京は まったり ロードバイク日和

京都発 自転車ときどきカヌー、ところにより…。

我が家のシクロ車「ルイガノ号」 ~鴨川を行く 後編~

2011年12月14日 | シクロクロス
賀茂川を離れ,宝ヶ池に向かう。

         

五山の送り火の「妙法」のふもとにある狐坂を登る。車道と別れ,歩道と自転車道が続く。

         

狐坂を越え,右に折れると宝ヶ池に出る。対岸をみると遠くに比叡山がそびえる。池には多くの渡り鳥が羽を休め,いろいろな種類のカモが見られる。望遠レンズの一眼でシャッターチャンスを狙う人も多い。池の一番奥には多くのオシドリもいる。

周囲2kmほどの池をまわる。多くの人がジョギングや散歩を楽しんでる。

         

まだまだ秋の気配の残る景色が楽しめる。この砂利道でもシクロが活躍する。ロードだと安心しては走れないが,シクロは散策に向いている。

         

宝ヶ池を後に狐坂を降り,山際を西に向かうと深泥池に出る。氷河期からの生き残りとされる植物群落が「深泥池水生植物群」として国の天然記念物に指定されている。水面に写った景色が美しい。

         

さらに西へ向かう。上賀茂を走ると石碑が目に着いた。「北大路魯山人生誕地」かの魯山人はこの地で生まれた。確かに魯山人を生みだした空気を感じる。

         

さらに進むと社家が並ぶ。上賀茂神社のならの小川が、明神川とその名を変え、この町を流れる。

社家とは上賀茂神社に仕えた神官達で世襲され,今でも子孫達は葵祭など上賀茂神社を支える役割を果たしている。

         

上賀茂神社の門前で手土産にやきもちを買う。

         

賀茂川に戻り,北山を望む。さて,今度はどこへ向かうやら。



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我が家のシクロ車「ルイガノ号」 ~鴨川を行く~

2011年12月11日 | シクロクロス
今年「関西シクロクロス」のマキノ高原でレースに初参戦した「ルイガノ号」を紹介しましょう。

シクロ車は欲しいものの,ロードのピナレロ号のホイールやパーツなどのアップグレードが最優先と考えていた。ヤフオクを連日物色する日々が続いたが,とうとう狙っていたマビックのホイールの中古が新品の半額で手に入った。

残った予算で新105とショートリーチのハンドルに交換し,ピナレロ号はフレームとシートピラー以外すべてが刷新された。ホイールの剛性感と新105のフロントのチェンジの軽さ,ショートリーチのフィット感,どれも大満足だった。

話をルイガノ号に戻すが,このロードのリニューアルで,残すはシクロのフレームのみとなった。また,連日ヤフオクを物色する。とうとうであったのがルイガノのフレームだった,値段もサイズもぴったり,そして同じ京都市内で送料なしの手渡しOK。
ロードの時と同様に,BBの取り付けは行きつけのショップに頼んだが,後はちまちまと自分で組んだ。

         

自分で出来るのが自転車の楽しみである。出来上がったルイガノ号は,一時大流行したホワイトにLOUIS GARNEAUの文字,パーツはピナレロから移植したMostである。そして,サドルとカンチブレーキは高校時代から30年以上乗り続け,最近廃車となったランドナーから移植した。とは言ってもオリジナルのパーツではなく,15年ほど前に組み替えたものではあるが。このあり得ない組み合わせが実に面白い。

         

今日は,このルイガノ号で鴨川沿いを走る。スタートは御所の蛤門。ちなみに,この門の付近で長州藩兵と会津藩兵の戦闘が勃発した。薩摩藩兵が援軍し,長州の久坂玄瑞らは戦死した。今も柱には多くの弾痕が残っている。

         

御所では名残の紅葉が美しい。

         

砂利道の御所では,このシクロのブロックタイヤがものを言う。深い砂利道はレースの練習にもなる。

         

