妻はアルツハイマー型認知症だった 介護終了・・・介護者のゆくえ

妻は入居中の特養で平成28年6月4日最重度の段階で永眠しました
妻の遺言を一生忘れないで生きていくつもりです(秘密)

笑顔も言葉もなくしても心は生きていた

2012-07-02 00:04:05 | アルツハイマー型認知症


6月29日 妻の実家から(県内)電話があった。

10歳年上の姉が亡くなったという訃報が入った。


妻は ここのところ暫らく笑顔は見せず 無表情で 私を見つめたことはなく

私を認識できない状態です。


勿論言葉は発しません。

話しかけには全然反応はない。


今日(1日)は面会日です。


この訃報を妻に伝えると どんな反応を示すか

無反応か

重度になっても心は生きていると信じているので

頭でなく 心で姉の死を受け入れられると思った。


無反応でも良いと決めていた。

 



不安と期待で定刻に施設に入った。

私の不安を余所に 暫らく消えていた笑顔が戻っていたのです。


職員さんの言うには 昼食はオニギリを手に持って 続けて二口食べたと言いました。

二口食べたことは 初めてのことです。


少し落ち着いてから訃報を伝えることにしました。

職員さんがオニギリを手に持たせて口に誘導すると一口・二口・三口・・・・なんと

全部口に入れてしまった。


今までになかったことです。


少し間をおいて肝心の用件を切り出しました。

〇〇の姉が亡くなった

死んだって


実家から電話があったと妻と向き合って伝えることができた。

私の言葉は確実に伝わったのは 表情が徐々に神妙になっていったので間違いはない。

 

今までにない食い入るような眼差しで 言葉を発した。


あらぁぁっつ・・・・・・と声を発しました。


私は妻には もう心もなくなり感情などあるわけがないと思うようになってきていた。

しかし今日の出来事で心も感情も認知症発症まえと全く変わってないと思い知らされた。


身体機能を失って何も出来なくなってしまったが 心と感情は何も変わって

ません。

それ故 思いや感情を伝えたり表現できないのです。


と私に訴えていたのかもしれない。

帰宅後こんな思いにかられた。 


 



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