2013年1月11日(金)~12日(土)
顧問先のT社長から、
「金沢に神の手を持つ接骨医がいるんです。自分の母親の肺ガンも治してしまった。金沢の大学病院の医者も自分が末期ガンを宣告されるとそこに来るそうです。一度、お父さんを連れて行ってあげませんか?」
とご連絡を頂いた。親父はといえば、若い頃から「UFO」とか「心霊現象」とか「手かざし」とか、とにかく超常現象が大好き。私がT社長の話を伝えると二つ返事で「行く!」と言う。
私とT社長は東京から空路で小松空港へ。親父は名古屋から金沢までJRで。金沢駅で待ち合わせして、T社長のご友人が経営している(たしか)16代続く料亭で昼飯(というにはあまりに豪華なお食事を)頂く。
どう見ても重要文化財級の調度品に囲まれて食べた昼食は美味しいんだか何なんだか。緊張して味もよく分かりませんでした。骨の髄まで平民である。
その後、ゴッドハンドの接骨院に。
正直、眉唾でしたが。最後に「ゴッドハンドで作った壺」でも買わされるんじゃないかと。2000万円くらいで(消費税別)。
「2000万円」って言われたら、取りあえず、値切ってみようかと。せめて消費税込みにしてもらうとか。
詳細は省きますが凄かったです。いや、壺の値段じゃなくて。施術が。
親父は施術が始まって2分くらいで爆睡。
「そんなに気持ちいいんですかねぇ?」
と聞いたら、ゴッドハンド曰く、
「施術で眠ってしまう、ということは、そこまで身体が悪くなっていた証拠。こりゃひどいわ。」
親父の治療ついでに私の四十肩も診て貰ったのですが、ものの20秒で治されてしまいました。半年以上、痛みに苦しんできたのに、「20秒」。
なんなんだか。
「あなたにも肺ガンの芽があるからちゃんと予防してね。」
とも言われてしまい、なんなんなんだか。
「予防って、具体的には何すればいいんですか?」
と尋ねたところ、
「ま、そのうち教える。」
・・・今、言えよ。ゴッドハンド。
あ、あと私は骨盤の歪みも矯正して貰いました。根性の歪みはそのままです(不治の病)。
親父の身体については、
「こりゃあ時間かかるよ。少なくとも6カ所はいじらないと。しばらく通って。週1回くらいでいいから。1ヶ月通ってくれれば絶対に(腫瘍マーカー等の)数値が下がってくるはずだから。」
施術費は2000円也(含、私の四十肩と骨盤)。
安っ!!
というわけで、以後しばらく、親父は毎週名古屋から金沢に通うことになりました。
金沢での宿泊や食事や移動は、すべてT社長とT社長のご友人のYさん(ご夫婦)のお世話になってしまい、夜は生まれて初めて親父と温泉(湯涌温泉)に泊まりました。
とはいえ、施術後の入浴とアルコールは「最低8時間禁止」だそうで、親父は翌朝4時に起きて一人で温泉に入っていましたが。
私は親父を金沢駅で見送った後、T社長とYさんと3人で主計町にある「クリフトン・カーフ」のギャラリーに。
親父の様々な肺ガン治療の金額を聞き続けていたために金銭感覚が(若干)麻痺気味である。カーフの作品2点を(それでも迷いに迷って)購入。
近々、事務所に届く予定だ(ニヤリ)。