妻はアルツハイマー型認知症だった 介護終了・・・介護者のゆくえ

妻は入居中の特養で平成28年6月4日最重度の段階で永眠しました
妻の遺言を一生忘れないで生きていくつもりです(秘密)

介護の回顧(4)

2013-01-23 21:18:49 | 介護の回想

妻の認知症の不思議

以前にも書きましたが 妻の認知症は理解できないことの一つに 手を使わないと言うことです。

いつも両手を組んで離さないのでスプーンで食べさせています。


4年前までは箸も使えたが 直ぐに箸もスプーンも完全に使えなくなってしまった。

私はアルツハイマー病による失行症で スプーンの使い方が解からなくなってしまって、

この機能が失われて二度と回復しないと思っていた・・・

ガイドブックにも そのように解説してあります。


自らスプーンを使わなくなって約2年後 23年10月31日施設でおにぎり作りがあった・・・

その時 出来ていた おにぎりを右手で上手に持って一つそっくり食べたのです。

しかも ごく自然の食べ方で。


これを見て手に持つ機能は失われてないと言えます。

手に持って食べるという一連の動作が働かなかっただけだと思う。

機能は失われていない。


その後 6日間は手に持って食べた。

夕食のご飯を特別に おにぎりにして貰いましたが6日目を最後にまた持たなくなりました・・・


声も出さないので意思の疎通がはかれない。

「持って」 とか 「持ちたくないの 」とか 「食べたくないの 」とか聞くことが出来ない。


その後 全介助が続いたが23年12月1日おやつの時間今度は突然せんべいを右手に持って

食べたのです。

この日だけだった。


暫く手に持つことはなかったが24年10月4日やはりおやつの時間 カステラ を右手に持って

食べたのです。

ごく自然に食べているのです。

いつも右手は固く握っているのにです。


デジカメで9秒間動画に撮ってあります。(施設で撮ってもらいました)

その後手に持った との報告はありません。


妻の認知症 重度に進行してしまったが失われた機能がもとに戻らないとは思えない。

アルツハイマー病でも一縷の望みはあります。

絶対に治らない病気だとは思っていません。



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