現在の日本の軍事力では,おそらく守りきれないはず。

今,日本がやるべきは,米ドルや米国債の買い支えじゃない。
そのカネを軍事費にあてて,自国を自国で守れる体制を作ること。
これだけは,前航空幕僚長の主張が正しい。
米国にばかり目を向けるんじゃなくて,アジア地域の安定を見据える。
長期的な視点が必要だと思う。舵取り,難しいですな。

まさに,劇場版パトレイバー2の世界ですよ。
国家というものは,日本だけに限らず,常に戦争状態にあるのです。
要は,国民にその自覚があるかどうかの差でしかない。
日本人は,刺激を刺激として受け止められないほどに鈍感になってる。
だから,こういう騒動もたまにはいいんじゃないの,という結論になる。
残念ながら,そろそろ起床すべき時間なんだろうね。

定額給付金,欲しいっすか?

2008年11月15日 17時22分05秒 | その他雑考
所得制限なんてやめろよ。高額所得者=高額納税者だろう。
今まで山ほど払ってきたヤツに,少しくらい返してやってもいいじゃん。
と思うのは私くらいだろうな。
ていうか,今からバラマキやめることはできんかね。できんわな。
2兆円だぜ。もったいねえ。もっと有意義な使い方があるだろうに。

こうなると,民主党のマニフェスト,
“子供一人あたり月26,000円支給”てのが断然,魅力的になる。
ま,夢物語だと思うけどね。
そんな財源,この国のどこにあるっちゅうねん。
万年野党だからって,ホラを吹くのもほどほどにしなさいよ。

ていうかね,今の時代,子供を育てるっつうのは,
それすなわち,生活レベルを下げる,てことなのですよ。
結婚するやつが減るのも自然ってもんですよ。
それが経済合理性に則した行動なんだし。マジでそう思うね私は。

政治家は,誰も本気で少子化を問題だなんて思ってない。
そして実は私も,少子化なんて問題じゃないと思ってる。
要はね,子供が減ったって,頭いいやつ増えりゃそれでいいんですよ。
それで十分,国は成り立っていく。

そう認識した上で,問題は二点。
まず,学費が高いっていう問題がある。
そして,仮に高い学費を払っても,
国際的にサバイブする能力がつけられないっていう問題がある。
つまり,単純に,学費をタダにすりゃいいってことでもないんだな。

…つい熱くなってしまった。とりとめねえな,こりゃ。
なんつうか,意に沿わない政策が実行されることに憤りを感じちゃってね。
まだまだ青臭いな。読み返して恥ずかしくなってきた。
つまり,税金は効率的に使ってくれって言ってるだけ。
まあ,せっかくだから上げとくか。

自民サマ公明サマありがとう,なんて,死んでも言わねえからな。
たった12,000円で買収されてたまるか。ふざけんな。

多忙週間終了

2008年11月15日 16時38分20秒 | 国内投資
ようやく,普段の生活に戻ってまいりました。
いやぁ,今回の第二四半期&月次決算はつらかった。
久しぶりに分刻みのスケジュールをこなしましたよ。
タバコ一本吸いきる時間がない時あったんだから。ホントに。
本は読めない,テレビも観られない,
当然,ネットなんか見てる時間は皆無。
正直,blogに書くことないっす。

そうこうしてる間に,最後の残りカス,ポンスイが陥落して,
当初想定していた含み損がすべて実現した。
ま,いつかはそうなるかなぁと思ってたけど,想像以上に早かったな。
せいせいしたぜコンチクショウって感じ。
正直言って,ものすっごく痛いんだけどね。
元本復帰がまた遠のいた。強がってる場合じゃねえっつうの。

これにて含み損はほとんど消失。レバは1.4まで急落。
現在のところ,ラン円をメインに切り替えて再構築中だけど,
このラン円がまた,すげぇのなんの(笑)。
殺人通貨の名称は,ラン円にこそふさわしい。
前にも書いたけど,ボラ高すぎて,どこに指せばいいか全然わからん。

