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新内の中の1曲であります、通称「明烏」といわれています「明烏夢淡雪」は、花魁の「浦里」と、恋人「時次郎」の悲しい恋の物語です。
かごの鳥であります浦里さん。彼女につぎ込んで、お金に行き詰まり にっちもさっちも行かなくなった時次郎。浦里もまた、お金の無い時次郎と逢う事によって自らの借金を増やしていく(身上がりと言う)。どんずまりの二人が。。。でも、今日も逢わずにはいられない。
春雨の眠ればそよと起こされて~♪ から始まります「浦里部屋の段」
春雨の音のするような・・・しないような・・・静かな気配に、愛し合った後のまどろみの中から、ふたりは どちらからともなく目覚めます。浦里は床の中で、乱れた髪をなで上げながら、(きっと時次郎の顔をみつめて=私の想像ですが)
どうした縁でかの人に、逢うた初手から可愛さが~♪・・・・
と、はじめて逢ったときから、なんでこんなに好きになっちゃったんだろう・・・としみじみ思います。
私は、明烏では、この冒頭の部分が一番好きです。とっても上品だけど、最大限に艶。
いつの間にか、トロトロ眠っちゃって、ふと気がついたら、あら、ねちゃってたんだ・・・今・・何時ぐらいかしら? ふと、横に寝ている男の顔を見て、「やーだかわいい~」なんて思っちゃったりして
でも、ふたりは、どんずまりの現実の中、心中することに決めてしまう。。。。。
こんど、春のおさらい会で(あと1ヶ月 ひえーー)語ります。
入門してから、一番語りたかった曲です。がんばりまーーす