庭物語

庭に咲くハーブや草花の様子を綴ります。
管理者はミントです。

花巻めぐり (五)

2006年12月02日 | お出かけ
花巻総○病院を後にして宮沢賢治記念館に向かう途中にイギリス海岸があります。何度か案内表示を見たことはありましたが行ったことはありませんでした。今回は時間もあるので行ってみました。北上川河畔のこのあたり一帯が粘土と火山灰が混じった泥岩層で地質と地層がイギリスのドーバー海峡とよく似ているのでこのように名付けたようです。農学校の教師時代によく生徒たちと訪れて胡桃の化石や動物の足あとを探したり地層の観察をしていたとか。バタグルミといわれる化石グルミは賢治さんが日本で初めて採集したと記されている方もいます。
画像の左端にちょっとだけ写っているのが北上川です。賢治さんが散策していたころには夏の渇水時期になると川底の泥岩層が現れて昔はほんとうに海だったということがわかる眺めだったとか。一年間水に洗われて新しい地層がでるとまた古い化石が見つかるのだそうです。地層の厚い年もあってバタグルミが出ないときもあるそうですよ。ここ数年は水量が多くなって夏でもなかなか川底が姿を現さなくなったとか。何か地球温暖化の影響があるのでしょうか。
暗い画像ですが中央に立っているのは胡桃の木です。賢治さんが良く来ていた頃はたくさんあったみたいですが。この木はどの位生きているのかわかりませんがとても印象深かったです。種類はわかりません。
視線を下流の方(画像奥の方)に移すと橋がかかっています(賢治さんの時代の橋ではないのでしょうが)。夜にもよく来ていたようでここの近くを走っていた岩手軽便鉄道からヒントを得て「銀河鉄道の夜」が書かれたとか・・・。
賢治さんのゆかりの場所をタクシーで回っているらしい年配の女性と娘さんらしい2人連れが運転手さんに記念写真を撮ってもらって別の場所へと移動していきました。お昼近くの河畔に人は少なくゆったり流れる北上川をしばし眺めてきたのでした。
コメント
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