とりあえず,急落狙いで,思いきり下にいくつか釣り糸たらしてある。
いっそ,かかんなくてもいいのよ。マジで。
ラン円は,絶対にレバ高くしちゃイカンとつくづく思うし,
これがヒットした日にゃ,たぶん他通貨も大混乱。

円高圧力,意外と健在だし,
スワップ狙いでラン円なんて,私みたいなバカだけでいい。
やめといた方がいいっす。ホントに。
クロス円でポジとるなら,スキャルかスイング。これで決まり。

てことで,久しぶりにスイングでもやってみるかいなぁと思い,
先人の知恵を学ぼうと本棚を漁ったら,見事にない。
タイトルに“FX”とついた書籍が一冊もない。
いつの間にか,すべて売り払ったらしい。われながらアッパレだ。
過去の自分の決断に敬意を表し,今回はスイングは見送り。
正直,スイングするにはオイシイ相場だとは思うんだけどね。

その流れでユロドル見てたら,
いつの間にか,再び1.26台に突入しようとしてますな。
ここでEURが切り返せるかどうか,興味津々。
ここでうまいことダブルボトムができたら面白いんだけど,
この壁を突き抜けると,またいろいろと舵取りを修正する必要が生じる。
考えるの面倒だからやめてほしいなあ。
て言ってもマーケットは言うこと聞いてくれんわな。

ユロドルが転換もしくは安定したら今回の危機は終了,
そういう認識に,今のところ変更はない。
これに多大な影響を及ぼすのが,米国株式。
シティは救済が入るとしても,GMがどうにもヤバい。
これらのお片付けは,どうやら年越ししそうな感じがする。
つまり,このボラの高さはまだまだ続くってことだ。

手法としては,一番初めに戻ろうとしてる感じだな。
スワップとスイングの二面同時展開。
一度は捨てた手法だけど,失敗して捨てたわけじゃない。
機動的な売買が面倒だからスワップ一本に絞ったまでで,
もし今の相場展開が続くなら,たぶん両面作戦は有効だと思う。
ていうか,それしか思いつかん。
バカは面倒くさがらずに手を動かせってことですよ。ええ。

100年に一度の危機が,たった半年で終息するなんて思っちゃいない。
でも,そろそろ明るい兆しがほしいところ。
一番のお望みは,豪ドルの復活。
個人的には,ラン円よりもむしろ,豪ドルの方が心配だ。

さて,為替はほっといて,本業に勤しむとしようか。

日本の今後

2008年11月08日 11時53分48秒 | その他雑考
オバマが勝ったな。マケインが勝つと思ってた。
ま,それについてはあちこちで書かれてるし,
そのうち何か書くこともあるだろ。
とりあえず,G20会議が楽しみだね。

決算発表が終わったけど,
息をつくヒマなく,月次処理に突入。
今月は他部署から突き上げ食らってるんで,
いつに増して進行がきつい。
ま,グチはこの程度にして。

麻生君の,ありゃ何なんだろうね。
バラマキへの批判をかわすための消費税上げ発言?
打ち出した景気対策を,あえて消費税上げ発言で打ち消してる?
勇気あるとは思うけど,どっちにしろ国民をバカにしてる感があるね。
いずれ払うべきものが一時的に手元に戻ってくるだけのこと。
そんなのが景気対策として効果あるかどうか。私にゃよくわからん。

高速道路,土日を安くするとか,どうたらこうたら。
ありゃETC普及のためでしょ。
ていうか,土日の一般車の通行がヤバくなりそうな予感がする。
私が運送会社の社長なら,土日に集中して車を動かすね。
その方がコスト低いもん。

