つれづれなるままに弁護士(ネクスト法律事務所)

それは、普段なかなか聞けない、弁護士の本音の独り言

ちょっとあの雲の向こう側まで(愛知県・岐阜県・長野県)

2021-11-07 23:10:00 | 晴れた日は仕事を休んで
【2021年11月7日(日)】

ロングツーリング最終日。

締めはやはり信州ビーナスラインを走りたい。
小牧からビーナスラインまで行って、今日中に東京まで戻るのは、さすがに辛い。
当初は今日中に帰京する予定だったけれど、1日だけ日程を延長して、今日は車山高原スカイパークホテルに宿を取った。素泊まり8000円。
高い。
しかし、近場の町では安くて手頃なホテルが見つからなかった。「まぁ、最終日くらい」と奮発することにした。

さて。
小牧のホテルを出て、ホテル前の国道155号線から国道41号線に入る。
すぐに小牧IC。東名高速に入って小牧JCTで中央高速。
岡谷JCTで長野自動車道に入り、最初のインターチェンジ、岡谷で高速を出る。
国道20号の湖北トンネル南の交差点を左折して国道142号。そして新和田トンネル有料道路の手前からビーナスラインだ。


中山道和田峠東餅茶屋跡の手前で県道194号線に。さらに県道460号を走って目的地の「道の駅美ヶ原高原」だ。
道の駅のすぐ横は美ヶ原高原美術館。
僕と同年代の人には馴染み深い、「美ヶ原高原美術館アモーレの鐘が●時をお知らせします」(by フジテレビ)の、あの「アモーレの鐘」がある。
ここだ。



それにしても、鐘の音にファ、ソ、ラと音階があることを今日初めて知った。
ちょうど、14時の鐘が鳴った。
懐かしい。若い頃、テレビから毎日流れていたあの鐘の音だ。
僕の中では「フジテレビ」と「美ヶ原高原美術館」と「アモーレの鐘」はバブルの象徴であり、若かりし日の僕の象徴であり、あの時代すべての象徴でもある。
鐘の音ひとつで30数年前の記憶が次から次に溢れ出てくる。
懐かしいような、せつないような、気恥ずかしいような、甘酸っぱいような、カラーのような、セピアのような、モノクロのような。

記憶と体験と思い出というのは、きっとこういうものなんだろう

ファが記憶で、ソが体験で、ラが思い出だな、きっと。

今日は日曜日だけあって、道の駅の駐車場にはライダーが多い。


普段は昼食を食べない僕だが、珍しく腹が減ったので道の駅2階のレストランで天ぷら蕎麦を食べた。
チョコレートケーキとカフェオレと天ぷら蕎麦という組み合わせはちょっとどうかと自分でも思ったけれど。


標高2000mからの景色はさすがに絶景だ。
中国とも九州とも四国とも違う、本州の秋の山並みだ。





天ぷら蕎麦(とチョコレートケーキ)を食べ終わって駐車場に出てきたら、いつの間にか他のバイクはいなくなってしまっていた。


もうすぐ15時。山の日没は早い。1000mを超える高地だから日が暮れたら気温も一気に下がる。みんなが早々に帰路に着いたのは当然だ。
僕も15時のアモーレの鐘を聞いている余裕はない。
奮発して予約したホテルを目指す。

道の駅の駐車場を出てビーナスラインを南下。要するに来た道を戻るのだ。
県道460号から県道194号。霧が峰高原ドライブイン霧の駅を左折して県道40号。
途中、いい景色があるとオートバイを路肩に停めて写真に撮ったり、長男からのLINEに返信したりしていたのに、30分もかからずホテルに着いた。
僕が拾い集めた、深まりゆく本州の秋だ。











奮発して取ったホテルの部屋は無駄に豪華で、ベッドが3つもある。しかもだだっ広い。


安ホテル暮らしに慣れてしまった身としてはなんとなく居心地が悪い。
しかも素泊りだから食事を自分で調達しなければならないのに、近所にはコンビニひとつない。
これまではどんな安ホテルでも、必ず徒歩圏内にコンビニがいくつかあった。
上田さんや大島さんや(京都)、長谷川さんや村上さんや(広島)、甲木さんや中山さんや(福岡)、豊岡さんや(宮崎)、中村さんや久本さんが(高松)、ご飯食べさせてくれたし。

