髭を剃るとT字カミソリに詰まる 「髭人ブログ」

「口の周りに毛が生える」という呪いを受けたオッサンがファミコンレビューやら小説やら好きな事をほざくしょ―――もないブログ

こねこめ(仮) #24 (こねこねこめっつ)

2008-08-01 20:44:46 | 小説、ストーリー、物語
ぼくは「こねこねっこねこ」だよ
毎日、色んな事が起こる。
今日はどんな事が起きるんだろ?
それが楽しみ~♪

こねこねこね・・・

「はぁ~・・・」

トラ猫「またため息かよ。粘土こねているのにやる気が失せるんだよ」

「あ・・・あ、ごめん」

トラ猫『そろそろミケ猫が来るって話だが、本当に来るのか?頼んだ時嫌がっていたしな~。まさか・・・わざと来ない事で楽しんでいるとか・・・ん?来た・・・』

ミケ猫「あ・・・またアンタ達一緒なんだ。何か怪しいよね。いかがわしい事してたり?」

トラ猫「ねぇよ。そんな事」

ミケ猫「どうかしらねぇ?フフフ~」

トラ猫『冗談で言っているのか?本気で言っているのか・・・』

ミケ猫「ところで今日は何作ってんの?前は魚とか作っていたけど・・・って何も作ってないじゃない」

「何となく・・・作る気分じゃなくって・・・」

ミケ猫「まだクロ猫のこと気にしているんだ?」

ビクッ!

ミケ猫「アハハハ~。図星みたいね~。今、会って来れば?」

「でも、勝負に負けたし~」

ミケ猫「勝負って、クロ猫が笑ったら勝ちじゃなかったっけ?クロ猫歌っただけじゃない?」

「でも、今まで、澄ましていただけだったのに歌ったんだから・・・」

ミケ猫「それに、勝負に負けたら会っちゃいけないなんて言っていなかったよね?」

トラ猫「そうだな。面白そうだから勝負しようなんて言っただけで、他の事は言ってなかったな」

「でも、やっぱり負けたんだから・・・」

ミケ猫「でも、でも、でも、うるさい!そんなに言うならあんな何考えているか分からない猫のことは
キッパリ諦めていつものようになりなさい!」

「でも~。あ・・・」

ミケ猫「分かった。じゃ、私がクロ猫の代わりやってあげようか?」

ジ~ッ

トラ猫「お、雰囲気、なかなか似ているな」

ミケ猫「でしょ?でしょ?どう?好きになったりした?」

チラッ・・・

「・・・。はぁ~」

ムカッ!

トラ猫「それはそうと、お前はどうしたいんだよ」

「ぼくは・・・」

ミケ猫「早く言っちゃってよね~。こっちは待っているんだからさ!」

トラ猫「お前は、少しは静かにしてろ」

「うう~ん・・・」

ミケ猫「ああ~!もうじれったい!そうやっていつまでもそうやってうじうじし続けるつもり?
こんな事している間に、ブチ猫が近づいているわよ。いいの?」

「・・・」

ミケ猫「それに笑っただけでクロ猫がアイツの事好きだって限らないじゃない。
なのにアンタはこんな所で何もしていなくっていいの?」

「うう~・・・」

トラ猫『お・・・アイツ、何かウズウズしている。後一息かな?』

ミケ猫「そもそも、アンタは今、クロ猫の事どう思ってんの?」

そもそもあんたはクロ猫の事、今でも好きなの?嫌いなの?」

「そ、それは・・・」

ミケ猫「どうなの?」

「それは・・・好きだけど・・・」

ミケ猫「だったらやる事決まっているじゃない?」

「だから・・・」

ミケ猫「未練が残っているから好きだって言ったんでしょ?残ってないのなら好きだったとしても
今、嫌いだって言えるんじゃない?だから、アンタは本当の所、会いに行きたいって思っているわけよ」

「!!」

ミケ猫「はぁ~。バカらしい。始めから分かっていた事なのに、いちいち理由付けて、自分に納得させようとしてさ・・・
疲れたから私、帰る」

「・・・」

トラ猫『上手いなぁ~ミケ猫。でも、ここで帰っちゃってこれでコイツは動くのだろうか?』

ぼくは「こねこねっこねこ」だよ
毎日、色んな事が起こる。
明日はどんな事が起きるんだろ?
それが楽しみ~♪


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