への次郎が行く

カメラと地図を片手に気ままに出かけます。

北陸復興応援の旅② 山中温泉

2024年06月09日 | 旅行

加賀市橋立で古い町並みを散策したあと、次の目的地をめざそうとしたら、

奥さん  「せっかくだから、日本海を見に行かない?

への次郎 「急な提案だね

 

 

加賀海岸

やって来たのは、古い町並みのすぐ北側です。

森の中に入って行くと、

 

松の傷」と書かれた看板がありました。読むと、

太平洋戦争中、このあたりの松に穴を開け、油を採っていたそうです。200本の松から採った油で飛んだ時間は、わずか1時間。この松にも、5㎝大の穴が開いていました。

 

松林を抜けると、日本海が見えてきました。

 

下の方におりて行こうとしたら、

奥さん  「立ち入り禁止だって!

への次郎 「真新しいフェンスだから、正月の地震で崩れたかな

 

右下の平地が加佐ノ岬ですが、行くのを諦め、宿泊地の山中温泉に移動しました。

 

 

お祝いの宿

山中温泉街は、南北に長く伸びています(翌日の写真)。

ここは、温泉街のちょうど真ん中あたり。ここを通り越して、

 

温泉街をはずれたあたりにやって来ました。この日の宿泊場所、お祝いの宿です。

山の斜面に建てられた、古い大きな旅館。エスカレーターで上がっていってチェックイン。いしかわ応援旅行割」の説明を聞き書類にサイン、宿泊料が半額になりました。

 

5階でエレベーターを乗り継ぎ、9階の部屋に入ってビックリ! まだ3時だというのに、

すでに布団が用意されていました。こんな風? への次郎、旅館の流儀には不慣れです。

 

休む間もなく、こちら自慢の広~い天然温泉へ。

(公式HP)

ほかに客が二人しかおらず、ゆっくり温泉につかることができました。ここの温泉、硫黄の匂いとヌルヌル感は控えめでした。

 

温泉から出てビール飲んだら、酔いが回ってうとうと・・・。気づいたらディナーの時間。

大広間に行ったら、すでに料理は並べられていて、さっそく食前酒でカンパイ。

この料理の目玉は、活きアワビの踊り焼のどぐろの塩焼。ほかに天ぷら、吸い物、デザートが出てきました。とにかく量が多く、平らげるのに1時間以上かかりました。

 

食後ひと休みしたあと、お土産を見に、1階のロビーにおりてみました。

チェックイン時には気づきませんでしたが、とても広くゴージャスな雰囲気がありました。

 

ここでお土産を見ていたら、泊り客の年配の女性が話しかけてきました。聞くと、能登から避難している被災者とのこと。家族とばらばらになり、お一人で。あの地震から半年になろうというのに、まだ故郷に帰れない人がいることに、気の毒な思いがしました。

 

翌朝、カーテンを開けてみると、窓の外は杉林でした。

寝起きに温泉に入り目を覚まし、朝食です。

 

網のかかったコンロでは、小アジのみりん干しを炙り、ついでに味海苔も焼きました。

隣のコンロには味噌汁がのっていて、最後まで温かくいただきました。アイデアですね。

 

フロントでチェックアウトを済ませ、スタッフにお礼とねぎらいの言葉を伝え、エスカレーターで出口に。旅館を出ようとしたら、あの被災者の年配女性にまた会いました。日課としている朝の散歩に出るとのこと。

「お元気で」と告げ、つえをつく不自由な後ろ姿を見送りました。

                                   つづく