管理人のうちなーライフかりゆし日記

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糸満の戦跡13 三巓毛

2012年03月18日 | 博士の研究日記

 糸満ロータリーから山側を見上げると、小高い丘の上に青い展望台が見えます。

 この丘は三巓毛(サンティンモウ)とよばれ、現在は公園として整備されています。
 サンティンモウとは、昔糸満の海人が海上から自分の位置を知るための目標にしたため「目標を当てる」という意味の「サンアティン」がの語源で、それに広場を意味する毛がつき三巓毛になりました。(万座毛の毛と一緒ですね)

 展望台に登ると糸満の市街地が一望できます。

 展望台の下の広場にコンクリート製の国旗掲揚台がありますが、砲弾が貫通した穴が開いています。「皇太子殿下御誕生記念」の文字が読み取れます。また裏側には「昭和9年建立」と書かれています。

 掲揚台と並んで「御大典記念 三巓毛改修記念碑」の石碑があります。台から取り外され、横に寝かされていますが、これは弁軍の艦砲射撃の目標になることを恐れ、日本軍が倒したものです。この裏には昭和7年の文字が確認できます。

 石碑の台座部分には弾痕が確認できます。

 石碑のある広場の海側に8角形にコンクリートを流した跡があります。これは防空監視硝の土台跡です。防空監視硝とは、いち早く敵の飛来機を発見し、軍に伝えました。左側の四角い箱は後から作られた御拝所です。
 建屋まで残っているものは本部に現存し、以前ご紹介しました。→本部の防空監視硝

 三巓毛の地下には陣地壕が構築されていたということですが、現在塞がれています。またこれらの戦争遺物に関しても、何の説明書きもありません。公園内という戦跡を管理保存できる場所にあるのですから、きちんとした案内板を設置し、後世に伝えたいものです。

 



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5 コメント

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Unknown (☆アルファ☆)
2012-03-18 08:12:11
説明が書かれたプレートを設置するだけでも
だいぶ違うのにと思います。
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コメントありがとうございます。 (管理人)
2012-03-18 09:28:23
公園ですからね。
沢山の人々が訪れるわけですから、どういういわれの物なのか、説明があった方がいいと思います。
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Unknown (らなこ)
2012-03-18 21:57:25
倒れたままの石碑は元に戻せばいのに!危ないですよ!
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Unknown (稗島千江)
2012-03-19 02:11:22
美しい展望台と石碑を比較してしまいました。

こうした弾丸の傷跡や壕を見せて頂く度に無言ではなく、泣き声が聞こえるような気がします。哀しい鳴き声が。
ちゃんと保存して頂きたいと願わずにはいられません。
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コメントありがとうございます。 (てぃんがーら)
2012-03-19 22:06:28
らなこ、
石碑は倒して固定してあります。
そのままで保存するのが望ましいですね。

稗島さん、
ここは公園ですから保存はされるとは思います。
後世に残したいですね。

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