★☆ひらりん的映画ブログ☆★

映画の難しい説明は他人に任せて、ひらりんは簡潔に箇条書きで映画を語ります。

「上海の伯爵夫人」

2008-02-29 03:38:06 | 映画(さ行)
<2008/A035/S020>←今年通算35本目の鑑賞作。

こないだ観た「ラスト、コーション」繋がりで・・・
同時代の上海が舞台のこの作品。
脚本が日系のカズオ・イシグロという人らしいし、
真田広之も出てる・・・という事で劇場公開時に観ようか迷った作品。
原題は「THE WHITE COUNTESS」=白い伯爵夫人。
2005年製作の上海系歴史劇・ドラマ、136分もの。

あらすじ・・・今回はallcinemaさんより引用させてもらいました。
1936年、頽廃のムード漂う上海。ロシアから亡命してきた美しき伯爵夫人ソフィア(ナターシャ・リチャードソン)は、一家の家計を支えるために夜総会(クラブ)でホステスとして働いていた。一方、不条理な暴力で愛する家族と視力を奪われた元外交官のジャクソン(レイフ・ファインズ)は、絶望の淵で上海の街を彷徨っていた。やがて2人は出会い、これをきっかけにジャクソンは夢に抱いていたバー“白い伯爵夫人”をオープンさせることを決意、彼女を“店の華”として招き入れる。2人は相手への想いを深めていくが、節度を持った関係を続けていく。そんな中、ジャクソンは謎を秘めた日本人、マツダ(真田広之)とも友情を深めていくが…。

ここからひらりん的レビューのネタバレ注意です↓
(反転モード・・・左クリックのままマウスを動かしてね)
まずはソフィアの家族から・・・
ロシア革命??で没落・・・女ばかりの所帯で上海に移ってきたらしい。
そんな家族はいっぱいいたみたい。
で、ソフィアの家族は、彼女以外は働かない・・・根っからの貴族だから。
ソフィアは嫁いで来たので、貴族のプライドはないから、家族の為に働きに出てたのね。
ジャクソンは、元々腕利きのアメリカの外交官。
今でいう、爆弾テロで、家族を失い、自らも失明。
彼の功績は高く評価されてて、不自由な体ながら、上海でも尊敬の的だったね。
しかし、ぐでんぐでんに酒ばっかり飲んでたねーーーー。
クラブ通いしてると、自分でも理想の店を作ってみたくなっちゃう気持ちはわかるけど。
それにしても、資金稼ぎに競馬で一山当てるとは・・・
さすがは男・・・「飲む・打つ・・・。。
そして一年後に、ソフィアを迎えて「白い伯爵夫人」をオープン。
さすが・・・綿密に計画して、人選しただけあって、まあまあ繁盛。
しかし物足りない・・・
それは、上海の土地柄ともいえる、政治的緊張感!!!
このあたりが、元外交官のジャクソンらしい発想だねっ。
以前、何度か出会ってて、理想の店を語り合ってた謎の日本人・マツダが来店・・・
ジャクソンの願う、緊張感のある雰囲気を作る方法を教える。
この当時の上海は、欧米列強が押し寄せて来てるし・・・
中国国内も共産党と国民党が反発しあってたり・・・
もちろん、日本軍の陰もちらついてたり・・・
という政治的緊張を、上手く指揮者のように操るようにと、教えてくれたのね。
おかげで、またまた理想のお店に。
ところで、ジャクソンとソフィアの関係・・・
仕事とプライベートは区別して・・・という事で、お互いの身の上話はタブー。
しかしある時、街なかで娘と歩いてる所にジャクソンが・・・
無邪気な娘は習いたての英語をピチャピチャ喋りまくる。
あーーーー、プライベートは知られたくなかったのに・・・と思ったソフィア。
そんなソフィアの一家・・・
領事館に知り合いに頼み込んで、香港行きの手筈をつける・・・
必要な資金をソフィアに用立てさせ上海脱出計画。
もちろん、用立ててあげたのはジャクソン・・・
ソフィアが理由を言わなくても、渡航費用という事は承知だったね。
ところが運悪く・・・日本軍が上海占領・・・
逃げまどう市民・・・
ソフィアの家族は、彼女を残し香港に行くことに・・・
オー・マイ・ゴット・・・可哀想。。。
彼女のクラブ勤めは伯爵家の汚点となるから、娘だけ引き取って、ソフィアとは縁を切るつもりだったのね。
娘の将来を案じ、泣く泣く居残るソフィア。
一方ジャクソンは、日本軍の侵攻も関係なく、店に居残るが・・・
そこにマツダがやって来て、避難するように忠告するが、拒否。
それでは、新しい人生を見つけるため、ソフィアを追っては・・・と進言。
ふと我に返り、混乱の町なかを港目指し歩き出すジャクソン。
ソフィアは長屋に住んでたユダヤ人のおじさんが娘を連れ戻してマカオに逃げよう・・・
と言ってくれてたので、港に向かってたのね。
上手く、港で娘を奪還・・・
ジャクソンとソフィアも無事、上海を脱出できたのでした。