総じて,麻生君の打ち出した景気対策には失望した。
私なら大減税やっちゃうけどな。アメとムチ。
3年後の消費税率上げを明言しつつ,
3年かけて,法人税率を20%まで段階的に下げることも明言する。
それでようやく,日本企業が他国の企業と同じ土俵で戦える。
さらに,そこから5年くらいかけて,
消費税率を数%ずつ上げつつ,所得税を撤廃しちゃう。
(もしくは,10%と20%の二段階くらいにしちゃう。)

最終的に消費税率は15%くらいになるかもしれないけど,
その際,国産の農作物を使用した食品は消費税対象外にしよう。
今の日本人はモラルが低いから,原産国偽装がバンバンでてくる。
もちろん,原産国証明する第三者機関も作るけど,
やっぱ刑罰を厳しくすることで対応するしかないかな。
偽装した企業・個人には,一発で倒産・破産するくらいの罰金を課す。
そういうやつらには,信用回復の機会なんか与えん。

いくら国内産が高コストだといっても,
15%のリードがあれば,外国産に対抗できそうな気がするんだけど。
偽装で破産した農家がでてくれば,農地の流動化も見込める。
農協を検査・認証機関として再編成するとか,やり方はいろいろだろう。
それで食料自給率が高まって,しかも安全性が保証されるなら,
消費税率15%もそうひどい話じゃない。
ていうか,個人的にはむしろ安いくらいだと思うな。

法人税率を下げれば,世界的な優良企業が日本にくる。
所得税を撤廃すれば,優秀な人材が世界中から集まる。
緑が豊かで,水・食料が安全な国には,観光客も呼びやすい。
グローバル化ってのは,国家の売り込み合戦ですよ。
日本という国をいかに,法人・個人にとって魅力的なものにするか。
inの質を高めるために,国家をどう作り上げるか,
麻生君の打ち出した施策には,そういう視点が欠けている。
だから私はひどく苛立つのさ。

政府の再分配機能には限界があるということを,まず認めるべきだね。
たぶん,みんなに必要なのは補助金じゃないんだ。
ましてや一回きりのバラマキなんて悪い冗談。ていうか冗談以下。
いかにして,国民の手元にお金を多く残すか,
いかにして,国民に安心して生活してもらうか。
政府はそれに知恵を絞るべきであって,
どうやってお金を巻き上げるかを考えるべきじゃないのだよ。
国家がいくらバラまいても景気は浮揚しない。
もう,そういう時代じゃないんだ。

こういうのを書くと,金持ち優遇だとか,格差が広がるとか,
そういう話がでてくると思うけど,サッチャー君だっけな,
雇用側(つまりお金持ちね)から搾取することは,
雇用される側のためにならない,て言ったの。
今こそ日本は,世界のお金持ちと世界の大企業を呼び込まないと。
それが安全保障の一つにもなるはずだよ。

国民と,国民の持つ資金は,金の卵を産む鶏であって,
グローバル化ってのは,鶏を囲ってる垣根が低くなることなのですよ。
out側から言えば,政府はみすみす鶏を逃がそうとしている。
(in側から言えば,よい鶏を呼び込める環境を作れ,てこと。)
日本はイイ国だから逃げていかないだろうなんて,
あんたら国民をナメすぎだよ。
発想が江戸時代のままだから,そういうことになるんだ。

情けないといえば,地方公共団体も同様。
一度でいいから交付金なしで黒字にしてみろってんだ。
国からより多くぶん取ること,それが唯一の機能じゃないか。
米国べったりの依存国家には,中央べったりの依存団体しかない。
借金まみれの国家なんか見限って,
いっそ日本国から独立してやる,くらいの気概が欲しいね。
明治維新の薩長くらいの地方公共団体があってもよさそうなもんだ。
無茶苦茶な話かね。うん。そうかもな。