御所を抜けると鴨川に出る。この河川敷も地道に石畳,草っ原とまさにシクロ向き。

         

無事,完走したマキノのレースの参加賞のバッチがお守り代わり。

         

出町柳に着く,賀茂川と高野川が合流し,ここから鴨川となる。大文字山が美しい。

         

鴨川の冬の風物詩のユリカモメが飛来していた。このユリカモメにパンくずをやるのは面白い。渡来したころは警戒心もあり餌をもらうのも下手だが,年を越し,2月ぐらいになると投げたパンの耳を空中でキャッチしたり,手から直接くわえ取っていく。

         

鴨川に鴨。当然の景色だはあるが,見慣れぬやつが現れた。ヌートリアである。顔はビーバーみたいでかわいいが,どう見ても巨大なネズミである。ゆっくり歩くので可愛いが,もしこれがネズミほど素早く走り回ったらと思うとゾッとする。

今日は,宝ヶ池に寄り道しよう。




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今日は 時々のシクロクロス   ~続編~ 

2011年12月09日 | シクロクロス
今度の日曜日(12月11日)は,マキノ高原で「全日本選手権」が開かれるので,トップライダーのテクニックを少し紹介しよう。

マキノでの大会の次の週,同じ滋賀県の野洲にあるマイアミビーチで大会は開かれた。マキノ高原とは全く違うステージで,ほとんどフラットである。

しかし,このステージには,坂道以上に手ごわい魔物が待っている。

         

このステージを勝ち取ったのは,前回のマキノでは,メカトラブルで優勝を逃したブリジストンアンカーの辻浦選手である。

         

このステージの魔物とは,全長200mほどもある砂浜である。波打ち際にコースが設定されている。

砂地はしんどいどころではない。砂にハンドルがとられ,こいでもこいでも後輪が滑って進まない。初心者にとっては,200mの砂浜を自転車を押して走るしかない。

しかし,トップライダーは,波打ち際(ほとんど水の中)のしまったところ走り抜ける。担いで走り切るつわものもいる。

         

辻浦選手は,この砂浜をフツ~に走っていく。この辻浦選手こそ「魔物」である。

         

さらに,シクロクロスの「魔物」は泥である。冬場に開催される。シクロクロスは,ほとんどの場合地面はウエットな状態である。大会によっては,水をまき泥沼をわざと作る大会まである。砂地以上に手ごわい。

泥がタイヤに張り付きタイヤも重くなり,フレームとの間に詰まる。そのため,シクロ車のブレーキは泥の詰まりにくいカンチブレーキが使われる。

さらに,フラットなコースを気持ちよく走っていると目の前にシケインと呼ばれる壁が現れる。高さは30cmほどではあるが,乗ったままでは越えられない。自転車を降り,持ち上げ,越えなければならない。

ベテランはスムーズにスピードを落とさず。ヒョイヒョイッと走り抜けていくが,初心者が疲れてフラフラ状態でヒョイヒョイッとは行くはずもない。

こんなコースをベテランのカテゴリー1の選手は1時間も走る。

観戦していると1時間があっという間である。それぞれのコースの難所でどんな走りを見せてくれるのか。あっち行ったりこっち行ったりとみている方も忙しいほどである。


         
キッズのレースもあり,ショートなコースではあるが,将来のジャパン代表の卵である。お母ちゃんの凄まじい檄が飛ぶ。




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今日は 時々のシクロクロス

2011年12月07日 | シクロクロス
 ここ数年シクロクロスがじわじわと人気の高めているようです。

 特に,今シーズンはバイシクルクラブをはじめとする雑誌,ネットではシクロワイアードでもレースの記事や特集が組まれるなど盛り上がりを見せている。各メーカーも完車をはじめ,タイヤやパーツの扱いが一気に増えたように思う。さらに,今シーズンは,お台場でもレースか開かれるらしい。