フロントで聞いたら、5000円払えばバイキング形式の夕食を提供してくれる、という。
8000円の素泊まりでも結構ビビってるのに、それに更に5000円(税別)。
バイキングの大好きな次男でも一緒にいれば話は別だけれど、ひとりぼっちで豪華なホテル・バイキング食べても美味しくもなんともないだろう。

「如何致しますか?」とフロントの女性にニッコリされたけれど、「いや、あんまりお腹空いてないから(ニコリ)」と武士の意地を見せて、フロント前の売店でカップ麺を買って部屋で食べた。
悔しいので真ん中のベッドは僕が寝るところ、左隣のベッドは荷物置き場と決めて、右隣のベッドの上に座ってカップ麺を食べてみた。
もう、豪華なんだか質素なんだか、訳がわからない。

夜、凍えるほど寒いのに「星が綺麗に撮れるかも」と、スマホを持ってホテル前の駐車場に出てみた。
満天の星だった。
星空を撮るためには三脚でスマホを固定して露出時間を長めに設定する。
そのとき初めて、今回のツーリングでスマホを固定する三脚を持ってくるのを忘れていることに気づいた。

明日は東京。
13日ぶりの我が家だ。
次男が僕のことを忘れてないか心配だ。

ちょっとあの雲の向こう側まで(香川県・兵庫県・大阪府・京都府・滋賀県・岐阜県・愛知県)

2021-11-07 08:17:00 | 晴れた日は仕事を休んで
【2021年11月6日(土)】

相変わらず、晴天が続く。
高松を出て今日は小牧市@愛知県まで。
400kmを超える行程になるけど、今日中に愛知県まで戻らないと残りの日数で(既に当初の予定はオーバーしている、というこの無計画さ)東京まで戻れない。

仕方なく今日の全行程はほとんど高速道路を使うことに。

そんな状態なのに朝、わざわざ坂出市に逆走して、Aさんに教えてもらった店(がもううどん)までうどんを食べに行く。
何やってんだ、俺?


ただ、うどんは絶品。
地元の久本君曰く、「シルプルだけど、うどんだけで勝負できる昔からの名店」
朝から大行列だ。


玉子天と油揚を乗せて、一人前で350円。
安い。



そしてばか旨!

仕方ないにあった麺喰地蔵様に旅の安全を祈願していざ、本州へ。


がもううどんさんを出て国道11号。
高松壇紙ICから高松自動車道。
早々に高速道路に乗って、ここからは今日の宿を取っている愛知県小牧市ずっと高速道路の旅だ。
それでも休憩を入れれば6時間はかかる。
高速道路で香川県から徳島県に入り、鳴門市で鳴門の渦潮を跨ぐ大鳴門橋を渡って淡路島へ。ここからは神戸淡路鳴門自動車道。

しかし、鳴門の手前、津田の松原SAあたりで急に気温が下がってきて、前方に黒雲が。あの雲の下は絶対、豪雨だ。


念のためオートバイを雨仕様に。



幸い、雨雲の東端舐めるように走ることになり雨には降られなかった。
下の写真は淡路島に渡ってすぐの淡路島南PAから渡ってきた大鳴門橋を撮ったもの。



淡路島を南北に縦断し、明石海峡大橋を渡れば本州だ。淡路島を出る直前の淡路SAから見た明石海峡大橋。


この撮影スポットは恋人の聖地だそうだ。
恋人、いますね。前方に。手なんか繋いじゃってさ。
僕は1人だが。



本州に入ったらあとは黙々とつまらない高速道路の旅だが、この後の日程を考えるとどうしようもない。
明日は絶対にビーナスラインを走りたいので。
垂水JCTから阪神高速道に入り、吹田を抜けて名神高速自動車道へ。あとは小牧まで。

予約していたホテル近くに安いマッサージ店を見つけたので、ここまでの旅でガチガチに固まった身体をほぐしてもらった。

明日は今回の旅最後のツーリング・スポット、ビーナスラインだ。

絶対、行く。