那覇市首里末吉町、県道82号線に沿って、安謝川の流れる谷間と山の山麓にかけての広大な範囲にまたがって末吉公園があります。北側に亜熱帯の原生林が残り、谷間に市民がくつろぐ広場があり、川沿いに桜が植えられ花見の名所にもなっています。
ここには桜の標準木があり、那覇の桜の開花を知らせます。
向かいの山頂には琉球八社のひとつ、末吉宮があります。1936年に国宝の指定を受けましたが、沖縄戦で焼失、1972年に本殿が復元されています。
公園の小道を末吉宮に向かって進みます。参道はだんだん細く険しくなってきます。
参道の石畳には砲弾の着弾した跡が丸く残っています。仔細に見ると、こうした跡が数カ所確認できます。
末吉宮に登る途中、漢那親雲上の墓碑があります。親雲上とは琉球王府時代の役人の階位で、漢那親雲上は首里の地頭を務めた人物です。
その墓碑に入る手前に自然壕が口を開けています。住民の避難壕です。
土砂により壕口は大分埋められており、高さ50cmほどです。
入り口から内部を窺うと、底まで急斜面です。しかし床面にはそれほど土砂は堆積していないようです。
内部に降り立ちます。高さは背を低くしてかろうじて歩けるくらい、150cmほどでしょうか。天井に焼かれた跡が残っています。
この壕は、島田叡(あきら)沖縄県知事が那覇の県庁から避難した壕だといわれています。このあと、島田知事は識名のシッポウジヌガマ(県庁壕)で最後の議会を開き、南部に撤退していきます。その後の消息は今だもって不明です。
大きい公園ですよね。
沖縄の地形としては、こういう洞窟が普通なんでしょうか?
25年にもなりますが、何も知らない事が多すぎることに気づきます。
1月16日が終わりましたら、孫たちと、花見に出かけます。ご紹介いただきました、カフェにも行ってきますね。
ブログでは、道なき道の山林を歩かれる事もおありですね。どうか、足もとに気をつけて下さいますように。
広い公園ですね。
環状2号から儀保を左折して、首里から入る入り口が車停めやすいですね。
ちんちらぽっぽさん、
沖縄は隆起珊瑚礁の島ですから、地質が化石珊瑚の石灰岩です。
ですから鍾乳洞ができやすいのですね。
こうした自然壕はいたるところにあります。
稗島さん、
藪の中は結構歩きますね。ハブには十分気をつけています。