 シクロクロスのレースは参戦しても面白いが,見ているだけでもかなり面白い。京都車連が中心なって運営されている「関西シクロクロス」も年々参加者が増えている。

 一昨年マキノ高原でのレースに初参戦した。15年ほど前に買ったマウンテンバイクでの参加であった。重いマウンテンで初めての参加,スタートして早々とバテバテ。長い階段を自転車を担いで登る。ふらふらしながら,えっちらおっちら登っているとシクロ車を軽々と担いで後ろから次から次と駆け上がってくる。もう「どうぞ。どうぞ。」状態だった。

 やっと階段を上り終わるとデコボコ道を下る。前輪が大きな凹みにはまって,前に体がふっ跳んだ。気がつくと頭の上を愛車が飛んでいるのが見えた。立ち上がり愛車を拾い,坂を何とか下り終わった。こぎ始めたがペダルが回らない。後輪が外れていた。

 こんなことがあっても,わけのわからぬ充実感で30分のレースは無事(?)終わった。

「次はシクロ車で再チャレンジ」と心に誓った。

         

 待望のシクロ車を手に入れ,今年はあのマキノでのリベンジの時が来た。マキノ高原は冬にはスキー場になる。しかし,暖冬の影響で雪が積もることも少なくなり,今は夏場のキャンプ場のほうが賑わっている。

 この広いゲレンデがコースとなる。芝生の高原を縦横にコースがレイアウトされ,まるで迷路のようである。まさにシクロクロス:自転車のクロスカントリーである。

         

 今年も階段があった。しかし,あの長い階段ではない。長さも半分もなく,急な凸凹坂もない。

 後でスタッフに聞くとあっさり「あのコースは危ないからやめました。ケガした人もいるので。」「それって,ぼくのこと」と心の中でつぶやいた。

         

 今年は安全第一で危険なところは降りて押した。おかげで無事に完走。しかし,順位はご想像どおりである。

 今度の日曜日(12月11日)には,このマキノ高原で「全日本選手権」が開かれる。トップライダーのテクニックが間近で見られる。

一度観戦していただきたい。面白いこと間違いない。



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晩秋の嵯峨野・嵐山 ~後編~

2011年12月05日 | ロードバイク
広沢から鳥居本を目指す。
         

鳥居本は大文字五山の送り火の鳥居形の山の麓にある。

         

鳥居の下の坂道を上りつめると清滝に抜けるトンネルがある。そのわきの急な坂を越えると清滝に出る。
清滝といっても滝があるわけではない。清滝川という清流が流れている。
この清滝は,愛宕山の登山口でもある。

                                                                      
この愛宕山の山頂には愛宕神社があり,火の神様でもある。
7月31日から8月1日にかけては「千日詣」と言って夜通し多くの人がこの山を登る。
この日に参ると一生火事に遭わないと言われている。
この神社の「火廼要慎」(火の用心)と書かれたお札は京都の家の台所にはよく張られている。
(我が家にもある)

         

この清滝は夏でも涼しい。戦前には電車が通って,多くの客で料亭が賑わっていたという。
紅葉も町中よりも早く終わっていた。来年はもう少し早く来ることにしよう。

         

清滝から鳥居本に戻る道は,かなりきつい坂になる。
ローギアでやっと越えると「平野屋」。
この鮎宿はよくドラマやポスターの撮影場所になる。
最近ではジョン・レノンの息子が出ているホンダのCМにも使われている。

         

この鳥居本からは石畳が続く。

         

今日はいつものロードではなく,シクロクロスで来たのは,この石畳と嵯峨野の砂利道のためでもある。

         

石畳や砂利道もシクロのブロックタイヤだと快適にクリアできる。
シクロ車はレースだけでなく普段使いでもマルチに使える。
マウンテンよりも軽快でイージーさがとてもいい。

         

竹林を通り抜け,亀山公園を過ぎると嵐山に至る。

         

シクロ車の話を少ししたので,次回はうちのシクロ車「ルイガノ号」を紹介します。



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