洋楽な日々

洋楽を中心とした音楽の紹介。海外サッカー、格闘技等の雑文も。

R.E.M

2004-10-12 | CD
R.E.M. / Around The Sun

 REM3年ぶりの新作はポスター封入・デジパック仕様という実に保管しにくい形となった。おまけに英詩がポスターの裏にあるのでいちいち見ずらい。大体こんな折り曲げられまくりのポスターなんて壁に貼る人がいるのだろうか。しかも裏に英詩が書いてあるというのに!だ。 はっきり言って普通にしてほしいって感じである。

 「アップ」「リヴィール」の延長線上にある静かなるポップソングアルバム。なんだけど前2作とは少し印象が違っている。静けさの中の緊張感があまり感じられないのである。ゾクッとするような鋭利さが感じられない。確かに前作には「イミテーション・・・・」のような恥ずかしくなるようなベタサビポップなのもあったのだが、それはそれである。

 この路線って仮の姿というか、後の大爆発への助走というか、U2にとってのテクノ3部作みたいな位置づけを勝手にしていたのであるが、コレを聴くと後の大爆発への幻想が消え失せてしまった感じである。この路線に落ち着いてしまったような・・・・。

 まあ、勝手な思い入れだし、言うほどショックってほどでもないのだが。それにこの路線が悪いわけではなく、それどころか「アップ」「リヴィール」は大好きである。

 なんか矛盾したことを書いてるみたいだが、勝手な思い入れがあるとこうなりがちだ。期待しすぎたり、こうでなきゃいけないとか・・・・・・。

 で、このアルバムなのだが、楽曲は粒ぞろいであることは間違いない。前作がオール5だとするとオール4って感じだ(あくまで例え)。なのだが緊張感が感じられないので段々とダレてしまう。結局、REMの新作としての期待にギリギリ応えられたかなって内容である。う~ん、微妙だ。いや、はっきり言うと個人的には期待に応えてないぞ、REM。

 あと、歌詞についてだが、ダイレクトに反戦を歌っている作品は少なく、ほとんどが主語をアメリカやブッシュに置き換えると反政府的な内容となるくらいのものである。行動と作品とはある程度距離を置いたように思える。