とまあ、こんなようなお話でした。
書き忘れてたけど、真田広之演じる「マツダ」。
この人が訪れた土地は、その後日本軍がやって来て占領する・・・という噂の男だったのね。
ジャクソンと出会った当初から、外交官として活躍してたジャクソンを尊敬してたし・・・
彼の夢の理解者として手を差し伸べてたね。
しかし、現役の外交・・いや軍事ブローカーとも言うんでしょうか・・・
マツダの夢はジャクソンの夢以上にデカく・・・
ニッポンの中国侵略だったのでした。
そんなこんなをジャクソンに隠しつつ、彼を新たなる人生に導いたのは・・・
尊敬する元外交官への敬意だったのでしょうか。

ここまでネタバレ注意↑

ひらりん的この映画の関連作は・・・
この時代の上海は国際的なのかなぁ・・・
いろいろ映画のネタになりやすいねっ・・・
という事で、「SPIRIT」とか「ジャスミンの花開く」などもこの時代の作品。



という事で今回は
伯爵一家度・・・
この伯爵一家・・・どうも似てると思ったら、
ナターシャ・リチャードソンの実母ヴァネッサ・レッドグレーヴ(伯母役)・叔母リン・レッドグレーヴ(母役)が共演してたのね。
娘役のマデリーン・ダリーも、伯母役のマデリーン・ポッターの実娘でした。


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気にしちゃいないが・・・上位が映画とは無関係の韓流系やYouTube系ブログばかりで、
ちょっと悔しい・・・ので・・・、
この映画を観て、あなたも「真田広之の演技にしびれたっ!!」・・・と、思ったあなたっ・・・
                
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2 コメント

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(^-^*)/コンチャ! (とんちゃん)
2008-03-01 09:31:46
ひらりんさんのレビューは、とっても凝ってて
面白いですよ☆
観た経緯から、あらすじ、ネタバレ反転モード、
感想あり関連作品まで、ホントに人気BLOGの
お手本です (⌒-⌒)ニコニコ...

何だかロマンチックな映画でしたよね。
めっちゃ感動したのに、BEST10からは泣く泣く落としました。

ナターシャ・リチャードソン♪ (mezzotint)
2008-03-01 13:11:55
ひらりんさん
こんにちは!いつもTBのみで失礼しています。
ナターシャ・リチャードソンといえば、最近鑑賞した
「いつか眠りにつく前に」でも実母ヴァッネサ・レッドグレーブとまた母子役で共演しておりました。ナターシャはまったく、この作品とはイメージが違うので・・・。最初は分からず(^_^;)でも観た事あるな?と考えていたら、伯爵夫人の人だと思い出したようなわけです。役でこれほどイメージが変わると、驚きます。

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