響けブログ

音楽コドモから「音楽コドナ」へちょっと進化。ドラムとバイオリンと小鼓を弾く、ヒビキの音楽遍歴。

築地と電車の物語1

2009-08-13 | コレクション
築地にかつて電車の駅があり、市場の品物の行き来を担っていた、ときいて、かつて少々調べたことがある。というのも、一度でも築地の場内へ行ったことのある方は知っていると思うのだけれど、築地市場の中は、それはもうどう考えても鉄道のターミナル駅としか思えない、ゆるいカーブを描いて柱が建ち並んでおり、それがどんつきにあたる、そういう形をしているのだ。

私がちょっと調べた程度でも、それがJRになる前に廃線になった築地市場線だということはわかった。だがそれからがよくわからないのだ。場内で買い物をするたびに、年配の人に尋ねてみる。だが覚えがない、という。「電車? 知らないなあ」って具合だ。

築地市場線は支線である。本線のほうからぴゅっと築地のためだけに電車がひかれている。となると、築地の手前までの線路はどうなったのだろう? 路線図は見たことがあるが、それでは土地のどこかまではわからない。市場の中から、その軌道であったであろう円弧をまたいで、半円の外側へ出ると、かもめがいる。東京湾だ。

そんな具合のまま、月日が経っていたのだが、今日なんと生協の宅配のちらしの表紙に、築地の電車のことが書いてあったのだった。取材に答えていたのは、大手魚問屋「大都魚類(株)」を定年退職した朝倉基次さんとのこと。プラットホームを競り場に、奪い合うような活気があったという。(つづく)

[築地と電車の物語]
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