政府の皆様には,未体験の危機だという認識がないんだろうなあ。
どれもこれも,どこかで見たような陳腐な対策ばかりだし。
それとも私の認識が間違っているんだろうか。
米国の没落がはっきりしてきている今,
次の依存先を探すか,自立の道を歩むか,
日本は岐路に立たされていると思うのです。
まず,日本国民にその自覚がないのが最悪だね。
だから,麻生君はまず,甘い話は横に置いといて,
国民にガンガン警鐘を打ち鳴らすべきだろう。
負の遺産は全部,小泉のせいにしちまえよ。

例えば,国民を信じて,政府が描く最悪のシナリオを提示してみるとかね。
どうせ勇気をだすなら,そういう風にだせばよかった。
国民がそれを受け入れられるかどうかは関係ない。
危機が迫っていることを明示して,
とりあえず,国民をがっつりまとめ上げてしまいなさい。
敵を目前に団結した日本国民は,絶対に強いんだから。

日本の産業のコアは製造業。これは譲れない。
ゆえに,製造業の国外逃避の進行を食い止める施策は,絶対に必要。
それに加えて今後重要になるのが,農業と観光業。
お金を払ってくれる外国人を大切にもてなさないといけない。
欲しいのは3K移民じゃなくて,お金持ち,旅行者,高度な知的労働者。
私はそう考えている。

それに向けて日本の産業構造を変えていく,
そういうグランドデザインって,たぶん楽しいと思う。
でも,為政者にはなりたくないんだなあ(笑)。
文句を言われるのは慣れてるけど,
たゆまぬ努力と,負けない戦いってのが苦手なんで。

ま,つまり,このエントリはただの息抜きですよ。ええ。
長くてすいません。

休みたい…

2008年11月01日 06時27分52秒 | 国内投資
七鍵守護神,と書いてハロウィン。あ。昨日だった。

円高地獄の後は,円安祭りですか。
めまぐるしいもんですなあ。まったく。
ちなみに,私の体調もめまぐるしく変化中。
風邪ひいた。微熱中年。

ようやく,決算の数字が固まった。
決算の後始末と10月月次処理が重なる,
超最悪の時期に突入したワケだ。
正直もうウンザリだよ。勘弁してくれ。
会計士監査はあるし,三連休はありません。マジで。

安心感が広がっているというわりには,
VIXが高止まりしてるのが気になる。
円高の波は一服した感があるけど,
株式はもう一波乱ありそうな感じ。

ちいと前までは,
日本円>ドル>ユーロ≧オセアニア,て感じだった。
ここからどうバランスが変化するか。
個人的には,ドルが安くなると今回の危機は終了かと思う。
いや,ユロドルだけで見ての話だけど。
円高併発だと,うれしいような悲しいような,微妙な気分。

今のところ,私はラン円一本やり。
といってもホント忙しいんで,いくつか罠を仕掛けてあるだけ。
ボラが高すぎて,どこに指せばいいか非常に困るね。
正直,7~9円台をたゆたうもんだとばかり思ってたら,
ガツンと落ちた後,グイッと上がってなかなか落ちない。
残念ながら仕込み損ねたかもしれん。
そういう意味では円高待ち。

あとは,豪ドルとポンスイを少し持ってるくらいで,
全体のレバは2くらい。年利は6%ってところ。
まだまだぬるいけど,今はレバかける気になれないね。
安定したところで買いにいっても遅くはないと思う。

いずれはまた,日本円以外が下落しそうな気がするんだよね。
各国がいっせいに金利を下げてきてるし,
もしかしたら,USDやEURがジャブジャブになるのかなと。
日本の公定歩合は,なにしろ下げしろが少ない。
0.2ってセコすぎだろ。もう一回下げられる余地を残しただけだな。

金利引き下げで,世界のマネーはどこに向かうのか。
結局のところコレなんだよな。
願望としては,新興国の株式と通貨。
ドルキャリー復活が私のお望みだけれども,
そう上手くコトが運ぶとは思えない。

とりとめなくダラダラと書いてはみたものの,
結局,何がどうなるか,全然わかってない。
さて,どうなることやら。