洋楽な日々

洋楽を中心とした音楽の紹介。海外サッカー、格闘技等の雑文も。

クリス・ヴォン・スナイダーン

2004-10-06 | CD
Chris Von Sneidern / Knight Of Lines And Proses

 サンフランシスコのポップ職人の99年発売のベスト盤である。今年になって「Headful Of Words - Best Of Vol.1」 という違うベストがリリースされたがこちらはまだ聴いていない。

 ベスト盤をとりあげるのも何なんだが、初めて彼を知ってのがコレであり、その後全作を集めた(1枚だけ未聴)のであるから入り口としては良いかと思う。とにかく良い曲ばかりである。

 クリス・ヴォン・スナイダーンは93年に1stを発表、その後6作品(CD-R発売2枚含む)をリリースし本作に至っているのだが、そのうち1枚はライブであるしCD-R作品からの曲は入っていないので実質4枚からの選曲ということになる。

 彼の特徴は1にも2にもメロディセンスである。このベストに収録されている曲が全曲良いのは当然としても、他も名曲揃いなのである。これほど高水準のポップソングを連発出来る人はそうそういない。若かりしコステロ+ニック・ロウといったところか。彼らのポップな部分を抽出した感じである。とにかくポップ、恐るべきポップセンス。音的には10年前に聴いても10年後に聴いても違和感がなさそうな「普通」のバンドサウンドである。ヴォーカルもクセがなく、とりたてて特徴的ではない。全てがメロディを普遍的にするように構成されているように思える。

 最初はもう少しロック色が強ければ、と思ったがそれは贅沢。最高級のメロディメーカーのベスト盤なのである。